Tableauの新製品 iPad用データ分析アプリ Vizable(ビザブル) 入門
データを美しく、インタラクティブに可視化する Tableau の新製品 "Vizable" をご紹介します。導入はiTunesから3分、iPadアプリを無料で入手できます。
Vizableは、先月の Tableau Conference 2015 at Las Vegas で突然発表された Tableau の新製品で、iPad上で動作する可視化ツールです。今日は導入から簡単な操作方法について解説します。
Vizableとは
Vizableは、ピンチやスワイプ、ドラッグなどの操作でデータをインタラクティブに分析できるだけでなく、データを使ったビジュアライゼーションの作成も同時に行えます。
そして、このiPad アプリは、iTunesから誰でも無料で入手してすぐに利用できます。インストールするとサンプルデータ"Movies.xls"が読み込まれ、早速グラフが表示されます。
iTunes - Vizable By Tableau Software
デフォルトのインストール済みサンプルデータ
- Movies.xls
- Weathers.csv
- Restaurant.csv
- Titanic
タップで切り替える機能
タップで切り替える6つの機能について順に解説します。
1.データソース変更とヘルプ
Vizableアイコンをタップするとダイアログが表示されます。
データソースの切り替えたいたいときはここをタップしてください。分析データはiPadのこのアプリ内にインポート〜保存します。分析データのサンプルや保存したファイルはここから選択〜切り替えます。
下にあるヘルプはVizableに関する掲示板や解説(動画)、Tipsを提供します。
2.グラフの切り替え
グラフを切り替えたいときは「折れ線グラフ」アイコンをタップしてください。アイコンの通り、棒グラフ/折れ線グラフを切り替えます。データを階層的に見たいときは棒グラフ、時系列見たいときは折れ線グラフが適しています。
上の棒グラフを折れ線グラフに切り替えると、以下のようになります。
3.アプリ連携や印刷
いま参照しているグラフの画像をメールに添付して送信したり、グラフをPDF化してiBooksにエクスポートしたい時はアプリ連携のアイコンをタップします。iPhoneやiPadでお馴染みの機能ですね。逆にDropBoxやウェブブラウザでダウンロードしたデータをVizableにダウンロードすることも可能です。
4.戻るボタン・進むボタン
操作を元に戻したり、進めたりしたいときはこのボタンを押してください。最初に色々と実験的に操作して、訳がわからなくなった時にこのボタンによって何度も助けられました。
5. データのフィルタ
指定した条件でデータを絞り込みたい時は右隅の四角いアイコンをタップしてください。ディメンジョンの一覧するのでタップすると、更に「表示したい」項目を選択することで設定することができます。
また、グラフ表示ではフィルタしたいデータを右にスワイプして、表示から外すこともできます。
6.フィルタ設定の非表示
フィルタの設定を非表示にしたいときは右隅の四角いアイコンをタップしてください。フィルタの設定を非表示にすることで、ディメンションとメジャーをより大きく表示することができます。ディメンジョンやメジャーを複数登録して横方向に画面が狭くなった時に役に立ちます。
グラフの操作
ここでは代表的な操作についてご紹介します。
ディメンジョンとメジャーのソート
ディメンジョン下に引っ張って話すとを下に引っ張って放すとデータがソートされます。同じく、メジャーに対して、同じ操作をするとメジャーが数値で表示されます。
ディメンジョンとメジャーの変更
データを読み込むと自動的にディメンジョン(分析対象の項目)とメジャー(分析値)を設定して、グラフが表示されます。ディメンジョンとメジャーは、スワイプすると切り替えることができます。スワイプして項目が切り替わるとき、アニメーションでグラフがジワ〜っと変化します。(iOS好きにはたまりません)
メジャーをタップすると一覧表示から選択することもできます。このダイアログからSum、Avg、Min、Maxも変更することができます。
ディメンジョンとメジャーの追加・削除(棒グラフ)
ディメンジョンとメジャーに対して、ピンチアウト(つまんだ指を広げる)すると追加され、ピンチイン(データを指でつまむ)すると削除されます。
時系列データのドリルダウン・ドリルアップ(折れ線グラフ)
今度は、折れ線グラフに切り替えて、ドリルダウンしてみましょう。ピンチアウト(つまんだ指を広げる)するとドリルダウンされ、ピンチイン(データを指でつまむ)するとドリルアップします。やっぱり、アニメーション表示してくれます。
AWSとのデータ連携
Vizableにインポートするデータはファイルなので、RedshiftやEMRなどで集計・分析したデータはS3に保存して、そのデータをVizableに読み込みます。
iOSアプリ 「AWS Console コンソール」を使ってS3ファイル「users.csv」をダウンロードして、ウェブブラウザのアプリ連携機能で、Vizableにデータファイルをインポートしました。
iTunes - AWS Console コンソール
上記の[View object]ボタンを押すと、ウェブブラウザが起動します。「"Vizable"で開く」をタップすると、Vizableが起動して、データをロードします。なお、Vizableにロードするデータは、先頭行にヘッダ行を必ず付けてください。
最後に
私も今月の Tableau Conference On Tour 2015 で、Dave Storyさんのデモを見て以来、すぐにインストールしました。Vizable の登場により、データ分析がより身近で利用しやすく楽しいものになります。iOSの洗練されたインターフェイスを活かしたそのフィーリングは、これまでにないスムーズでインタラクティブなユーザー体験をもたらすでしょう。iPadをお持ちの方はぜひインストールして触ってみてください!
Do not think, it must feel.