[レポート]AWS とエンドユーザーの信頼関係で情報の価値が変わる #AWSRoadshow
こんにちは、菅野です。 本日(2016年10月12日)に開催しています「AWS Cloud Roadshow 2016 札幌」に来ています。 11時30分からのスペシャルセッション「AWS とエンドユーザーの信頼関係で情報の価値が変わる」を 聴講してきましたのでそのレポートです。(写真撮影はできませんでした・・・)
スピーカー
- JAめむろ 山口 正広 氏
キーワード(1)・・・39%
- カロリーベースの自給率
- 輸入品が入ってこなかったら?
- 家族に日本の安全安心な食べ物を食べさせたいと皆が思っている
- その為には50%は欲しい
キーワード(2)・・・思い
- おいしい物を提供したい
- そのために農家さんもがんばっている
- JAめむろは IT を使って農家さんに協力
JAめむろの取り組み
- H11年 GIS 作付けシステム稼働
- H14年 空から小麦の生育を把握 収穫適期システム稼働
- H25年 ICTを利用した収穫支援システム 稼働
- H27年 ペーパーレス・ワークフロー 勤怠システム 稼働
収穫支援システム
収穫報告作業(過去)
- ハンディターミナルで入力し、トラックがレシートをJAへ
- レシートが汚れる
- トラックがいつ戻ってくるかわからない
- 受け入れ後の品質チェック結果が刈り取り現場でわからない
収穫報告作業(現在)
- ハンディーターミナルをやめてタブレットへ
- リアルタイムで情報送信
- ペーパーレス
- いつトラックが来るかわかる
- 作物の品質状況が現場で確認できる
- IDカード導入
- 入力内容が少なくなる
- IDカードをかざすだけでクラウドに情報が蓄積
- トラックの状況も把握できる
トラクターの自動操舵
- ボタンひとつで自動走行開始
- 馬鈴薯の作付けが自動で行える
- ドローンでも情報収集
- 両方の情報をクラウドで集約
クラウド導入
- 何ができるか ではなく 何をすべきか
何をすべきか
- 電算室は無駄
- 人件費も掛かる
- 通信技術が変わっているので利用する
- クラウド環境へ移行したい
実現に向けて
- 高い目標を持つ
- 他のサービスと比較した結果と、AWS の理念に共感
- AWS:お客様のため - JAめむろ:生産者・消費者のため
業務系をクラウドに移行する事の不安
- 速度
- 障害
- 保守
- セキュリティ
- コスト
- 業務特有のもの(ハンディターミナル等)
最初はシンプルな構成から移行
- まずは在庫管理システムを移行(数ヶ月)
- ハンディターミナルをスマホへ
肥料システムを全てクラウドへ
- これも短期間で完了
感じた事
- 現場ではオンプレとの違いを意識していない
- 要件定義がしっかりして、ハードのトラブルが無い
クラウドのメリット
柔軟性
- コスト削減
- 柔軟性(必要な分だけ使える)
- チューニング
- 自由自在(必要に応じて性能をコントロール)
優位性
- リスク低減
- 災害を避けるためにもクラウドを推奨
検討しているシステム
- オンデマンド配信
- 音声データベース
- 自動プッシュ機能
- ビーコンセンサーで室内の位置を把握してアプリと連動
- 分散クラウドの可能性も模索中
AWS を利用して感じた事
- JAWS-UG
- ユーザー同士が学び合える
- 何をしたいのかを考える
- AWSのどのサービスを使うか
- 求める人材の傾向も変わってきている
感想
農業におけるクラウド(AWS)の利用・活用についてのセッションで、農業が盛んな北海道住む一人として 聴講させていただきました。 JAめむろ様の常に改善していく姿勢、新しいものにチャレンジしていく姿勢はとてもすばらしく 目的を持って的確にクラウドを利用するといった考えは非常に参考になりました。
個人的な話ですが、私の友人も芽室で農業に携わっていますので台風による被害は他人事ではありません。 JAめむろ様と共にがんばって欲しいと願っております。