Tableau Desktopで読み込んだデータのデータ型 ー Tableau Desktop再入門
こんにちは、スズです。
Tableau Desktop再入門シリーズ、今回はTableau Desktopで読み込んだデータに対して設定されるデータ型についてご紹介します。
執筆環境
本記事は以下の環境で執筆しています。
- Tableau Desktop 2022.2
- Windows 10 Pro
データ型とは
Tableau Desktopで読み込んだデータは、各フィールド(列)にデータ型が設定されます。データ型は、数値や文字列、日付というように、各フィールドが持つ値の種類を示すものです。
各フィールドに設定されているデータ型はアイコンで表示されます。以下の[データソース]タブのハイライトした部分がデータ型を示している部分です。
データ型の種類
データ型には以下のものがあります。
データ型の変更
Tableau Desktopで読み込んだデータには自動的にデータ型が設定されますが、ユーザーが意図しないデータ型に設定されていることもあります。例えば、数値として扱いたいフィールドが文字列として設定されていた場合、グラフの作成を行う際に集計ができないなどの影響があります。適切なデータ型が設定されていない場合は、ユーザーが手動でデータ型を再設定することができます。
[データソース]タブで各フィールドのデータ型のアイコンをクリックすると、データ型のメニューが表示されますので、選択して変更することができます。なお、Tableau Desktopでデータ型を変更しましても、元のデータソースへの影響はありません。
データ型を変更した場合の動作
データ型を変更した場合の値の表示について、少し例をご紹介します。
1つ目の例として、以下のフィールドは数値(整数)となっています。
このフィールドを整数(小数)に設定すると、「100.000」のように小数の値が表示されました。対象のフィールドに存在する値が全て数値ですので、データ型を整数(小数)に変更しても対応できます。変更後のデータ型にあわせてTableau Desktop上でのデータの表示も変化するため、本来は整数の値ですが表示上は小数点以下の数値が追加されています。
2つ目の例として、以下のフィールドは文字列となっています。
このフィールドを日付に設定すると、値がNULLと表示されました。対象の値が北海道などの文字列で日付に変換することができない値であるため、NULLとして表示されたということになります。
Excelなどでは1つの列の中で数値と文字列を混在させることも可能ですので、例えば売り上げの列の途中に文字列を入れるといったことも可能です。しかし、Tableau Desktopではフィールド(列)に対してデータ型を設定しますので、売り上げの列の途中に文字列が混ざっていると、データ型を数値型として設定した際に文字列はNULLとして表示されるということになります。
最後に
Tableau Desktopのデータ型についてご紹介しました。