[Storage Gateway] ファイルゲートウェイで Active Directory アクセスの設定をしてみた

[Storage Gateway] ファイルゲートウェイで Active Directory アクセスの設定をしてみた

Clock Icon2021.12.13

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こんにちは、リサリサです。

ファイルゲートウェイで AD 認証で SMB ファイル共有を試すのに、AWS Managed Microsoft AD と ドメイン結合をしたのですが、DNS サーバーの設定が上手く行かず苦労したのでブログにしてみます。どなたかのお役に立てば幸いです。

やりたいこと

この構成のために、Storage Gateway に Active Derectory の設定をします。

ドメイン名:corp.lisalisa.com

DNS サーバー:10.2.0.205、10.2.10.89

を設定していきます。

やってみた

Storage Gateway 用の EC2 or VM にログイン

Microsoft Active Directory アクセスの設定 にドメイン結合の手順は書いてあるのですが、この手順のためには、ドメインの名前解決ができている必要があります。

EC2の場合は、DHCP オプションセットを使用すれば、DNS サーバーの設定は不要になります。EC2 でDHCP オプションセットを使用する場合は以下のブログをご覧ください。

オンプレ上の VM でも、DHCP が設定されている場合は、同じく、DNS サーバーの設定は不要になります。

DHCP が使用できない場合は、Storage Gateway 用の EC2 or VM にログインして、DNS サーバーの設定が必要となります。

Storage Gateway 用の EC2 or VM に 接続します。デフォルトのユーザー名は admin、パスワードは password です。

EC2 の場合のログイン

SSH で接続します。セキュリティグループに SSH を開けておく必要があります。ec2-user ではなく、admin で接続します。※EC2から接続方法を確認すると root ユーザーで接続するように表示されているのですが、root でログインすると、admin で接続するように言われます。

ssh -i "xxxxxxx.pem" admin@ec2-xxx-xxx-xxx-xxx.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com
VMware ESXi の場合のログイン

VMware ESXi でゲートウェイのローカルコンソールにアクセスする」を参照してください。

Microsoft Hyper-V の場合のログイン

Microsoft Hyper-V でゲートウェイのローカルコンソールにアクセスする」を参照してください。

Linux カーネルベース仮想マシン (KVM) の場合のログイン

Linux KVM でゲートウェイのローカルコンソールにアクセスする」を参照してください。

DNS サーバーの設定

ログインできると以下のようなメッセージが表示されるので、2の「Network Configuration」を選択します。

        AWS Appliance Activation - Configuration

        #######################################################################
        ##  Currently connected network adapters:
        ##
        ##  eth0: 10.2.0.80
        #######################################################################

        1: HTTP/SOCKS Proxy Configuration
        2: Network Configuration
        3: Test Network Connectivity
        4: View System Resource Check (0 Errors)
        5: License Information
        6: Command Prompt

        0: Get activation key

        Press "x" to exit session

        Enter command: 2

作成した AD の DNS アドレスを確認して、それを設定していきます。

        AWS Storage Gateway - Network Configuration

        1: Edit DNS Configuration
        2: View DNS Configuration
        3: Configure Hostname
        4: View Hostname Configuration

        Press "x" to complete your network configuration and exit

        Enter command: 1

        DNS Configuration:


        Available adapters: eth0
        Enter network adapter: eth0

        Assign by DHCP [y/N]: n

        Enter primary DNS [10.2.0.2]: 10.2.0.205
        Enter secondary DNS [10.2.0.2]: 10.2.10.89

        Apply config [y/N]: y

        DNS config saved for adapter eth0
        You must exit Network Configuration to complete this configuration.

        Press return to continue

設定を終了して、再起動します。

        AWS Storage Gateway - Network Configuration

        1: Edit DNS Configuration
        2: View DNS Configuration
        3: Configure Hostname
        4: View Hostname Configuration

        Press "x" to complete your network configuration and exit

        Enter command: x

        Restarting networking...

        Restarting network (via systemctl):                [  OK  ]

        You must restart your gateway to complete the network configuration.

        Restart gateway now [y/N]: y
        Restarting..............SUCCESS
        Press return to continue

これで、AD の名前解決ができるようになり、ドメイン結合ができる状態になりました。

ドメイン結合

Storage Gateway のコンソールを開きます。

対象のゲートウェイを選択して、「SMB 設定の編集」⇒「Active Derectory 設定」を選択します。

ドメイン名とドメインユーザー、指定したドメインユーザーのパスワードを入力したら「変更を保存」します。

以下のようなメッセージが表示され、

しばらく経つと、このようなメッセージになります。これが出たら、ドメイン結合成功です。AD 認証で SMB ファイル共有ができる状態になりました。

上手く行かない場合、以下のようなメッセージが表示されます。なぜ結合失敗したのかエラーの詳細は出ないので、エラーの詳細が知りたい場合は、JoinDomein API を叩くとよさそうです。

参考

SMB ファイル共有の作成 - AWS Storage Gateway

Configuring an IP address for the gateway - AWS Storage Gateway 

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