
ウェビナー『MCPって何?から始める ビジネスのためのMCP活用セミナー』で『話題のMCPとは何か? 基礎知識と活用事例をご紹介』について発表しました
登壇内容
こちらのウェビナーにて登壇しました。
ビジネス向けにMCPの解説と活用例の紹介をしています。
スライド中の「自分の空いている予定の文面を作ってSlackに送るデモ」デモ動画は以下になります。
デモの補足
デモを通して伝えたかったMCPの良いところは以下です
- 公開された汎用的なツールが使える。API仕様を調べたり、実装負荷がない
- プロンプト(自然言語)の問い合わせで指示した目標に向かって、ある程度自走してくれる
このデモでは以下のプロンプトを使いました。
自分の明日予定の空きを状況を、notifyチャンネルに通知してください。
文体は以下です。
* あまり固くしすぎない
* Slackメッセージは見やすくなるように、絵文字を多少加えて
* 候補は1時間取れる場所を箇条書きにしてください
その結果として、AIモデルはSlackにメッセージを投稿する際に、チャンネルIDを調べて、投稿しています。
Slackにはチャンネルの名前の裏にはIDが存在しています。特にそこを指示しなくても、AIモデルがSlackのAPI仕様を吸収してMCPで確認しています。
手続き的な指示ではなく、宣言的な指示である程度自律的に動作します。これは、変更に強く、柔軟性が高いと言えるでしょう。
活用例の補足
MCPの良い点の1つとして配布できるところがあります。右側のデータ事業者がエンドユーザーに提供する場合、テック企業が現在公開しているように、AI連携してUX向上するケースが考えられます。MCPを配布して、例えば以下のことがAI起点で可能になります。
- 製品情報の説明やトラブルシュート
→ カスタマーサポートの負荷軽減 - データを取得するだけのMCPで、AI側でグラフを描画し可視化、分析する(データ量が多いものは難しいですが...)
→ 簡単データ分析にかかる業務コストを軽減
自社でオープンなHTTP APIがある場合はMCPのレイヤーを用意することで、AIを通して便利な体験が得られる可能性があると考えています。AI起点に様々な業務を行う未来を見据えて取り組み、それが競争優位性に繋がるかもしれません。
さいごに
他のセッションは、MCPのセキュリティの話とリモートMCPに関するのものでとても勉強になりました!
今ではMCP入門記事は沢山ありますが、技術的なところは薄めにデモや利用例を厚めに書いたので何かの参考になれば幸いです!