Inspector(v2) 検出結果の特定CVEの情報をトラッキングするための Security Hub インサイトを作ってみる

Inspector(v2) 検出結果の特定CVEの情報をトラッキングするための Security Hub インサイトを作ってみる

AWS Security Hub のインサイト活用例
Clock Icon2022.01.05 23:15

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

はじめに

AWS Security Hub 上でインサイトを作成します。 Amazon Inspector(v2) によるスキャン結果で 「特定CVEのもの」 を簡単に見られるようにします。

img

前提条件

Inspector v2 は事前に有効化している前提です。

また、Inspector v2 と Security Hub が統合されていることも前提です。 (こちらは特に追加の操作必要無く、デフォルトで統合されます)

インサイトを作ってみる (リソースID グループ化 版)

作成

[Security Hub] > [インサイト] のページから [インサイトを作成する] を選択します。

img

フィルターの中身は以下のようにして作成します。 タイトルの部分にトラッキングしたい CVE を入力します。

img

キー 条件
Title(タイトル) starts with(次で始まる) CVE-XXXX-XXXXX
Product name(製品名) is(次と同じ) Inspector
Record state(レコードの状態) is(次と同じ) ACTIVE
Group by(グループ化条件) -- ResourceId(リソースID)

問題なければ [インサイトを作成する] を選択します。 適当な名前を付けて、作成完了です。

確認

[Security Hub] > [インサイト] のページから インサイトの種別を カスタムインサイト に絞ると、 作成したものがでてくるはずです。

img

各リソースIDをクリックすることで、検出結果の詳細を見る画面へ遷移できます。

img

インサイトを作ってみる (アカウントID グループ化 版)

マルチアカウント環境のセキュリティイベントを Security Hub 1アカウントに集約している場合は、 この章のインサイトのほうが汎用的だと思います。

作成

先程と同じように作成します。 異なるのは グループ化条件 のみです。

キー 条件
Title(タイトル) starts with(次で始まる) CVE-XXXX-XXXXX
Product name(製品名) is(次と同じ) Inspector
Record state(レコードの状態) is(次と同じ) ACTIVE
Group by(グループ化条件) -- AwsAccountId(AWSアカウントID)

確認

以下のように アカウント毎の検出結果数を表示するインサイトとなります。

img

アカウントIDをクリックすることで、 対象アカウントの検出結果一覧を確認できます。

img

おわりに

Inspector v2 によるスキャン結果から、 特定CVE のものをトラッキングするために Security Hub インサイトを作成してみました。

Inspector v2 のコンソールでも CVE での検索はできますが、 検索結果の保存はできないため、 今回のように Security Hub を活用しました。

少しでも参考になれば幸いです。

参考

この記事をシェアする

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.