Developers.IO CAFEのこれまでとこれから 〜顧客体験へのフォーカスから考える技術選択〜 – Developers.IO TOKYO 2019 #cmdevio
Developers.IO CAFEのこれまでとこれから 〜顧客体験へのフォーカスから考える技術選択〜
2019年11月1日(金)に、クラスメソッド主催の技術カンファレンス「Developers.IO 2019 TOKYO」が開催されました。
本記事では、横田聡氏によるセッション「Developers.IO CAFEのこれまでとこれから 〜顧客体験へのフォーカスから考える技術選択〜」をレポートします。
スピーカー
クラスメソッド株式会社 代表取締役 横田聡
スライド
レポート
IT企業の事業化
これからは、事業会社がIT化するのではなくIT企業が事業化する
プロジェクトのテーマ
Amazonの文化をハックせよ
- 机上で終わらせない/評論だけしない
- 成功を保証しない/大胆に挑戦する
- 多数の実験と失敗から多くを学ぶ
- 失敗のコストを最小化する
- 利用者に使ってもらいフィードバックを反映
- 学習済みモデルと優れたソフトが残る
- 上記を高速に繰り返す
フィードバックを高速に反映して改善を繰り返す事が大事
シーズン1
開発体制
参加メンバーは8人程度、全員兼務
時期
- 2018/05 AmazonGoを体験
- 2018/06 社内のエンジニアを集めて試作を開始
- 2018/07 小売勉強会での展示
プロジェクトXスタート
プロトタイプを一週間で作成して三週間でモバイルの決済まで完成
システム
- Amazon Rekognitionで画像判定
ハードウェア
棚の商品の増減を検知するためのセンサーを秋月電子に行って購入したそうです。
- ESP32
- ロードセル(ひずみセンサー)
進め方
- 要件定義はUX動画で行う
- 実際のユーザー体験を再現した動画をあげてゴールのイメージをチームで共有する為
- 大事なのは体験動画と技術検証とグランドデザイン
- 体験をよくする為に決済サービスStripeを導入
- いい体験を追求して、機能改善を繰り返していく
以下は開発者がシーズン1での仕組みを解説している記事になります。
シーズン2
開発体制
参加メンバーはほぼ全員交代の8人、全員兼務
システム
- バックエンドはサーバーレス
- ステータス管理にStep Functionsを使う
ハードウェアの自作
- 測距センサーをマイコンと繋げる
画像はDevelopers.IO CAFEでも使われている、自作センサーの最新版です。
残る課題
- 手組による壊れやすさ
- ネットワークの接続性
- Wi-Fiの干渉でセンサーのデータがうまく飛ばない
シーズン3
実店舗での検証
- 2018/12 実店舗での運営を検討
- 2019/02 Developers.IO Cafeオープン
システム
- ToFセンサーでの動体検知
- モバイルオーダーのリリース
ランニングコスト
サーバーレスで構築したことによりランニングコストは 3ドル/日
のみ!
シーズン4
プラットフォーム化
- マルチテナントシステムに移行
- 2019/08にマルチテナント版のリリース
シーズン1からシーズン4までがわずか1年間
サービス管理の省力化を進める
シーズン5
カフェで実際に得た顧客のフィードバックを反映
- LINEでの注文
- WEBアプリとネイティブアプリ
- WTの入場ゲート
- 軽減税率対応
2019/11/01現在のアーキテクチャは以下のスライドで解説されています。
Serverless – SaaS版 Developers.IO Cafeのアーキテクチャ設計で考えたこと #cmdevio
現在進行形でウォークスルーに以下の導入を検討中
- 入場ゲート
- 交通系ICカード決済
- 新型重量センサー
- 複数名同時入店
コンテナ型店舗
新潟・上越にコンテナ型店舗、Developers.IO Storeがオープンします!
11月11日(月)から期間限定での営業となる予定なので、お近くの方は是非寄ってみてください。
締め
未来づくりエンジンになろう!
最後に
クラスメソッドでは一緒に働いてくれる横田deGO専任のエンジニアを絶賛募集中です!
私もカルチャーに共感し、カフェの開発メンバーに参加した一人です。
新しいサービスを開発するのは刺激にもなり勉強にもなりとても楽しいです。是非一緒に働きましょう。