[アップデート]Terraform Cloudの料金プランが変わりました Freeプランでもセキュリティ系機能が利用可能に
Terraform Cloudの料金プランが変わりました。
Terraform Cloud updates plans with an enhanced Free tier and more flexibility
変更内容を紹介します。
結論
- Freeプラン・Standardプラン(旧Team & Governance)の料金の決まり方が大きく変わった
- Freeプラン 機能強化(セキュリティ系の機能に対応)
- Standardプラン(旧Team & Governance)も機能強化
新しい料金プラン
Free,Standard,Plusという3つのPlanになりました。
HashiCorp Terraform: Enterprise Pricing, Packages & Features
以前のPlanとの対応は以下になると思います。
変更前 | 変更後 |
---|---|
Free | Free |
Team & Governance | Standard |
Business | Plus |
注目ポイント
詳細は本家のBlogを確認いただくとして、個人的に注目ポイントを紹介します。
Freeプランでセキュリティ系の機能が使用可能に
一番嬉しいポイントとしては、Freeプランでもセキュリティ系の機能が使用可能になったことだと思います。
- SSO
- SentinelやOPAを使用したPolicyの利用
- Run Taskで他のサードパーティ製品との連携
OSS版のTerraformとTerraform Cloudで異なる点として、セキュリティ周りの機能が挙げられると思います。
例えば、SentinelやOPAを使用したPolicyの適用です。
以前はFreeプランでは使用できなかったため、トライアル期間中に頑張って試したという方もいたのではないでしょうか。
OPAやSentinel自体も学習コストがかかるため、Freeプランで気軽に検証できるようになりました。 (作成できるPolicy数には制限(5)があるので、注意が必要です)
また、サードパーティ製品との連携も可能になりました。
Terraform Cloudは、Snyk等と連携させることができます。サードパーティと連携した検証も行いやすくなりました。
Freeプラン Pricingからユーザー数が撤廃され 500 Resourceまで無料に
FreeプランのPricingが変更されました。
5 Users -> 500 Resource
Resourceというのは、Terraformで管理しているResourceのことです。(Terraform Cloud上のWorkspace等ではなく)
以下スクショの場合は、17
でカウントされます。
Organization内のResourceの合計が500までということです。
ある程度の規模で本番利用する際はStandard
以上のプランをご検討いただくのが良さそうです。
ユーザー数は撤廃されたので、複数人で検証を行いやすくなりました。
Standardプラン PricingがResource数課金に
以前のTerraform Cloud Team & Governance
ではユーザー数課金でしたが、Resource数課金になりました。
1 Resource $ 0.00014/h
仮に1000 Resourceあった場合、 月額$100 USDほどになります。
Standardプラン 以前のTeam & Governanceプランから強化された点
以前のTeam & GovernanceプランからStandardプランに変わるにあたって、以下が強化されていました。
項目 | Team & Governance | Standard |
---|---|---|
チーム管理機能 | 無し | 有り |
Runの同時実行数 | 2 | 3 |
Support | Community | Enterprise |
既存のTerraform Cloud Freeから新しいFree Planにオプトイン
既存のFree Planを使っている方は、ボタン1つで新しいFree Planにオプトインが可能です。
セキュリティ系の機能が使用可能になるため、興味がある方は試してみてください。
なお、料金体系が変わるため、その点はご注意ください。
おわりに
Terraform Cloudのプランのアップデートについてでした。
料金の決まり方が、大きく変わった印象です。
使い方によっては、金額が結構変わってくるかもしれません。
Freeプランの機能が拡充されて、検証のハードルが下がった点は嬉しいです。
以上、AWS事業本部の佐藤(@chari7311)でした。