SSH秘密鍵をローカルに保存するのをやめて 1Password経由で使う

SSH秘密鍵をローカルに保存するのをやめて 1Password経由で使う

2025.11.28

SSHの秘密鍵の管理はどうされていますか?
ローカルの ~/.ssh ディレクトリに秘密鍵を置いている方も多いと思いますが、セキュリティや管理の面で少し不安がありますよね。
今回は、パスワード管理ツールとしておなじみの 1Password を使って、SSH秘密鍵をローカルに保存せずに安全に管理・利用する方法を紹介します。

前提情報

以下環境で実施しています。

  • OS: macOS 26.1(25B78)
  • 1Password: 1Password for Mac 8.11.18

鍵のインポート

1Passwordアプリを開いて右上「新規アイテム」をクリックします。
newitem.png

検索バーに「ssh」と入力して表示される「SSHキー」をクリックします。
ssh-key

アイテム名を編集します。ここではGitLabのSSH鍵を管理するので「gitlab」を入力しています。
また、~/.ssh 以下にある秘密鍵をドラッグしてインポートし、保存します。

register

SSHエージェント機能を有効にする

「開発者」タブに移動し、「SSHエージェントの設定」をクリック。

configure-ssh-agent.png

「キー名の使用」をクリック。
key-name.png

「自動的に編集」をクリックして、~/.ssh/configを更新してもらいましょう。
add-into-config.png

~/.ssh/config の GitLab欄の IdentityFile の行をコメントアウトします。

   Host gitlab.com
     Preferredauthentications publickey
-    IdentityFile ~/.ssh/id_gitlab_ed25519
+ #  IdentityFile ~/.ssh/id_gitlab_ed25519

   # これは自動追加された設定
   Host *
     IdentityAgent "~/Library/Group Containers/2BUA8C4S2C.com.1password/t/agent.sock"

動作確認

GitLabリポジトリにアクセスするアプリケーションを使用して動作確認します。例えばSourceTreeでGitLabリポジトリを閲覧すると、以下のように認証ダイアログが表示され、指紋認証ができます。

confirm-with-source-tree.png

まとめ

これで、ローカルに秘密鍵ファイルを置くことなく、安全にSSH接続ができるようになりました。
PCを買い替えた際なども、1Passwordさえあればすぐに環境が整うので非常に便利です。
ぜひ試してみてください。

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