初めてのEC2【EC2編】

初めてのEC2【EC2編】

この記事は初めてのEC2 【VPC編】の続きになります 前回の作成したVPC上にEC2インスタンスを作成していきます
Clock Icon2025.07.15

初めに

初めてのEC2 【VPC編】で作成したVPC上にEC2インスタンスを作成していきます。
各設定項目についても個別に解説を行なっていきます

EC2の構築

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まずはマネージメントコンソールの検索バーに「EC2」と打ち込み、EC2のページに移動します。

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ダッシュボードのEC2を起動をクリックします

設定項目が少し多いのでセクションごとに説明していきます

名前とタグ

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EC2インスタンスにつける名前です。
その他にもインスタンスの管理に便利なタグをここで設定することも可能です

アプリケーションおよび OS イメージ (Amazon マシンイメージ)

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使いたいOSを選択してください。一部(Windowsなど)はマシンイメージの利用料が追加で派生するので注意してください。
今回は無料のAmazon Linux 2023を利用します。

アーキテクチャはx86とArmの二つから選べます。
使用するアプリケーションが対応しているかどうか確認し選択してください。

また、単にOSだけでなくGPUのドライバや深層学習向けのパッケージが事前にインストールされれいるマシンイメージもあったりします。
ユースケースに合わせて適切なものを選ぶと初期設定の手間を抑えられるかもしれません。

インスタンスタイプ

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使用するサーバーのハードウェアの構成を選びます。
EC2ではAmazonが用意されたインスタンスタイプと呼ばれる決まったハードウェア構成の中からそれを選んで使用します。
vCPUの数やメモリサイズ、GPUの有無などもここで選べます。

インスタンスタイプを検討する際は以下の記事が参考になるかと思います

注意点としてマシンイメージのアーキテクチャとインスタンスタイプのアーキテクチャが一致している必要があります。
x86のイメージをArmで動かすことはできないといった感じです。

キーペア (ログイン)

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SSHやRDPでサーバーにアクセスする際に利用するキーペアです。
「新しいキーペアの作成」を押すとこのままキーペアを作成することが可能です。
もしすでにキーペアがあり、それを再利用したい場合は一覧からそれを選んでください。

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今回は新しく作成します。
「キーペアを作成」をクリックすると秘密鍵のダウンロードが始まります。
適切に保管し無くさないようにしましょう。再ダウンロードはできません。

ネットワーク設定

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どのサブネットにEC2を配置するかやセキュリティグループ(ファイアウォールのようなもの)の設定をここで行います

右上の編集を押すとより詳細に設定可能です。

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今回は自分で設定していきます。

  • VPC: VPCは前回作成したものを利用します
  • サブネット: パブリックサブネットを利用します。パブリックサブネットはインターネットへの経路があるのでSSHでそのまま接続することができます。
  • パブリック IP の自動割り当て: 有効化するとパブリックIPが自動で割り当てます。無効化した場合は自分でIPアドレス(EIP)を取得し割り当てる必要があります。インスタンス終了時に解放されてしまうので(起動中は解放されません)、もしIPアドレスを固定したい場合は無効化して別途IPアドレスを割り当てましょう。
  • セキュリティグループ: EC2へのアクセス制御を行う部分です。OS側でも制御可能ですが、セキュリティグリープを使った方が便利だと思います。今回はSSHとTCPの3000番のポートを開けてあります。必要に応じて調整してください。また、アクセス元の制限ができるので可能であれば自社のIPアドレスなどに限定した方がセキュリティ上安全です。

ストレージを設定

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ストレージサイズとストレージタイプをここで設定可能です。
ストレージは後からでも拡張可能ではあります。

ストレージタイプはいくつかありますが特殊な要件がなければgp3が良いと思います。

ストレージはインスタンスが起動しているかどうかに関わらず、費用が発生するので気をつけましょう。

インスタンスの起動

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全ての設定が終わったあと、画面右側の「インスタンスの起動」をクリックするとインスタンスが立ち上がります。

EC2インスタンスへの接続

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EC2インスタンスへ接続してみましょう
インスタンスの一覧画面から該当のインスタンスにチェックを入れ、「接続」ボタンを押します。

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表示される手順に従って、接続します。

sshでの接続時に下記のようなエラーが発生する場合は、秘密鍵の権限が広すぎるためです。

ssh -i "キーペアのファイル名" ec2-user@ec2-xxx-xxx-xxx-xxx.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com
> Permissions 0644 for 'キーペアのファイル名' are too open.
> It is required that your private key files are NOT accessible by others.
> This private key will be ignored.
> Load key "キーペアのファイル名": bad permissions

ページに書かれているように、権限を修正します。

chmod 400 "キーペアのファイル名"

Amazon Linux 2023の場合、接続に成功すれば下記のようなテキストが表示されるはずです。

ssh -i "キーペアのファイル名" ec2-user@ec2-xxx-xxx-xxx-xxx.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com
   ,     #_
   ~\_  ####_        Amazon Linux 2023
  ~~  \_#####\
  ~~     \###|
  ~~       \#/ ___   https://aws.amazon.com/linux/amazon-linux-2023
   ~~       V~' '->
    ~~~         /
      ~~._.   _/
         _/ _/
       _/m/'

インスタンスの停止・終了

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インスタンスを使用していない期間は停止・終了しておくと利用費を抑えることができます。
インスタンスの一覧画面から操作を行いたいインスタンスにチェックを入れて、「インスタンスの状態」をクリックすると、メニューが出てきます。

インスタンスの停止を押すと、サーバーは停止しますが、一覧画面には残り続け再度起動が可能です。また利用する場合はこちらを選びましょう。

インスタンスの終了(削除)を押すと、サーバーが停止し、しばらくしたあと一覧画面からも消えます。この場合は再起動もできません。もう利用することがない場合はこちらです。

終わりに

これでEC2の構築は完了です
使いたい時にすぐ使用できるので便利なサービスだと思います
利用費に気をつけながら使っていきましょう

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