
Amazon RDS for OracleとSQL Serverで追加のストレージボリュームを利用することで最大256TiBのストレージをサポートするようになりました! #AWSreInvent
こんにちは、まるとです。
日本時間、12/3にAmazon RDS for OracleとSQL Serverで追加のストレージボリュームが新しく発表されました。
この機能を利用することにより、1つあたり64TiBのボリュームが追加で利用できるようになります。(最大3つまで追加のストレージボリュームは使えるとのことです。)
また、ストレージを分割することによりパフォーマンスとコストを両立できるとのことでした。
試してみる
Amazon RDS for OracleまたはSQL Serverを選択すると「追加のストレージボリューム – オプション」という項目が増えていました。
今回はSQL Server Standard Editionで試していきます。

実際に追加をしてみると、通常のDB作成と同じようにストレージタイプや容量、IOPS、スループットを選択できるようになります。

今回は通常のストレージ、追加のストレージを以下のように設定して構築してみます。
通常のストレージ
| 項目 | 値 |
|---|---|
| ストレージタイプ | 汎用SSD (gp3) |
| ストレージ割り当て | 20 GiB |
| プロビジョンド IOPS | 3000 IOPS |
| ストレージスループット | 125 MiBps |
追加のストレージ
| 項目 | 値 |
|---|---|
| ボリューム名 | rdsdbdata2 (H:) |
| ストレージタイプ | 汎用SSD (gp3) |
| ストレージ割り当て | 20 GiB |
| プロビジョンド IOPS | 3000 IOPS |
| ストレージスループット | 125 MiBps |
設定ではプライマリストレージとは別に、追加のストレージボリュームで表示されていました。

また、初期状態ではステータスが「使用していない」と表示されていました。

そのため、H:ドライブ上にデータベースを作成してみます。
CREATE DATABASE MyDatabase
ON (
NAME = 'MyDatabase_Data',
FILENAME = 'H:\MyDatabase_Data.mdf',
SIZE = 100MB,
FILEGROWTH = 10MB
)
LOG ON (
NAME = 'MyDatabase_Log',
FILENAME = 'H:\MyDatabase_Log.ldf',
SIZE = 10MB,
FILEGROWTH = 10%
);
が、以下のエラーが発生し、本ブログ執筆時点で検証ができませんでした...
Msg 5123, Level 16, State 1, Line 1
CREATE FILE encountered operating system error 5(Access is denied.) while attempting to open or create the physical file 'H:\MyDatabase_Data.mdf'.
Msg 1802, Level 16, State 4, Line 1
CREATE DATABASE failed. Some file names listed could not be created. Check related errors.
Total execution time: 00:00:00.020
注意点
追加のストレージ、でお気づきの方もいらっしゃいますが、あくまでも別ドライブをマウントする形となるため一つのストレージで256TiB使用できるわけではございません。
そのため、64TiBを超えるデータベースなどは必要に応じて分割等が必要になりますので、ご注意ください。
終わりに
従来では一つのストレージのみで、ストレージタイプなども決め打ちにする必要がありましたが、今回のアップデートで高頻度に使用するデータ、そうでないデータでそれぞれ最適な場所に置くことでパフォーマンスやコストの最適化できるようになったのは非常に嬉しいのではないでしょうか。
また、ストレージの上限も64TiB x 4となったのでより規模が大きい環境でもAmazon RDSを選択できるようになりました。
また検証できたら改めて本記事を更新できればと思います。









