S3 Versioningが有効化されている S3バケットにライフサイクルルールを適用
前回は、S3 Versioningを有効化してオブジェクトを保護する記事を書きました
管理の自動化: ライフサイクルポリシーを設定することで、不要な非現行バージョンが自動的に削除され、ストレージの無駄遣いを防止します。
今回は ライフサイクルルールを設定して過去のバージョンを自動で削除する方法をご紹介します。
こちらの方法で、不要なデータの管理を効率的に行うことができます。
ライフサイクルルールの活用
Versioning を有効化すると、オブジェクトの古いバージョンが長期間残る可能性があります。
そのため、ライフサイクルルールを設定して、ユーザーが設定した不要なバージョンを自動的に削除することが可能です
実装方法
ライフサイクルルールの設定
- S3 バケットの「管理」タブを開きます。
- 「ライフサイクル設定」セクションで、ライフサイクルルール(例:「ExpireNoncurrentVersions」)を作成します。
ルールの設定項目:- 対象: バケット内の全オブジェクト(または特定のプレフィックスやタグに絞ることも可能)
- 非現行バージョンの有効期限: NoncurrentDays を 90 日に設定
ライフサイクルルールの JSON 例
{
"Rules": [
{
"ID": "ExpireNoncurrentVersions",
"Status": "Enabled",
"NoncurrentVersionExpiration": {
"NoncurrentDays": 90
}
}
]
}
このルールにより、オブジェクトの現行バージョンが更新されると、古いバージョンは90日経過後に自動的に削除されるようになります。
まとめ
Amazon S3 の Versioning を有効にし、さらにライフサイクルルールで古いオブジェクトを90日後に削除できます。
この構成によってVersioningされているデータの管理を自動化できます
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