概要
Red Hat Enterprise Linux 8 にはデフォルトで日本語ロケールがプリインストールされていないため、ロケールを設定するには RHEL 8 に日本語ロケールをインストールする必要があります。
この記事では、Red Hat Enterprise Linux 8 に日本語ロケールをインストールし、日本語ロケールを設定する方法について説明しております。
やってみた
前提条件
- Red Hat Enterprise Linux 8 インスタンスを作成しておきます。
- この記事では、AWS Systems Manager Session Manager を使用してインスタンスに接続します。Red Hat Enterprise Linux には SSM エージェントがプリインストールされていないため、SSM エージェントをインストールしておきます。都合に応じて SSH 経由でインスタンスに接続できます。
日本語ロケールのインストールと設定
- デフォルトでは、ロケールは「en_US.UTF-8」に設定されています。
$ localectl
System Locale: LANG=en_US.UTF-8
VC Keymap: us
X11 Layout: us
- 日本語ロケールを設定しようとすると、日本語ロケールがインストールされていないというエラーが表示されます。
$ sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.utf8
Failed to issue method call: Locale ja_JP.utf8 not installed, refusing.
- 次のコマンドを使用して、ロケールのリストに日本語ロケールがあるかどうかを確認することができます。
$ locale -a
C
C.utf8
en_AG
en_AU
en_AU.utf8
en_BW
en_BW.utf8
en_CA
en_CA.utf8
en_DK
en_DK.utf8
en_GB
en_GB.iso885915
en_GB.utf8en_HKen_HK.utf8
en_IEen_IE@euroen_IE.utf8
en_IL
en_IN
en_NG
en_NZ
en_NZ.utf8
en_PH
en_PH.utf8
en_SC.utf8
en_SG
en_SG.utf8
en_US
en_US@ampm
en_US.iso885915
en_US.utf8
en_US.utf8@ampm
en_ZA
en_ZA.utf8
en_ZM
en_ZW
en_ZW.utf8
POSIX
- 日本語ロケールがプリインストールされていないので、以下のコマンドで日本語ロケールをインストールしておきます。
$ sudo yum install glibc-langpack-ja
- ロケールを設定しておきます。
$ sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.utf8
- 日本語ロケールに設定した後でも、キーマップは「us」のままです。
$ localectl
System Locale: LANG=ja_JP.utf8
VC Keymap: us
X11 Layout: us
- 次のコマンドでキーマップを探します。
$ localectl list-keymaps
jp
jp-OADG109A
jp-dvorak
jp-kana86
jp106
- リストに基づいてキーマップを設定しておきます。
$ sudo localectl set-keymap jp106
- 最後に、loacle の設定を確認します。これで日本語ロケールの設定が完了しました。
$ localectl
System Locale: LANG=ja_JP.utf8
VC Keymap: jp106
X11 Layout: jp
X11 Model: jp106
X11 Options: terminate:ctrl_alt_bksp
まとめ
Red Hat Enterprise Linux 8 に日本語ロケールを簡単にインストールして設定できました。
Refrence: Using langpacks