アジャイルの車輪 エクササイズをやってみた SCRUMMASTER THE BOOK より
深澤です。社内でSCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意――メタスキル、学習、心理、リーダーシップの読書会をしています。その中で出てきたアジャイルの車輪エクササイズが丁度、今の自分が居るチームに良さそうに思ったので、実施してみました。
これら12の項目に対して、現状と期待を評価します。
- 市場に出すまでの時間
- チームの健康
- チームのコラボレーション
- チーム外とのコミュニケーション
- 継続的改善
- 効率性
- 品質
- 変化への反応
- 顧客からフィードバックを得る
- デリバリーの予測可能性
- 顧客満足
- 生産性
準備
- 物の準備: 白紙のアジャイルの車輪の絵を人数分 用意
- 目的を共有: 事前に共有して調整
- 進め方を用意: 書籍のエクササイズを基に具体化
進め方
- 目的の共有
- 各自の主観で現状を評価する
- それぞれ項目の評価を見て、その理由を共有&質問
- 各自の主観で3ヶ月後にそれぞれの項目でどこを伸ばすのかを一つ決める
- 3ヶ月後までにチームでどの項目に注力するのかを決める
- どうやったら注力する項目を忘れないようにできるかを決める
- 注力する項目から具体的なアクションに落とし込んでやることリスト化する
こんな感じにしてみました。各個人での時間を設けたのはそれぞれのメンバー独自の視点を引き出したかったからです。”その視点は自分では思いつかなかった”って思うことが沢山あります。
今回は6名のチームで週1回1時間のふりかえりの時間を使って2回分使いました。
何が起こったか
- それぞれ個人が何を見てるかで考え方が知れたり、共通の認識を作るきっかけが出来た
- ”チームの健康”ってどんな事?
- ”顧客”って誰?
- ”生産性”って何?
- ”品質”って何?
- ”チーム外”って誰のこと?
- ”市場に出すまでの時間”はこのチームの外の活動も含める?
- ”素晴らしい”はどんな状態?
- 前提条件や単語の意味を揃えれば、案外似たような評価になることが分かった(今回は)
- 暗黙になってた事が、明らかになった
- いつもと違う、ちょっと引いた視点での新鮮な会話が出来た
まとめ
今回はチームを結成して数ヶ月のチーム。毎週ふりかえりをして、進め方は改善されてきて、効果の高そうな分かりやすいアクションが徐々に出にくくなってきた感じでした。そんなチームが一度立ち止まり自分たちの状況を確認して、注力する方向を決めるにはとても良いツールだと思いました。 副次的な効果として、単語の持つ意味を合わせる中でチームとしての価値観をすり合わせる事も少しできた気がします。書籍で紹介されてるようなアジャイル導入の前や、今回のようにある程度回ってきたかな、というチームが試してみると特に効果がありそうに感じましたのでぜひ!