Kiro のマルチルートワークスペースを使用して別リポジトリのファイルを操作する

Kiro のマルチルートワークスペースを使用して別リポジトリのファイルを操作する

2026.02.10

製造ビジネステクノロジー部の小林です。

最近、AI エディタ「Kiro」で開発をしていて、「今開いているワークスペースをそのままに、別のリポジトリにもサクッとファイルを作りたいんだよな……」という場面に遭遇しました。

ウィンドウを切り替えるほどではないけれど、今の作業の手は止めたくない。そんな「ちょっとした不便」を解決してくれたのが、『マルチルートワークスペース』機能でした。

AI が別ディレクトリにアクセスできない

Kiro は、基本的に開いているワークスペース内のファイルしか操作できません。

例えば、こんな状況。

~/projects/
├── my-app/              ← 今開いているワークスペース
│   ├── src/
│   └── README.md
└── my-new-project/      ← ここにファイルを作りたい!
    └── (空)

この状態で Kiro に「my-new-project にファイルを作って」とお願いしても、ワークスペース外なので操作できません。

解決策:マルチルートワークスペース

VSCode(Kiro のベース)には、複数のフォルダを同時に開く機能があります。これを使えば、AI が両方のディレクトリにアクセスできるようになります。

手順

コマンドパレットを開く

  • macOS: Cmd + Shift + P
  • Windows/Linux: Ctrl + Shift + P

「Workspaces: Add Folder to Workspace...」を検索

コマンドパレットに add folder と入力すると、候補が表示されます。
スクリーンショット 2026-02-10 16.27.49

追加したいフォルダを選択

ファイル選択ダイアログが開くので、追加したいフォルダ(例:my-new-project)を選択します。

完了!

サイドバーのエクスプローラーに、両方のフォルダが表示されます。

EXPLORER
├── my-app
│   ├── src/
│   └── README.md
└── my-new-project
    └── ...

これで、Kiro は両方のディレクトリにアクセスできるようになりました!

ワークスペース設定を保存する

頻繁に同じ複数のフォルダを開く場合は、ワークスペース設定を保存しておくと便利です。

保存方法

  1. FileSave Workspace As...
  2. 任意の名前で保存(例:my-projects.code-workspace

スクリーンショット 2026-02-10 16.29.43

次回から、保存した .code-workspace ファイルを開くだけで、複数のフォルダが一度に開きます。

マルチルートワークスペースのメリット

AI が複数のプロジェクトを横断できる

Kiro に「プロジェクト A のコードをプロジェクト B にコピーして」といった指示ができます。

ファイル検索が便利

Cmd + P(Quick Open)で、すべてのワークスペース内のファイルを横断検索できます。

統一された設定

ワークスペース全体で共通の設定(フォーマッター、リンター等)を適用できます。

注意点

パフォーマンス

大量のファイルを含むフォルダを複数開くと、動作が重くなる可能性があります。

まとめ

Kiro のマルチルートワークスペース機能を使えば、AI が複数のプロジェクトを横断して作業できるようになります。

使いどころ:

  • 新しいリポジトリを作成しながら、既存プロジェクトを参照したい
  • 関連する複数のプロジェクトを同時に編集したい
  • AI に複数のプロジェクト間でコードをコピー・参照させたい

この機能を知っているだけで、Kiro との開発体験が大きく向上します。ぜひ試してみてください!

参考リンク

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/multi-root-workspaces/
https://kiro.dev/docs/

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