Red Hat Enterprise Linux 8 に locale を設定してみた。

2024.03.12

概要

Red Hat Enterprise Linux 8 にはデフォルトで日本語ロケールがプリインストールされていないため、ロケールを設定するには RHEL 8 に日本語ロケールをインストールする必要があります。

この記事では、Red Hat Enterprise Linux 8 に日本語ロケールをインストールし、日本語ロケールを設定する方法について説明しております。

 

やってみた

前提条件

  • Red Hat Enterprise Linux 8 インスタンスを作成しておきます。
  • この記事では、AWS Systems Manager Session Manager を使用してインスタンスに接続します。Red Hat Enterprise Linux には SSM エージェントがプリインストールされていないため、SSM エージェントをインストールしておきます。都合に応じて SSH 経由でインスタンスに接続できます。

 

日本語ロケールのインストールと設定

  • デフォルトでは、ロケールは「en_US.UTF-8」に設定されています。
$ localectl
   System Locale: LANG=en_US.UTF-8
       VC Keymap: us
      X11 Layout: us

 

  • 日本語ロケールを設定しようとすると、日本語ロケールがインストールされていないというエラーが表示されます。
$ sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.utf8
Failed to issue method call: Locale ja_JP.utf8 not installed, refusing.

 

  • 次のコマンドを使用して、ロケールのリストに日本語ロケールがあるかどうかを確認することができます。
$ locale -a
C
C.utf8
en_AG
en_AU
en_AU.utf8
en_BW
en_BW.utf8
en_CA
en_CA.utf8
en_DK
en_DK.utf8
en_GB
en_GB.iso885915
en_GB.utf8en_HKen_HK.utf8
en_IEen_IE@euroen_IE.utf8
en_IL
en_IN
en_NG
en_NZ
en_NZ.utf8
en_PH
en_PH.utf8
en_SC.utf8
en_SG
en_SG.utf8
en_US
en_US@ampm
en_US.iso885915
en_US.utf8
en_US.utf8@ampm
en_ZA
en_ZA.utf8
en_ZM
en_ZW
en_ZW.utf8
POSIX

 

  • 日本語ロケールがプリインストールされていないので、以下のコマンドで日本語ロケールをインストールしておきます。
$ sudo yum install glibc-langpack-ja

 

  • ロケールを設定しておきます。
$ sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.utf8

 

  • 日本語ロケールに設定した後でも、キーマップは「us」のままです。
$ localectl
   System Locale: LANG=ja_JP.utf8
       VC Keymap: us
      X11 Layout: us

 

  • 次のコマンドでキーマップを探します。
$ localectl list-keymaps
jp
jp-OADG109A
jp-dvorak
jp-kana86
jp106

 

  • リストに基づいてキーマップを設定しておきます。
$ sudo localectl set-keymap jp106

 

  • 最後に、loacle の設定を確認します。これで日本語ロケールの設定が完了しました。
$ localectl
   System Locale: LANG=ja_JP.utf8
       VC Keymap: jp106
      X11 Layout: jp
       X11 Model: jp106
     X11 Options: terminate:ctrl_alt_bksp

 

まとめ

Red Hat Enterprise Linux 8 に日本語ロケールを簡単にインストールして設定できました。

Refrence: Using langpacks