マネジメントコンソールからAmazon Qを簡単に試してみた

マネジメントコンソールからAmazon Qを簡単に試してみた

マネジメントコンソールからAmazon Qを簡単に試してみました
Clock Icon2024.10.17

はじめに

こんにちは、アノテーションのなかたです。
今回は、マネジメントコンソールから Amazon Q を簡単に試してみました。

始め方

AWS マネジメントコンソールへアクセスし、画面右側のアイコンを選択します。
スクリーンショット 2024-10-17 9.40.08
Amazon Qの画面が開きます。
スクリーンショット 2024-10-17 9.40.24
利用に関して、重要そうな文章が記述されていたため読んでみました。
スクリーンショット 2024-10-17 9.41.15のコピー
Amazon Q のデータはデフォルトでバージニア北部リージョンに保存されるようです。

また、チャット開始する際にクロスリージョン呼び出しというものに同意することを求められます。
Amazon Qが回答文を作成するにあたり、リソースにアクセスすることが伴うために必要な同意確認のようです。

Amazon Q Developer は AWS 、リソースにアクセスするために他のリージョンを呼び出す必要がある可能性があるため、リソースにアクセスする Amazon Q Developer 機能を使用するには、リージョン間の呼び出しに同意する必要があります。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/amazonq/latest/qdeveloper-ug/cross-region-calls.html

設定画面では、リージョンとクロスリージョン呼び出しへの同意項目について確認できました。
スクリーンショット 2024-10-17 9.47.52

クロスリージョン呼び出しに同意しない場合

クロスリージョン呼び出しに同意しない場合は、Amazon Q は利用できるのでしょうか?
設定からクロスリージョン呼び出しのチェックを外して、試してみます。
スクリーンショット 2024-10-17 11.23.11
スポットリクエストについて質問してみましたが、通常通り回答が返ってきました。
スクリーンショット 2024-10-17 11.20.52
リソースの呼び出しが求められる質問をしてみます。
Lambda 関数をリストアップして欲しいと聞いてみました。
スクリーンショット 2024-10-17 11.24.01
クロスリージョン呼び出しへの同意が促される文章が返ってきました。

To ask questions about your resources, consent to cross-Region calls in chat settings. For more information, see the Amazon Q Developer documentation .

やはりクロスリージョン呼び出しに同意していないと、Amazon Qはリソースにアクセスできないようです。

使ってみる

日本語入力の未サポート

まず引っかかったのが日本語による入力です。
こちらは、EC2インスタンスを一覧表示してと入力しようとしたのですが、EC2という単語を Enter キーで確定した際に送信されてしまいました。
スクリーンショット 2024-10-17 9.43.09
2024年10月の現在では、日本語入力はサポートされていないようです。

Amazon Q Business でサポートされている言語
Amazon Q Business は英語で応答するように最適化されています。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/amazonq/latest/qbusiness-ug/supported-languages.html

簡単に質問してみる

英語で、スポットリクエストについて聞いてみます。
スクリーンショット 2024-10-17 9.43.55
また新しくチャットを始めたい場合は、回答分の下に表示されているNew conversationから行えます。
スクリーンショット 2024-10-17 9.54.37のコピー

実際のリソースについて質問してみる

CloudWatch Logs に CDK から作成されているロググループがいくつかありましたので、こちらを一覧表示してもらえないか聞いてみました。
スクリーンショット 2024-10-17 9.52.00
スクリーンショット 2024-10-17 9.55.06
難しかったようです、聞き方が良くないのでしょうか...

今度はもう少し具体的に、EC2 インスタンスのタグを指定して探してもらいました。

起動テンプレートの中でOwnerタグにnakataが指定されているものを一覧表示して
List all launch templates where the Owner tag is specified as nakata

スクリーンショット 2024-10-17 9.57.40
回答が得られました!
絞り込む対象に対して、条件を明示して質問した方が良いのかもしれません。
ドキュメントでも、具体的に質問している例が記述されています。

リソースについて Amazon Q に質問できる質問の例を次に示します。

  • S3 バケット <name> の暗号化設定を記述する
  • us-west-2 の EC2 インスタンスを一覧表示する
  • Lambda 関数 <name> の設定を取得する

また、回答文の下に表示されているOpen ~というリンクからEC2ページに遷移することができました。
スクリーンショット 2024-10-17 9.57.40のコピー
回答文と同様のリソースを確認できました。
※タグ指定は手動です
スクリーンショット 2024-10-17 9.58.10

他のページへ遷移した場合でも Amazon Q が表示される

例えば、EC2 の画面で Amazon Q を開き、他リソースの画面を開いた場合にどうなるのか試してみました。
スクリーンショット 2024-10-17 10.05.46
こちらの画面でも同様にAmazon Qの画面が表示されました。
スクリーンショット 2024-10-17 10.14.32
私は AWS CloudShell の体験と似ているなと感じました。
しかし異なる点として、CloudShell では新しいブラウザタブを開くより専用のタブを用意できますが、Amazon Q にそのような方法は見当たりませんでした。

まとめ

  • クロスリージョン呼び出しに同意することで、実際のリソースを考慮した回答が可能になる
  • リソースを具体的に明示することで、高精度な回答を期待できる
  • 2024年10月の時点で、日本語入力は未サポート

おわりに

マネジメントコンソールからすぐにAIへ質問でき、実際のリソースを考慮した回答が可能な点はとても便利だと思いました。日本語入力に対応していない点がネックですが、英語の入力が苦にならない方であれば使いこなせる機能ではないでしょうか?

参考

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/amazonq/latest/qdeveloper-ug/q-on-aws.html
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/amazonq/latest/qdeveloper-ug/chat-actions.html
https://techblog.ap-com.co.jp/entry/2023/12/06/211341

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