Tableau 10.1新機能:『地理的役割』に空港に関するコードが使えるようになりました
Tableau 10.1新機能シリーズ、当エントリでは『地理的役割』に『空港コード』が追加された件についてご紹介したいと思います。
地理的役割とは
『地理的役割』とは、従来であれば緯度経度の情報が無ければTableau上では地図上の1点を指し示す事が出来ないのですが、この『地理的役割』に相当する文字情報をデータとして保持していれば、Tableau側で指定する役割を与えてあげる事で緯度経度と同じような形で地図上の一意の場所を指定する事が出来るようになります。Tableauヘルプは以下。
Developers.IOでTableauの『地理的役割』に言及しているエントリは以下の通り。
Tableau 10.1ではこの『地理的役割』に『空港』が増える形となりました。仕様としてIATA(国際航空運送協会)及びICAO(国際民間航空機関)のコードが対応する形となります。
という事で、早速データを使って可視化してみましょう。サンプルデータとして以下のサイトから『airports.dat』ファイルをcsvとしてダウンロード。
データにはヘッダー行が含まれていないので、下記指定範囲の情報を基にして、
以下の様な形でファイル先頭行に追加しました。
"Airport ID","Name","City","Country","IATA/FAA","ICAO","Latitude","Longitude","Altitude","Timezone","DST","Tz database time zone" 1,"Goroka","Goroka","Papua New Guinea","GKA","AYGA",-6.081689,145.391881,5282,10,"U","Pacific/Port_Moresby" 2,"Madang","Madang","Papua New Guinea","MAG","AYMD",-5.207083,145.7887,20,10,"U","Pacific/Port_Moresby" 3,"Mount Hagen","Mount Hagen","Papua New Guinea","HGU","AYMH",-5.826789,144.295861,5388,10,"U","Pacific/Port_Moresby" 4,"Nadzab","Nadzab","Papua New Guinea","LAE","AYNZ",-6.569828,146.726242,239,10,"U","Pacific/Port_Moresby" 5,"Port Moresby Jacksons Intl","Port Moresby","Papua New Guinea","POM","AYPY",-9.443383,147.22005,146,10,"U","Pacific/Port_Moresby" 6,"Wewak Intl","Wewak","Papua New Guinea","WWK","AYWK",-3.583828,143.669186,19,10,"U","Pacific/Port_Moresby" 7,"Narsarsuaq","Narssarssuaq","Greenland","UAK","BGBW",61.160517,-45.425978,112,-3,"E","America/Godthab" 8,"Nuuk","Godthaab","Greenland","GOH","BGGH",64.190922,-51.678064,283,-3,"E","America/Godthab" 9,"Sondre Stromfjord","Sondrestrom","Greenland","SFJ","BGSF",67.016969,-50.689325,165,-3,"E","America/Godthab" 10,"Thule Air Base","Thule","Greenland","THU","BGTL",76.531203,-68.703161,251,-4,"E","America/Thule"
ファイルを読み込み実施。
所定の項目の地理的役割を確認してみると、既に『空港』が割り当てられている状態になっています。
なのでそのままクリックすると自動的に地図上にポイントを指定してくれます。(ここではICAOを使ってみました) ただ表示されているのは日本国内のデータだけの模様。画面右下の『xxが不明』の箇所をクリックして、
『場所の編集』で国が"日本"となっている部分を"なし"に変更し、[OK]押下。
また、併せて空港という事でポイントを指し示す部分の表示形式を『形状』に変更、別途用意した画像アイコンで飛行機のマークに変えてみます。
その他『詳細』に情報を放り込む事で、以下のような形で情報を表示させる事が出来るようになりました。
IATAのデータについても基本的には扱う方法は同じです。データ入手サイトには空港データの他にも色々な関連データがあるようなので興味のある方は可視化に挑戦してみてはいかがでしょうか。
まとめ
以上、Tableau10.1の新機能、地理的情報の『空港コード』対応に関するご紹介でした。若干限定的なデータのためそこまで頻繁に扱うものでは無いのかも知れないですが、空港に関する情報を使った可視化の際にはこの上ない便利な機能となると思います。是非御活用頂ければ幸いです。こちらからは以上です。