Amazon RDS for SQL ServerでDeveloper Editionが新たにサポートしました! #AWSreInvent

Amazon RDS for SQL ServerでDeveloper Editionが新たにサポートしました! #AWSreInvent

2025.12.03

こんにちは、まるとです。
AWS re:Invent 2025でAmazon RDS for SQL ServerでDeveloper Editionが追加でサポートされるアナウンスがありました。

https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2025/12/amazon-rds-sql-server-supports-developer-edition/

SQL Server Developer Editionとは

開発・テスト用にSQL Server Enterprise Edtionのフル機能が使えるエディションです。
従来は開発・テスト向けでもStandard EditionやEnterprise Editionとライセンスが追加で必要でしたが、Developer Editionを利用することで、コストを抑えつつ開発・テストが行えるようになります。

前提条件

  • 本番環境での利用ではないこと
  • インストールメディア、水石的な更新プログラムをMicrosoft社から取得した上でS3に配置すること
  • AWS上でカスタムエンジンバージョンを作成すること

となります。

やってみる

まず、Microsoft社よりインストールメディアを取得します。
本記事執筆時点では対応するエンジンバージョンはSQL Server 2022 16.00.4215.2のみとなっていたため、英語版SQL Server 2022 Developer Editionのインストール用ISOと関連する累積アップデートファイル(KB5065865)が必要になります。(ダウンロード方法については割愛します。)

インストールメディア、アップデートファイルをダウンロードしたら、S3にアップロードします。

1R

アップロードしたら、RDSでカスタムエンジンバージョンを作成します。

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エンジンのタイプは「SQL Server」、任意のカスタムエンジンバージョン名を入力し、インストールメディアの欄に先ほどS3に配置したインストールメデイアとアップデートファイルを設定します。

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なお、日本語のインストールメディアを設定したところ、エラーが発生しました。(サポートバージョンではないとのこと)

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英語版のインストールメディアを使用したところ、無事にカスタムエンジンバージョンを作成できたので、もしうまくいかない場合はご確認ください。

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続いて、データベースを作成していきます。
RDS for SQL Serverを構築する際にエディションで「SQL Server Developer Edition」を選択します。

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すると作成したカスタムエンジンバージョンが選択できるので、選択をし、あとは通常通りデータベースを作成すればOKです。

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しばらくすると作成が完了し、エンジンもSQL Server Developer Editionと表示されていました。

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それでは実際に接続して、エディションを確認してみます。
接続にMicrosoft社より提供しているVisual Studio Codeの拡張機能、SQL Server (mssql)を使用しました。

https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=ms-mssql.mssql

これを利用することで接続時に出力にサーバーの情報を簡単に得ることができます。
早速Amazon RDSのエンドポイントと認証情報を入力して接続してみます。

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すると以下の出力が得られました。

[10:50:31] Connected to server "database-1.cxec4iwwmlu5.ap-northeast-1.rds.amazonaws.com" on document "database-1.cxec4iwwmlu5.ap-northeast-1.rds.amazonaws.com__admin_SqlLogin_7C4459D4-52E4-41E8-B24C-92F2E1D8EC24_applicationIntent:ReadWrite_applicationName:vscode-mssql_encrypt:Mandatory_id:7C4459D4-52E4-41E8-B24C-92F2E1D8EC24_trustServerCertificate:true". Server information: {"cpuCount":4,"physicalMemoryInMB":16112,"serverMajorVersion":16,"serverMinorVersion":0,"serverReleaseVersion":4215,"engineEditionId":3,"serverVersion":"16.0.4215.2","serverLevel":"RTM","serverEdition":"Developer Edition (64-bit)","isCloud":false,"azureVersion":0,"osVersion":"Windows Server 2016 Datacenter 10.0","machineName":"EC2AMAZ-R99H5HL","options":{}}

informationを整形したもの

{
    "cpuCount": 4,
    "physicalMemoryInMB": 16112,
    "serverMajorVersion": 16,
    "serverMinorVersion": 0,
    "serverReleaseVersion": 4215,
    "engineEditionId": 3,
    "serverVersion": "16.0.4215.2",
    "serverLevel": "RTM",
    "serverEdition": "Developer Edition (64-bit)",
    "isCloud": false,
    "azureVersion": 0,
    "osVersion": "Windows Server 2016 Datacenter 10.0",
    "machineName": "EC2AMAZ-R99H5HL",
    "options": {}
}

確かにserverEditionDeveloper Edition (64-bit)という表記があり、無事に構築できていることが確認できました!

終わりに

従来は開発やテスト目的でもAmazon RDSでは追加のライセンスが必要になるため、コスト的な観点で難しいケースもあったのではないでしょうか。
カスタムエンジンバージョンを作成する必要があるものの、今回のアップデートによりAWS上での開発・検証がしやすく且つ同じような環境でテストができるようになったのは、かなり有用ではないでしょうか。

まだサポートするエンジンバージョンが限られているものの、将来的に色々なバージョンがサポートされたらもっと便利になるため、今後に期待です。

以上、アップデートの速報と検証をまるとがお送りいたしました。

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