[レポート] AWSを使用した実世界のVeeamバックアップとDR(災害復旧)に関する顧客の見解 #STG210-S #reinvent

2019.12.06

本記事は、セッション「STG210-S - Real-world Veeam backup and disaster recovery with AWS: A customer view」のレポートです

セッション概要

Join AWS customers and experts as they talk about Veeam Availability Suite backup and recovery with AWS. No matter where you are in your journey with AWS—from planning to workload migration to production—this session offers you valuable tips and lessons from AWS customers. This is an interactive session with opportunities to engage with Veeam and AWS experts who share best practices and strategies for cloud data management. This presentation is brought to you by Veeam, an APN Partner.

登壇者

  • Brent Bain - Lead Cloud Architect, Best Friends Animal Society
  • Dustin Alberson - Sr. Cloud Solutions Architect - Global Alliances Architecture, Veeam Software Corporation
  • Rick Vanover - Senior Director, Product Strategy, Rick Vanover
  • David Hill - Field CTO, Product Strategy, Veeam Software

内容

「Best Friends Animal Society」がどのようにしてデータを保管したか

Best Friends Animal Societyとは

  • アメリカの非営利動物福祉団体
  • 1984年に設立
  • ユタ州の単一の「サンクチュアリ」から開始
  • 現在、全国に救命センターがある:
    • ユタ
    • カリフォルニア
    • ニューヨーク
    • アトランタ
    • その他、今後も増える予定

 緊急を要する、動物の問題に対応している

  • シェルターで毎月2000匹近くの犬と猫が殺されている
  • 2025年に殺処分数0を達成するための営みを行っている
    • 目標を達成するためにマイルストーンを立て、進捗を追跡している
      • 1984:殺処分された数は〜17,000,000
      • 2019:殺処分された数は〜733,000
      • 2025:殺処分数0を目指す

動物保護の手段

  • 30年以上の成功の歴史から成る革新的なアイディア
    • 命を救う
      • 人々がペットについて知り、つながりを持ち、飼いたいと思ってもらう方法を変革する
      • 基金を立ち上げ、ペットについて知るための新しい方法、輸送のソリューション、飼育の促進方法の改善につなげる
      • 全国の動物シェルターが、人々とそのペットをサポートし、最初から動物がシェルターに入らないように設計されたモデルへの移行を支援する
    • 活動の統合
      • ロサンゼルスとユタ州でコミュニティベースの救命連合を構築する
      • リソースと専門知識を備えた2800以上のパートナーからなる国内ネットワークを拡大し、強化している
      • 何かしら緊急で対応が必要な地域に特に終点を当てて、全国規模で救命につながる活動を支援する
    • 一般市民の動員(筆者意訳:問題を認知させ、行動してもらうための働きかけ)
      • サポートが必要な州を特定する
      • 一般市民に対して、必要な情報を認識させる
      • 毎日避難所でなくなっている何千ものペットのために注目を集め、行動を活性化する。
      • トップメディア、市民の指導者、有名人のインフルエンサーと協力する

Best FriendsがHQのDRが必要となった

  • Best Friendsのヘッドクオーターとサンクチュアリはユタ州南部の田舎に存在する
  • DRへの対応が必要なシステムを稼働している
  • オンプレミス環境にあるシステムについて
    • 次の機能を持つ動物用のアプリケーションが稼働
      • デジタルX線及び血液検査システム
      • IoTウォーターポンプおよび水タンクコントローラー
      • ガスポンプ管理
  • バックアップ環境も含めたアーキテクチャを検討してきた結果、現在はこのようになっている
    • バックアップとDRへの取り組みについて
      • 計画に2ヶ月、実装に1日を掛けて以下を実現した
        • 月$3500分のコスト削減
        • クロスリージョン環境
        • ハードウェアDRの拡張

DRには信頼性の高いデータが必要である

災害時の対応

  •  ハリケーン・カトリーナ(2005年)
    • ハリケーン・カトリーナは、米国の災害対応施設の扉を吹き飛ばした
    • Best Friendsはメジャーとなってから最初の自然災害
    • Best Friendsは地上で最後の全国組織であり、最後まで対応を続けた
      • 困っているペットや野良犬が分かるようにする
      • ペットと飼い主と再日結びつける
      • シェルターでの殺処分の急増を防止
  • ハリケーン・ハーベイ(2017年)
    • 2800人のボランティア
    • 120の動物福祉グループ
    • 3000匹に及ぶ動物を再開へ導く
  • このような災害の対応を行うためのアーキテクチャが求められる。信頼性の高いデータを保持するためのアーキテクチャが必要である。

Veeam Cloud Tier アーキテクチャについて

  • Best Friendsのシステムは、Veeam Cloud Tier アーキテクチャを利用して構成されている
  • Veeam Cloud Tier アーキテクチャとは
    • スケールアウトバックアップリポジトリ(筆者注:veeamを利用して、複数のリポジトリを組み合わせた構成)の自動階層化機能が、古いバックアップファイルをAmazon S3 / Amazon S3互換ストレージにオフロードします
  • Veeamが他と違う部分
    • オフロードされたバックアップファイルはシェルのまま
      • クラウドI/Oを減らすためのローカルキャッシュとしても機能
    • veeamの全ての復元機能は透過的に機能する
      • IVMR(Instant Virtual Machine Recovery)、コンピュータ全体、ディスク・ファイル・アイテムレベルの復元
    • インテリジェントブロックリカバリ
      • 復元では、最も近いオフロードされていない復元ポイントを使用→効率・速度・及び出力料金を削減
    • 二重課金なし
      • クラウドストレージコストに加えて、「クラウド税」を課す他のバックアッププロバイダとは異なり、二重請求無しでデータをクラウドに保存します
    • ベンダーロックインなし
      • Veeamを使用すると、Amazon S3を活用するための追加費用なしでデータの絶対的な移植性が得られます
      • コミュニティエディションを使用して、階層化されたバックアップをいつでもオブジェクトストレージからインポートおよび復元できます
      • 階層型バックアップを復元するために有料のVeeamライセンスは不要
    • クラウドモビリティ(筆者注:クラウドとオンプレミスでのワークロードの移行のしやすさ)
    • 以下を利用したAmazon EC2への復元が可能
      • Veeam Backup&Replication Direct Restore to AWS
      • Mictosoft Windows用のVeeamエージェント
      • Linux向けVeeamエージェント
    • 技術的な利点
      • すべてウィザードから実行。自動的なプロセス
      • VM、サーバー、エンドポイントを任意のAmazonインスタンスタイプに変換可能
      • Amazon EC2インスタンスタイプを選択して、追加コストを節約
      • 1か月あたりの価格計算結果を表示
      • ヘルパープロキシアプライアンスが利用可能(推奨)
      • オンプレミス段階なしでAmazon S3からAmazon EC2に直接復元
        • UEFIからBIOSへの自動変換

所感

オンプレミス環境を利用しつつ、バックアップにクラウドも利用するという環境は普段関わることがないケースですので、勉強になりました。

今回のような事例と近いケースでお悩みの方はアーキテクチャを参考にしてみてはいかがでしょうか。