EBS のスループットパフォーマンスなどに関する調査方法を教えてください

EBS のスループットパフォーマンスなどに関する調査方法を教えてください

AWS Systems Manager Automation の Runbook(AWSSupport-CalculateEBSPerformanceMetrics)を利用した簡単な調査方法を紹介します。
Clock Icon2023.05.24

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困っていること

EC2 インスタンスにアタッチされている EBS のパフォーマスが不足しているように見受けられます。 パフォーマンスに懸念があるため、一定期間チェックを行い必要であれば改善したいと考えています。
EC2 インスタンス側のスループットや EBS ボリュームのスループットなどを簡単に調査する方法があれば教えてください。

はじめに

EBS のパフォーマンスは 3 つの要素で律速されます。

  • EC2 インスタンス側のスループット
  • EBS ボリュームが処理できる I/O 命令の回数 (IOPS)
  • 各 EBS ボリュームのスループット

参考情報(P33)

本ブログにおいては、CloudWatch メトリクスを利用した各種計算方法などは紹介致しません。
気になる方は、以下を参考にご確認ください。

どう対応すればいいの?

AWS Systems Manager Automation Runbook リファレンスより、"AWSSupport-CalculateEBSPerformanceMetrics" ドキュメントの利用をお勧めします。 AWS 側で EBS のパフォーマンスに関する各種計算を行います。計算された値は Calculated メトリクスとして新たに作成される CloudWatch ダッシュボード内でわかりやすく表示されます。
詳細については下記ドキュメントをご確認ください。

やってみた

前途のドキュメントを参考に確認してみました。

下記を参考に、Systems Manager のコンソール画面へ、左ペインのオートメーションを選択して、検索窓に "AWSSupport-CalculateEBSPerformanceMetrics" を記述してクリック
対象のオートメーションドキュメントが表示されたら選択を行い下へスクロール
右下にある「次へ」をクリック

「オートメーションの実行する」のボタンをクリック

今回は「シンプルな実行」選択を行い下へスクロール

入力パラメータのセクションで対象リソース、パフォーマンス計測する期間などを記述

  • ResourceId には対象 EC2 インスタンス iD 又は EBS ボリューム ID を記述
    (今回は EC2 インスタンス ID を記述、こちらには検証用に "gp2" "gp3" "io2" の 3 タイプの EBS ボリュームがアタッチされています)
  • Amazon CloudWatch メトリクスの期間 (秒単位)で指定
  • StartTime と EndTime は "yyyy-mm-ddThh:mm:ss UTC" の書式で記述 例: 2023-05-22T04:45:00
  • ドキュメント を参考に必要なロールをアタッチ

再度下へスクロールを行い、右下の「実行」ボタンをクリックすれば完了

実行が成功すると、下記のような CloudWatch ダッシュボードが作成されます。

CloudWatch のコンソール画面からも確認可能ですが、
対象のオートメーション ID を選択してクリック、次のページで「出力」をクリックすると以下の表示が確認できます。
こちらの、"getInstanceStats.CloudWatchDashboardLink" 下に記述されている URL からも作成された CloudWatch ダッシュボードへ行くことが可能です。

getInstanceStats.CloudWatchDashboardLink
https://ap-northeast-1.console.aws.amazon.com/cloudwatch/home?region=ap-northeast-1#dashboards:name=i-0523aac0ec5844b12-EBS-Statistics


作成された CloudWatch ダッシュボードについて

対象の EC2 インスタンスで "Throughput" と "IOPS" において上限に抵触していないかを確認可能です。
EBS でも同様に、"Throughput","IOPS","IO size" について確認可能です。
こちらの各メトリクスを参考に、どの要素(EC2 インスタンス側のスループット、EBS ボリュームが処理できる I/O 命令の回数 (IOPS)、各 EBS ボリュームのスループット )での対応が必要か判断され、各種ご対応を行ってください。

参考資料

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