【参加レポート】スクラムフェス三河にオンライン参加しました
製造ビジネステクノロジー部のかみとです。
9月13〜14日で開催されたスクラムフェス三河にオンライン参加しました。スクラムフェスの中でも製造業色が濃いめのイベントなので、クラスメソッド製造ビジネステクノロジー部としても学べることがたくさんありそう!ということで楽しみにしていました。
本当は現地参加したかったですが、オンラインでの参加となりました。
スクラムフェス三河の各セッションは今後youtubeにて公開されるとのことで、そちらも楽しみですが、今回わたしがリアタイで参加したイベントについて、グッときたポイントを残しておきたいと思います。
Day1
Keynote製造業でのアジャイル、悩みと光
日本のアジャイル先駆者として普及活動を牽引されてきた平鍋健児さんによるkeynote、しかも長く自動車業界に携わってこられた経験を聞けるセッションということで、とても楽しみにしていたセッションでした。
スクラムフェス三河の誕生秘話から始まり、自動車業界でのアジャイル導入について語られました。まつしゅーさんがRegionalScrumGatheringTokyo2020からインスピレーションを受け、平鍋さんの後押しでスクラムフェス三河が誕生したエピソードはぐっと来たポイントです。(その時のOSTの場には私もいたので感慨深いものがありました)
また、自動車業界特有の「上ロジ」と「下ロジ」、先行開発と量産開発におけるアジャイルの適用範囲についても深掘りされ、アジャイルの成功には「Champion」と呼ばれるリーダーシップが重要だと語られました。
さらに「オートポイエーシス」という自己創出の概念が、アジャイルにおける学び直し(アンラーン)の重要性とリンクし、企業文化の変革についても考察がありました。
資料はこちら
Day2
モノ売りからコト売りへ 〜製造業が向き合うビジネスとアジャイル〜
このセッションでは、日本におけるソフトウェア開発とものづくりの歴史を振り返りつつ、なぜアジャイルが製造業にとって重要なのかをわかりやすく解説しています。特に、近年注目されているサブスクリプションモデルや、過去の携帯電話キャリアのリリースサイクルの変化を例に、ソフトウェア開発手法の進化とその影響についての考察が行われました。
ビジネスモデルの変化に対して、アジャイルがいかに対応力を発揮するかを理解するためのセッションであり、アジャイルを誰かに説明する際の参考としても非常に役立つ内容でした。
資料はこちら
あなたの知らない世界:テスラのSoftware Definedな世界を解説してみた
このセッションでは、テスラの事例を元に「Software Defined」の本質を解説し、自動車業界における未来の可能性を感じさせる内容でした。運転データがユーザー体験にどう活かされるのか、ソフトウェアアップデートに向けたハードウェアへの先行投資や、従来型の車とテスラのモデルチェンジの違いを明確に説明しています。
特に、テスラがアップデートのために余剰リソースをどう作り、効率的にリソースを増減させているか、他の自動車メーカーとの違いを具体例を交えて解説。さらに、自動車メーカーと家電メーカーが今後どのように連携し、体験価値を向上させるのかという未来の展望にも触れ、わくわくする内容です。
あまり語られないテスラの組織の秘密、そっと教えます。
このセッションでは、Joe Justice氏の活動を基に、テスラの独自のマネジメントスタイルについて深く掘り下げました。山海一剛氏が、Joe Justice氏や佐土井教授(名城大学)との共同論文をベースに、テスラがどのように自律的でフラットな組織を運営しているかを解説しています。
特に注目すべきは、テスラの現場で行われている「見える化」と、データを元に自発的にチームが編成され、マネージャーを置かずに仕事が進められている点です。毎日OST(オープンスペーステクノロジー)のように作業を決めていく姿は、組織の未来形とも言えるもので、非常に興味深い内容でした。
続編の論文も予定されており、今後の展開にも注目です。
感想
スクラムフェス三河では、日本の製造業が直面する変革の難しさと、その先に広がる大きな可能性を強く感じることができました。アジャイルの源流を持つ日本の製造業が、これからどのように進化し、未来を切り開いていくのか。その熱量と希望に満ちた姿を、ぜひ今後も注目していきたいと思います。