Tableau 2018.1 新機能紹介:”アナリティクス(Analytics)に利用ガイダンスを表示 #tableau
Tableau製品は現在バージョン2018.1がベータ版として試用可能な状態となっています。v2018.1ベータ版試用終了の旨が通知されていたのでもうじき正式リリース版も利用可能となる事が予想されますが、当エントリではそんなTableau 2018.1バージョンの機能を正式版リリースを前に少し先取りしてご紹介してみたいと思います。
当エントリで紹介する内容は『アナリティクス(Analytics)に利用ガイダンスを表示』です。
"利用ガイダンス"で更なる分析アクションのヒントが得られるようになりました
Tableauには分析・可視化を行うためのディメンション要素やメジャー要素が格納・整理されている『データ』タブと同列で『アナリティクス』タブが存在します。
こちらのタブでは簡潔なアクションでVizに様々な"気付き"を与えてくれるものとなりますが、v10.5までは『なぜアクションが有効化されていないのか』が分からない状態でした。
v2018.1では、この部分に『次のアクションを起こすための解決のヒント』がツールチップ表示されるようになります。たったこれだけの追加ですが、これで『何も分からずに先に進めない』という事態は解消されるようになることでしょう。
アナリティクス(Analytics)タブで出来ることのおさらい
アナリティクス(Analytics)ペインでは上述のように、作成したVizに対して非常に簡単なアクションで新たな切り口、傾向、気付きを追加する事が出来ます。詳細は下記ヘルプページをご参照頂くとして、ここではざっくり『どのような事が出来るのか』を眺めてみたいと思います。
要約
- 定数線
- 指定した値(数値、日付)でVizに線を追加。
- 平均線
- 対象となるビューのメジャー(数値)項目に対して平均となる値を線で追加。
- 四分位数の中央値
- 四分位数付き中央値を任意のメジャー項目に追加。
- 箱ヒゲ図
- ボックスプロット(箱ヒゲ図)を任意のメジャー項目に追加。
- 合計
- メジャー項目の合計値をビューに追加。
モデル
- 95%CIの平均
- 分布バンドと共に 1 つまたは複数の平均線のセットを追加。信頼区間の分布バンドは、母集団平均が 95% の確立で入る範囲を網掛けしたものとなります。
- 参考:19-3. 95%信頼区間のもつ意味 | 統計学の時間 | 統計WEB
- 95%CIの中央値
- 分布バンドと共に 1 つまたは複数の中央値の線のセットを追加
- 傾向線
- 任意のタイプの傾向線をビューに追加。選択可能なモデルタイプには線形、対数、指数、累乗、多項がある。
- 参考:傾向線モデル タイプ
- 予測
- 既存の情報から割り出した『予測』をビューに追加。(Tableau Desktopのみ利用可能)
- 参考:予測
- クラスター
- ビュー内のマークをクラスターに区分して表示。
- 参考:Tableau でのクラスタリングのしくみ
- 参考:Understanding Clustering in Tableau 10 | Bora Beran
カスタム
- リファレンス ライン
- ビュー内の特定のメジャーまたはすべてのメジャーに対してリファレンス ラインを追加。
- 参考:リファレンス ライン
- リファレンス バンド
- ビュー内の特定のメジャーまたはすべてのメジャーに対してリファレンス バンドを追加。
- 参考:リファレンス バンド
- 分布バンド
- ビュー内の特定のメジャーまたはすべてのメジャーに対してリファレンス分布を追加。
- 参考:リファレンス分布
まとめ
以上、Tableau 2018.1バージョンの新機能『アナリティクス(Analytics)に利用ガイダンスを表示』のご紹介でした。
ここでご紹介した機能の各種はアナリティクスタブ以外でも扱う事が出来ますが、ここのタブにこういった形で便利なものが集約されている&手軽に扱えるようになっている、そして今回の機能改善で更に使い易くなったのは嬉しいですね。
Tableau 2018.1バージョンの新機能については以下のシリーズで適宜その内容をご紹介して行きたいと思います。