EC2 のインスタンスタイプを変更後、元のインスタンスタイプへ戻すには
困っていること
EC2 のインスタンスタイプを変更後、元のインスタンスタイプ(変更前)へ戻したい。
どう対応すればいいの?
EC2 のインスタンスタイプは、変更前・変更後のインスタンスタイプに互換性がある場合に限り変更が可能です。
実運用上でインスタンスタイプの変更 → 戻しを行うケースは、変更を2回行っているのと同じであると考えることができます。
そのため 1回目の変更が可能であれば、2回目の変更も互換性を心配すること無く実施することが可能です。
EC2 インスタンスタイプの変更手順につきましては、参考資料「EC2のインスタンスタイプの変更方法」から一部抜粋したものを以下に記載しています。
====抜粋====
- インスタンスの停止
インスタンスタイプを変更するためにはまず初めにインスタンスを「停止」する必要があります。
EC2のコンソール画面よりインスタンスタイプを変更したいインスタンスを選択してから、インスタンスの停止を実行します。
インスタンスを停止するとサーバー内で動作しているソフトウェアも停止してしまうので、停止のタイミングには気をつけましょう。
また、この時間違って「インスタンスを終了」を選ばないように気をつけてください。
「インスタンスを終了」選択した場合インスタンスが削除されてしまいます。
ステータスが「停止済み」になるまで待機します。
- インスタンスタイプの変更
インスタンスタイプを変更したいインスタンスを選択してから、「インスタンスタイプの変更」をクリックします。
ここではどのインスタンスタイプに変更したいかを選びます。
今回はt3.nanoからt3.smallに変更します。
「適用」ボタンを押すとインスタンスタイプの変更が行われます。
インスタンスタイプが希望通りに変更されていることを確認します。
- インスタンスの開始
先ほどインスタンスを停止してしまっていたので、最後に再度開始してインスタンスタイプの変更は終わりです。
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注意点
互換性の確認観点は複数ありますが、最もよく見られる問題は CPU アーキテクチャの不一致です。
EC2 が利用している CPU アーキテクチャは Intel ・ AMD ・ Arm などがありますが、インスタンスタイプの変更前後でこれらが異なる場合はそもそも変更ができません。
その他の確認観点につきましては、参考資料「インスタンスタイプ変更の互換性」をご参照ください。
また EC2 インスタンスタイプの変更に際し、環境保護の観点から変更前後で AMI や EBS スナップショットによるバックアップの取得をご検討ください。
事前にバックアップを取得しておくことで事前検証が可能になり、また不測の事態による切り戻し失敗等の事態に備えることができます。
バックアップの取得手順につきましては、参考資料「スナップショットと AMI による Amazon EC2 のバックアップとリカバリ」をご参照ください。
本記事がお客様の適切な EC2 運用の一助になれば幸いに存じます。
参考資料
- EC2のインスタンスタイプの変更方法 | DevelopersIO
- インスタンスタイプ変更の互換性
- スナップショットと AMI による Amazon EC2 のバックアップとリカバリ - AWS 規範ガイダンス
- [アップデート] Amazon EC2のインスタンスタイプ変更の際に詳細が表示されるようになってました