EKS で Kubernetes バージョンのアップグレードポリシーを変更する方法を教えてください
困っていた内容
標準サポート期間中の EKS クラスターが稼働しています。
標準サポート期間終了時の挙動をアップグレードポリシーで制御できる認識ですが、設定方法を教えてください。
どう対応すればいいの?
Amazon EKS コンソールの場合は「Kubernetes バージョン設定」セクションから変更します。
AWS CLI の場合はupdate-cluster-configコマンドで変更します。
Amazon EKS では、標準サポート期間終了時の挙動をアップグレードポリシーで事前設定できます。
STANDARD
(スタンダード):標準サポート期間が終了すると、Kubernetes バージョンを自動アップグレードします。EXTENDED
(延長済み):標準サポート期間が終了すると、Kubernetes バージョンを変更せず、延長サポートに移行します。※
※延長サポート期間も終了すると自動アップグレードされます。
Amazon EKS コンソールから変更する場合
Amazon EKS コンソールの「クラスター」から、変更するクラスターを選択します。
「Kubernetes バージョン設定」セクションの「管理」をクリックします。
変更後のポリシーを選択して、「変更内容を保存」をクリックします。
※今回はSTANDARD
(スタンダード)に変更します
アップグレードポリシーが変更されました。
※「数分かかることがあります」と表示されていますが、すぐ変更されました。
AWS CLI から変更する場合
update-cluster-configコマンドを実行します。
# コマンド例
## STANDARD に変更する場合
aws eks update-cluster-config \
--name 【EKS クラスター名】 \
--upgrade-policy supportType=STANDARD
## EXTENDED に変更する場合
aws eks update-cluster-config \
--name 【EKS クラスター名】 \
--upgrade-policy supportType=EXTENDED
# 実行例
## 現在のポリシーを確認
$ aws eks describe-cluster \
--name hato-eks-cluster \
--query "cluster.upgradePolicy.supportType"
"EXTENDED"
## STANDARD に変更
$ aws eks update-cluster-config \
--name hato-eks-cluster \
--upgrade-policy supportType=STANDARD
{
"update": {
"id": "e020dd7e-255c-3702-aab8-a84d5a0c9171",
"status": "Successful",
"type": "UpgradePolicyUpdate",
"params": [
{
"type": "UpgradePolicy",
"value": "{\"supportType\":\"STANDARD\"}"
}
],
"createdAt": "2024-09-19T15:00:00.000000+09:00",
"errors": []
}
}
## ポリシーを確認
$ aws eks describe-cluster \
--name hato-eks-cluster \
--query "cluster.upgradePolicy.supportType"
"STANDARD"