Amazon EC2 Systems ManagerがRaspbian OSに対応したのでRaspberry Piにインストールしてみた

Amazon EC2 Systems ManagerがRaspbian OSに対応したのでRaspberry Piにインストールしてみた

Clock Icon2017.09.18

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

こんにちは、菊池です。

EC2インスタンスやオンプレミスのサーバを管理可能にするAmazon EC2 Systems Managerが、Raspberry Pi向けのOSであるRaspbian OSに対応しました。

やってみた

というわけで、実際にRaspberry Piを使って試してみます。

  1. アクティベーションの作成
  2. SSMエージェントのインストール

以下の環境で確認しています。

1. アクティベーションの作成

まずは、アクティベーションの作成です。EC2以外の環境のOSをSystems Managerに登録するためには、アクティベーションコード/IDを発行する必要があります。

アクティベーションのメニューから、[アクティベーションの作成]を選択します。

ssm-raspi-001

必要項目を入力し、作成します。

ssm-raspi-002

発行されるアクティベーションコード/IDを控えておきましょう。

ssm-raspi-003

2. SSMエージェントのインストール

続いて、SSMエージェントのインストールです。以下の公式ドキュメントの手順に従って実行します。

Manually Install SSM Agent on Amazon EC2 Linux Instances #Raspbian | Amazon EC2 Systems Manager User Guide

SSMエージェントをダウンロードしてインストールします。

pi@raspberrypi:~ $ mkdir /tmp/ssm
pi@raspberrypi:~ $ sudo curl https://s3.amazonaws.com/ec2-downloads-windows/SSMAgent/latest/debian_arm/amazon-ssm-agent.deb -o /tmp/ssm/amazon-ssm-agent.deb
pi@raspberrypi:~ $ sudo dpkg -i /tmp/ssm/amazon-ssm-agent.deb

自動で起動した状態になりますので、一旦エージェントを停止します。

pi@raspberrypi:~ $ sudo service amazon-ssm-agent stop

1.の手順で作成したアクティベーションコート/IDで登録します。

pi@raspberrypi:~ $ sudo amazon-ssm-agent -register -code "アクティベーションコード" -id "アクティベーションID" -region "ap-northeast-1"

SSMエージェントを起動します。

pi@raspberrypi:~ $ sudo service amazon-ssm-agent start

登録が完了すると、マネージドインスタンスに表示されます。

ssm-raspi-004

動作検証

Systems Managerの動作を試すため、Run Commandを実行してみます。

ssm-raspi-005

コマンドのドキュメントから、[AWS RunShellScript]を選択します。

ssm-raspi-006

ターゲットに、先ほど登録したRaspberry Piを選択し、コマンドはecho "Hello World"を入力します。

ssm-raspi-007

ステータスが[成功]となったら、出力を確認してみます。

ssm-raspi-008

ちゃんと表示されてますね。

ssm-raspi-009

まとめ

Amazon EC2 Systems ManagerでRaspbian OSに対応したことで、Raspberry PiをAWS上で簡単に一元管理が可能になります。

無数のIoTデバイスに対し、オンライン状態の把握、リモート制御、インベントリの取得といったことが可能になることを考えると、胸熱です。

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.