次世代のユーザー行動分析サービス「Repro」を使おう!
次世代のユーザー行動分析サービス「Repro」
こんにちは!最近は MBaaS を勉強している荒川です。
今回は iOS でユーザーの行動記録が行えるReproの紹介を致します。
Repro のドキュメントを参考に実際に実装してみます。
Reproを知る
Reproとは
ReproはiOSアプリに画面録画機能とユーザー行動の記録機能を提供し、アプリの導入とユーザーの定着を支援するためのサービスです。
Reproの仕組み
Repro iOS SDKをアプリに組み込むと、アプリの起動と同時にReproのセッションがスタートします。 アプリがバックグラウンドに移行したタイミングで、SDKが録画した動画と収集したイベント情報を自動的にReproのサーバに送信します。その後、ReproのWebサイトでユーザーの行動を確認することができるようになります。
ユーザー行動の分析
ページが表示された、購入ボタンを押した、など、アプリ内でトラッキングしたいイベントをAPI呼び出しによって記録し、行動分析の基礎データを収集します。 収集したデータを利用して、再訪率の高いユーザーの特徴や、離脱したユーザーに共通する課題を発見することができます。
クラッシュレポートの収集
アプリケーションが不慮の動作でクラッシュした際に、クラッシュ直前までの操作画面の録画とクラッシュレポートを取得し、Web画面で確認することができます。
アンケート調査
アプリ内でユーザーにアンケート項目を表示することができます。設定はWebサイト上から可能です。
公式ドキュメントより一部抜粋
Analytics + Crash Report を ユーザーが実際に見た画面を再現 し、Webから確認することがサービスのようです。これなら、特定の状況でしか再現し得ないバグもいち早く特定することができ、かつユーザーがアプリをどのように操作しているかを知ることが出来ます。
現在、Analytics系のサービスはグラフで見るものが主流ですが、動画で見れるようになれば新しいマーケティングの手法が生まれるかもしれません。
Reproを実装する
早速実装してみましょう。10/27 現在では、ネイティブと Cocos2d-x、RubyMotion がサポートされています。今回は CocoaPods を用い、Objective-C で実装していきます。
新規アプリの追加
公式サイトから新規アプリの追加を行います。
CocoaPods を書く
platform :ios, '7.0' source 'https://github.com/CocoaPods/Specs.git' target 'SampleRepro' do pod 'Repro' end
最近ではこういったサービスでは CocoaPods で提供されているものが多く導入が非常に簡単です。アップデートも簡単に済むので安心して使えますね。
Repro の初期化処理を実装する
AppDelegate.m で <Repro/Repro.h> をインポートし、初期化するだけのようです。
- (BOOL)application:(UIApplication *)application didFinishLaunchingWithOptions:(NSDictionary *)launchOptions { // Override point for customization after application launch. [Repro setup:@"YOUR_APP_TOKEN"]; [Repro startRecording]; return YES; }
ここで、Reproの初期化にはアプリのトークンが必要となります。
公式サイトでアプリを追加した時に、マニュアルと共にあなたのアプリのトークンが書かれています。
わからなくなってしまった場合は、サイドメニューのアプリからアプリ名横の歯車アイコンをクリックすれば再度確認が行えます。
以上で録画サービスの導入は終わりです。
録画はシミュレータでも行えます。アプリを起動した時から録画が開始されて、アプリがバックグラウンドに回った時に録画が完了します。シミュレータの場合は、Command + Shift + Hキーでバックグラウンドに回せます。実機のホームボタンタップと同じです。
録画された動画は公式サイトサイドメニューの 「ユーザー動画」 から確認が行えます。とっても簡単!
WebViewにReproの公式サイトを表示するサンプルアプリを作成しました。
こんな感じでユーザーがどのように操作しているかを動画で見ることができます。
まとめ
ユーザー行動分析に新しいサービスが増えました。iOS 8にも対応しており、かなり使いやすく高機能だと思います。
今回はReproの基本機能である録画を実装しました。他にもユーザーIDに紐付いた分析などもドキュメントを見たところ簡単に実装できそうでした。
最近のユーザー行動分析のサービスでは、「CocoaPods・Cocos2d-x・Unity」をサポートしているものが多く、今回紹介した Repro も Cocos2d-x をサポートしています。ゲームアプリ開発者の方も簡単に導入できますので、試してみてはいかがでしょうか。