RSGT2022にボランティアスタッフとして参加してきました #RSGT2022

2022.01.08

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

IoT事業部のかみとです。

2022年01月05日(水)〜2022年01月07日(金)に開催されたスクラムイベント『Regional Scrum Gathering℠ Tokyo 2022』(RSGT2022)にボランティアスタッフのカメラ班として今回初めて参加しました。

久々のオフラインカンファレンスということで私自身とても楽しみにしていました。 会場のいたるところで久しぶりの再会を喜んだり、雑談やディスカッションをしたりなど、参加者が前のめりで楽しもうとしている感覚がRSGTらしくとても高密度な時間でした。

今までは一般参加のみだったのですが、今回初めてボランティアスタッフとして運営の裏側を見ることができていろいろな学びがあったので感想を整理してみたいと思います。

ただのイチ担当者の視点なので、RSGTの運営全体としての意見とは直接関係ありませんのでご了承ください。

いろいろ起こる前提でその時々の状況に合わせて対応

朝会で「まあいろいろ起こるので、その時その時でやっていきましょう」というようなことを言っていて、それがどういうことなのかその時はよくわかっていませんでした。

臨機応変にやりましょう、とかっていろんな場面でよく出てくる思うんですが、それって結局なに決まっていないということで、結構困るという経験あるんじゃないかと思います。アジリティが直に求められますよね。その場で経験のない私に何ができるんだろうと。

会場ではスタッフがトランシーバーをつけていて、常に状況を共有しています。そこから通して聞こえてくるいろんな言葉を聞いていて、なるほどこういうことかと徐々にわかってきました。

この臨機応変さはすごいなと純粋に感動しました。

例えばこんな感じです。

  • 「スピーカーの誰々さんが上にいま向かってまーす、受付お願いしまーす」
  • 「〇〇さんのネームプレートを誰かが間違えて持っていったので予備のやつ渡してまーす」
  • 「誰か空いてる人お弁当配置手伝ってくださいー」
  • 「お弁当の余りを集めて配っちゃおうと思いますがいいですかね」「いいと思いまーす」
  • 「メインホールの部屋付き(担当)が決まってなかったんですが、このあとセッション終わったら説明を誰かやってくれる人いますか?」「はーい、〇〇やりまーす」「ありがとうございまーす、尊敬してまーす」
  • 「セッション後の説明で言ってほしいことスレッド立てておいたので確認してくださーい」

などなど、カンファレンスの裏ではこんな会話がずっと続いていました。 その時その時の状況をシェアして、動ける人が動くというのをナチュラルにやってるんですね。

あと、ちょっとした機材トラブルがあった際の対応についても間近で見れたのがとても印象に残っています。

臨機応変に対応するのって、現場の緊急度が上がるほどその瞬間はやっぱり迷いが生じるし、その判断が正しかったのかどうかなんてわからないけど、それでもその場その場で決断する必要がある。誰かが「この方向でやります」って舵取りを決めたらみんなその方向を向く、これはやらされてる感ではなくて、みんなが腹落ちしてその瞬間のその決定を自分のものとして飲み込んでいる感じがあるのかなというのを感じました。

ちゃんと個々人がそれを納得して行動できるのは、個々人の当事者意識としての視座の高さだったりコミュニティ文化でもあるのかなと思いました。

ここの判断と全体としてのまとまりに、結構感動しました。

オンラインとオフラインのハイブリッドOST

OSTとは参加者がその場でセッションのトピック決めて、そのトピックを全員に紹介し、そのトピックに興味のある人達同士が自然に集まるようにしてセッションするという参加者駆動形のカンファレンスです。 複数のテーブルと時間枠だけが用意されていて、参加者がその枠にトピックを埋めていくことでどんどんアジェンダが出来上がっていきます。

OSTの一般的な説明については @TAKAKING22さんのこちらの資料を。(いつも使わせていただきありがとうございます!) このOSTの説明部分はアジャイル札幌として私も担当させてもらいました。

昨年のRSGTのOSTでは、あまりできなかったハイブリッド開催を今回はdiscordのボイスチャンネルを使って実現しようということになりました。 いくつか不安定要素もありましたが、なんとかいい感じで開催することができました。

  • Miroの同時編集者の制限
    • 会場の案内とセッションのタイムテーブルについてはオンラインボードのMiro上で行っていたのですが、同時編集できる人数に限りがあるため、話したいトピックのある人にだけMiroにアクセスしてもらうという形にしました。
  • Discordのボイスチャンネル
    • オンラインとオフラインのコミュニケーションは、オフラインの参加者の誰かが自分のスマホでDiscordのボイスチャンネルをスピーカーホンで開いてもらうというやり方で、こちらも参加者にオペレーションしてもらう必要がありました、

MiroもDiscordも使用経験のない参加者もいたはずですが、みんな周りを見ながらなんとなく自発的に動いていて、カンファレンス全体が成長しながら進んでいく感覚ってすごいなと感じました。

参加者は説明がないと何もできない、というわけでもないんだなと。 参加者に不親切になりすぎず、かといって過剰に説明しすぎる必要もない。 改善はもちろん必要ですが、でも過剰に説明的になりすぎることで逆に主体性が奪われ、有機的な会場の動きが抑制されてしまうこともあるのかも、と感じました。

これだけあればあとはできるんじゃない?やってみよう!あとはきっと会場がなんとかしてくれるはず、という感覚とそれを共有できているコミュニティの懐の広さに感動しました。

その他まとめ

休むの大事

オフラインカンファレンスのスタッフ初参加ということでペース配分がわからず、何をしていいかもわからない感じだったので余裕がなかったこともあり、初日はどっと疲れましたが、Day2とDay3は体力を温存しながら動くということができるようになったので少し楽でした。

  • Day.1
    • 歩数 14105
    • 距離 10.3km
    • 上った階数 153
  • Day.2
    • 歩数 11974
    • 距離 8.7km
    • 上った階数 136
  • Day.3
    • 歩数 11249
    • 距離 8.3km
    • 上った階数 83

歩数にも現れてますね。ちゃんと動き続けるためにちゃんと休むってすごく大事です。

コミュニティーの居心地の良さ大事

何か起こったときの判断はその場でする必要があって、決めたらそれに全振りする。そして後でしっかり振り返るというのはとても大事。でも振り返ったからといってすぐにできるわけでもないよなとも思う。そういう感覚を磨くにはその環境に身を置き続けていてこそ自然と振る舞いに現れる、そのためには、その場に居続けられるような居心地の良い環境を作っておくことが大事なんじゃないかなと思いました。

そしてRSGTというカンファレンスにはそれがあるのかも。という感想でした。

素晴らしい体験でした。実行委員の皆さんありがとうございました!