[アップデート] Amazon Elasticsearch Service で T3 インスタンスを利用できるようになりました

Amazon Elasticsearch Service の T3 インスタンスは、T2 インスタンスからコストが変わらずパフォーマンスがアップしています!
2020.09.25

本日のアップデートで、Amazon Elasticsearch Service で T3 インスタンスを利用できるようになりましたので紹介します。

何が嬉しいの?

T3 インスタンスは、T2 インスタンスと同じくCPUクレジットを消費することで、設定されたベースラインパフォーマンスを超えて性能を発揮できる、バーストパフォーマンスインスタンスです。
T3 インスタンスは Nitro システムを採用しており、従来の T2 に比べて基本パフォーマンスが向上しています。また、Elastic Network Adapter(ENA)を使用した最大 5 Gbps の帯域幅をもつ拡張ネットワーキングもサポートされています。

これまで Amazon Elasticsearch Service の T2 インスタンスでは、異常検出や保管時のデータ暗号化など、比較的新しい機能はサポートされておりませんでした。そのため、検証環境で T2 、本番で M5 や R5 などを使用すると、検証と本番で異なる構成になることがありました。 T3 インスタンスでは、これらの機能もサポートされるようになり、T 系を使う検証環境で本番と同じ設定をできるようになったことは嬉しいです。

T2インスタンスとの違い

バージョン

T3 インスタンスは、バージョン 5.6 以上で利用可能です。

インスタンスタイプ 利用可能バージョン
t3.small.elasticsearch, t3.medium.elasticsearch 5.6 以上
t2.small.elasticsearch, t2.medium.elasticsearch 5.1 以上
t2.micro.elasticsearch 1.5, 2.3

価格

東京リージョンでの1時間あたりの利用料金の比較になります。

T3 インスタンス

インスタンスタイプ vCPU メモリ(GB) 料金
t3.small.elasticsearch 2 2 0.056 USD
t3.medium.elasticsearch 2 4 0.112 USD

T2 インスンタンス

インスタンスタイプ vCPU メモリ(GB) 料金
t2.micro.elasticsearch 1 1 0.028 USD
t2.small.elasticsearch 1 2 0.056 USD
t2.medium.elasticsearch 2 4 0.112 USD

特徴としては以下の通りで、料金が変わないままパフォーマンスがアップしています。

  • T3 と T2 で small サイズと medium サイズで料金変わらない
  • small サイズの仮想コア数が 1 から 2 に増加

Amazon Elasticsearch Service の料金

機能

T2 インスタンスと T3 インスタンスの機能比較になります。

機能 T2 インスタンス T3 インスタンス
UltraWarm ストレージ - -
Fine Grained Access Control(細かいアクセスコントロール) -
保管時のデータ暗号化 -
クラスター間検索 -
Anomary Detection(異常検出) -

T3 インスタンスでは、T2 インスタンスで利用できなかった機能がサポートされるようになりました。ただし、Ultrawarm ストレージについては、T3 インスタンスでも非サポートとなりますので注意ください。

Supported Instance Types

制限

T3 インスタンスの制限事項になります。

制限事項 T2 インスタンス T3 インスタンス
最大データノード数 10 10
最大専有ノード数 5 5
最小EBSサイズ 10 GiB 10 GiB
最大EBSサイズ 35 GiB 100 GiB (t3.small.elasticsearch)
200 GiB (t3.medium.elasticsearch)
最大HTTPリクエストペイロード 10 MiB 10 MiB

最大EBSサイズの制限が t3.small.elasticsearch では 100 GiB、t3.medium.elasticsearch では 200 GiB と大きく増えました。

Amazon Elasticsearch Service Limits

やってみた

実際に T3 インスタンスを作成してみます。コンソール上で T2 インスタンスでできなかった設定項目を確認していきます。

マネージメントコンソールから Elasticsearch Service を開き、[新しいドメインの作成] をクリックします。

バージョンで最新の 7.7 を選択し、[次へ] をクリックします。

データノードとインスタンスタイプを選択します。T3 インスタンスを選択できるようになっています。

UltraWarm は T3 インスタンスではサポートされていないためグレーアウトされています。

Fine Grained Access Control(細かいアクセスコントロール)の設定ができるようになっていますが、今回は無効にします。

暗号化の設定では、保管時のデータの暗号化をできるようになっています。有効のまま進めます。

設定項目は以上になり、確認画面で [確認] をクリックします。

15分ほど待つとステータスがアクティブになり、クラスタの作成を確認できました。

さいごに

Amazon Elasticsearch Service で T3 インスタンスが利用可能になりましたので紹介させていただきました。
パフォーマンスが向上し、また、これまで T2 で利用できなかった異常検出や保管時のデータ暗号化といった機能も利用できるようになりなりました。 T2 からコストが変わりませんので、T2 を使っている環境は T3 に変更されてはいかがでしょうか。