Notion AIを年間プラン契約したので動作を只管確認して利用方法を見極めてみた #NotionAI #Notion
プライベートアカウントにてNotion AIのプラン契約をしてみました。利用回数を気にしながら使うのがストレスだったためです。Notionそのものを年間契約していたので、AIも年間プランとなりました。
利用回数に上限がなくなったことにより気軽に色々なパターンを試してみて、他のAIとは使い方を意識して変える必要があることを実感しています。
使っている人には分かっていることかもしれませんが、改めて幾つか使い方をピックアップしてみます。
AIの判定範囲
Notion AIは閉じられたトグルの内容を見ていませんが、開示した時は参考要素とみなしています。
例えば以下の内容をトグル化します。
- 広い地域
- 味噌ラーメン
- 九州
- 豚骨ラーメン
- 関東
- 塩ラーメン
トグルを閉じている場合でのラーメンについて一行でまとめて
とNotionAIに指示した場合の結果は以下。
ラーメンは、日本の麺料理である。
ですが、開くと以下のように変わります。
ラーメンは日本発祥の人気のある麺料理で、広い地域には味噌ラーメン、九州には豚骨ラーメン、関東には塩ラーメンなどのバリエーションがあります。
シンプルテーブルのマッピングから組み立てる
次に予めテーブルに情報を網羅している場合。ラーメンと唐揚げのボリューム指定を一文で書いて
と指示してみます。
普段のボリューム | |
---|---|
ラーメン | 替え玉はしない |
唐揚げ | 追加オプションがあれば頼む |
ラーメンは替え玉はしない。唐揚げは追加オプションがあれば頼む。
この場合のポイントは、表記方法を指定することです。一文でという指定がなかった場合、Notion AIはテーブルをそのまま持ってくることがあります。
そして、普段のボリューム部分について助詞基準で元に更なる分割を試みました。指示は同一です。
指定 | 程度 | |
---|---|---|
ラーメン | 替え玉 | しない |
唐揚げ | 追加オプション | あれば頼む |
ラーメンは替え玉はしない。唐揚げは追加オプションがあれば頼む。
Notion AIの強みは文章として自然な構成で出してくれるところにもあるので、それを活かせる状況ともいえます。
気をつける点として、Notion AIはデータベースを参照してくれません。エクスポート時にデータベースはテーブル構成の埋め込みではなくデータベースのリンクとして出力されることから別ページ扱いのようです。
シンプルテーブルの場合はテーブル構成の埋め込みとなっています。故にNotion AI向けの材料としたい場合はシンプルテーブルにしましょう。
文章を元にテーブルへマッピングする
指定の工夫次第では、手作業のマッピングを全てNotion AIに投げることもできます。例えば以下のような指示を出すとします。
・ラーメンは替え玉はしない。 ・唐揚げは追加オプションがあれば頼む。 という文章を ・テーブルにマッピング ・句点は除外 ・商品名をキーにする にて処理して
結果は以下の通り。尚、ページ名なし且つページ内にはこの指示のみにすると、Notion AIがページ名に「料理の注文ルール」と指定してくれました。
商品名 | 注文ルール |
---|---|
ラーメン | 替え玉はしない |
唐揚げ | 追加オプションがあれば頼む |
別途リスト化した要素からの生成
尚、ブロック内に対象の文章を収める必要はなく、別途リスト化しておくことでも機能します。その際は見出し指定が必須です。
例えば、テストからコンテンツ名と目的、及びそれに必要なプロセスをテーブル化して
という指示を要件段落を作成した上で実行した場合。要件の生成が一番大変ですが、文意が通れば大体解決できます。
コンテンツ名 | 目的 | 必要なプロセス |
---|---|---|
PvP | 勝利によるシリーズ経験値の蓄積 | 勝利 |
オルト・エウレカ | 熟練度上げ | 周回中の宝箱獲得 |
マンダウィルウェポン | 作成 | 天文トークンの収集 |
テスト
- PvPで勝利によりシリーズ経験値を蓄積して報酬獲得
- オルト・エウレカで周回プレイ中の宝箱獲得による熟練度上げ
- マンダウィルウェポンの作成のためコンテンツルーレットにて天文トークンを集める
次に、文章構成をシャッフルしたものを要件とし、同等の結果を導けるか試します。出す指示はテストを要件に変える以外は先ほどと同一のものです。
コンテンツ名 | 目的 | 必要なプロセス |
---|---|---|
PvP | 勝利によるシリーズ経験値蓄積 | 勝利 |
オルト・エウレカ | 熟練度上げ | 周回プレイ中の宝箱獲得 |
マンダウィルウェポン | 作成 | 天文トークンを集めてコンテンツルーレットに参加 |
要件
- 報酬獲得のためにPvPで勝利によりシリーズ経験値を蓄積して報酬獲得
- オルト・エウレカで周回プレイ中の宝箱獲得による熟練度上げ
- 天文トークンを集めてマンダウィルウェポンの作成するためにコンテンツルーレットに参加
目的と必要なプロセス内で若干偏りがでていますが、目的の大枠は違えていません。目的と過程を読み違えることが防げるのは大きなメリットですね。
注意すべきこと
Notion AIのカスタムAIブロックは同ページの他カスタムAIブロックで処理されていた内容を反映します。ただし子ページに移すとその影響がなくなることを確認しています。
故に、カスタムAIブロック利用時は処理対象とするリソースを含む見出し段落を明確に指定するか、カスタムAIブロック毎に新規ページの作成を行うのが無難です。
あとがき
地味に執筆するのが大変な記事でした。カスタムAIブロック同士が結果に影響する可能性を踏まえて、見出し毎にトグル化し、それぞれの検証が終わった後に1ページとして結合しています。
文章からのToDo作成をNotionAIに任せたい場合、試してみたところでは
- 誤字脱字修正
- 主語・目的・過程の切り出し
- ToDo化
といった順にすると大体はうまく処理できるのではないかと思われます。
Notion AIを試してみたい方の参考になれば幸いです。