[アップデート] Step Functions Workflow Studio のテンプレート選択やデザインエディターなどが改良され、さらに開発しやすくなりました

[アップデート] Step Functions Workflow Studio のテンプレート選択やデザインエディターなどが改良され、さらに開発しやすくなりました

Clock Icon2023.09.01

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

いわさです。

AWS Step Functions は Workflow Studio の登場や多くのサービスとの統合が出来るようになり、以前よりも様々なシーンで誰でも使えるようなサービスになっていると思います。

そんな Step Functions の Workflow Studio ですが、本日のアップデートでさらに開発しやすくなる機能がいくつか追加されました。

アップデートアナウンスによると大きくは以下の 2 つの新機能が導入されより開発しやすくなったようです。

  • 新しいテンプレート選択機能
  • デザイナーとコードのシームレスな切り替え

実際にマネジメントコンソールで新しい Workflow Studio の機能を確認してみましたので紹介します。

使いやすい新しいテンプレート選択画面

正直言うとこれまで Step Functions でテンプレートを使ったことがなかったので以前までどういった画面だったか忘れてしまったのですが、新規でステートマシンの作成を開始すると次の画面がはじめに表示されます。

空のテンプレートから開始も出来ますが、多用なユースケースやサービス使用を想定したテンプレートがたくさん用意されています。
個人的な感想になってしまうのですが、かなりテンプレートの内容がイメージしやすくて使ってみたくなりますね。これは。

また、それぞれのテンプレートを選択した際には作成されるワークフローのビジュアルを確認することも出来ます。
これらを確認しながらお目当てのテンプレートなのかどうかを探すことも出来そうです。

実際にテンプレートのひとつを試しに選択してみました。
テンプレートを使う際には一式をデモリソースとしてデプロイして使うか、ワークフロー部分のみ使うかを選択出来ます。

前者の場合はデザイナーが展開された後に、「デプロイと実行」から関連するデモリソースを一緒にデプロイすることが出来ます。

後者の場合は、デモリソースは使わずにテンプレートのステートマシンだけを流用して独自のリソースを使うことが出来ます。
この場合はリソースの指定が必要になります。

エディター画面ではデザイナーとコードの編集モードをシームレスに切替可能に

Workflow Studio ではデザイナーを使ってワークフローを構築していくのですが、実体としては ASL形式のコードが作成されます。
これまではデザイン画面で編集内容を保存し、別の画面で反映されたコード内容などを確認することが出来ていたのですが、今回のアップデートでデザイン画面で直接コードを確認したり編集したりすることが出来るようになりました。

次のように上部に「Code」というモード切り替え用のメニューが配置されているのでこちらを選択します。

そうすると次のように左側にコード、右側にデザイナーという構成の画面に切り替わります。
デザインモードでデザイナーベースでコンポーネントを配置したりプロパティを設定することも出来ますし、コード画面にすぐに切り替えてコード編集を行うことが出来るので、デザイナーとコードを組み合わせて使うことが出来ます。

また、コード画面ではデザイナー側のコンポーネントを選択することで対象のコードブロックがハイライトされてそのまま編集が出来るので、複雑になりがちな ASL 内でも編集すべき箇所がすぐにわかるようになっています。

編集画面から実行がしやすくなった

おそらく今回のアップデートに含まれていると思うのですが、エディターモードから実行がしやすくなりました。
次のようにエディターの保存ボタンの左に「実行」ボタンが配置されています。

プロパティを変更し、実行してみましょうか。
実行ボタンを押すと、直接この画面で即実行されるわけではなく、実際には実行画面に遷移されます。

この画面で実行することで次のように実行結果を確認する形となります。
直接実行するというより実行画面までの導線が楽になってトライ&エラーしやすくなった感じでしょうか。

ちなみにここではデザイナー上で編集した内容を保存せずに実行ボタンを押したため、ステートマシンが保存されていない状態で実行画面に遷移しています。 よって、実行結果は上記のように編集内容が反映されていません。

当たり前ですが、次のように実行前に保存ボタンを押すことで最新の状態で実行することが出来ます。

あくまでも実行画面に遷移しやすくなったという形なので、保存忘れには注意したほうが良いですね。

さいごに

本日は Step Functions Workflow Studio のテンプレート選択やデザインエディターなどが改良され、さらに開発しやすくなったので、簡単ではありますが実際に使ってみました。

どのアップデートも、マネジメントコンソールから開発する人にとってはとても良いアップデートですね。
ステートマシン検証の際は、マネジメントコンソールから私は試行錯誤をすることが多かったので、コード切り替えも直接実行もとても有り難いです。

また、私はこれまであまりテンプレート使ってこなかったのですが、使ってみたくなりましたね。

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.