ウォーターフォールからアジャイルシフトの失敗原因と成功の秘訣 #scrumosaka
Scrum Fest Osakaとは?
2020年6月26(金)・27日(土)にScrum Fest Osakaがオンラインで開催されました。 Scrum Fest Osaka 2020@ONLINEは以下のようなイベントです。クラスメソッドではシルバースポンサーとして協賛を行いました。
Scrum Fest Osakaはスクラムの初心者からエキスパート、ユーザー企業から開発企業、立場の異なる様々な人々が集まる学びの場です。この2日間を通じ、参加社同士でスクラムやアジャイルプラクティスについての知識やパッションをシェアするだけでなく、ここで出会ったエキスパートに困りごとを相談することもできます。
ウォーターフォールからアジャイルシフトの失敗原因と成功の秘訣
本記事は、セッション「ウォーターフォールからアジャイルシフトの失敗原因と成功の秘訣」をレポートします。
スピーカー
Agility Design株式会社
中野安美 さん
セッション概要
ウォーターフォール開発中心だった企業がアジャイル開発を導入してみたけど、お試しで終わったり、うまく行かなったりしているケースを多く聞きます。ユーザー企業やSIer企業などアジャイル導入で悩まれている方向けに、従来開発(ウォーターフォール)との違いや、アジャイル導入における失敗例などを交えながら、成功に導くためのポイントをお話しいたします。
ウォーターフォール開発のPM、エンタープライズ企業におけるアジャイル導入の経験などから得た学びをもとにご紹介します。
レポート
導入パート
ウォーターフォールからアジャイルにシフトする場合の、問題点と解決策について
アジャイルシフトが必要な理由
■ビジネスの変化が早い
→日本の会社はTOP50位にほとんど入っていない
■新型コロナ
→日本の文化(はんこなど)をアナログからデジタルに変更
■ソフトウェア開発のあり方の変更
→不確実性(何を作るか正解がない)が高い
ウォーターフォールの問題点
■問題点
→要件を決めたうえで、スコープ・期間・コストを見積もる
→想定外の事が起こると、後手に回る
→要件定義
決めに時間がかかる
最新のIT技術で何ができるかユーザーがわからない
クラウドテクノロジーを理解したシステムアーキテクト人材の不足
→設計
UI/UX重視でユーザーインターフェースが複雑化
画面仕様が頻繁に変わり、スケジュールが遅延
→実装
情報伝達ロス、戻り作業の発生
開発手法、品質向上施策が進んでない
→テスト
単体が疎かになる
受入検証
仕様変更かバグかで揉める
■プロジェクト成功割合
→全体16.2% / 大企業9%
→80%課題がある
■ソフトウェア機能利用割合
→64%は、ほとんど Or 全く使われていない
改めてアジャイルとは
■アジャイル宣言
→マインドである
プロセス(スクラム/カンバンなど)
■ウォーターフォールとの違い
→ウォーターフォール
顧客から要件を受けて、完成、納品
パワーバランスは顧客が強い
QCDを達成
→アジャイル
顧客とベンダーが一緒に進める
ビジネスの価値を最大化する
途中でやめる事もある
アジャイル開発の悩み
■調整の余地がない状態でアジャイルを選択してはいけない
→予算、要件、期間が決まっている状態
■失敗原因
→アジャイル・スクラムのマインドを理解していない
進捗報告など細かく求められる
→従来開発から脱却出来ていない
今までやってきたから、と変えられない
→アジャイル以外の問題
エンジニアのスキル不足
■アジャイルが難しい理由
→深く染み付いた意識の変更が必要だから
■強いチームが必須である
→チームビルディングが重要
まとめ
■アジャイル・スクラムを正しく理解する
■チームの目指すゴール・WHYを考えて全員が共有する
■チームメンパーへ感謝を伝える
→心理的安全性
→一人ひとりに感謝を伝える