Cloudflare とは?(ちょっと、調べてみました)

「Cloudflare」は、ご存じでしょうか? 私は、あまり詳しくないので、ちょっと調べてみました。 Cloudflareは、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)サービスのリーダーの一社であり、飛びぬけた脅威インテリジェンスと優れたパフォーマンスという強味があることがわかりました。
2023.08.15

Cloudflareの歴史

Cloudflareの歴史(English日本語)に創業の切っ掛けや想いが紹介されていました。CDNのリーダー企業のひとつというイメージから、「低遅延ネットワーク(low latency network)の提供」辺りなのかと思ったら、違いました。最初から「インターネットの脅威を止める」ことをゴールに設定されていたんですね。それを実現するための「CDNサービス」ということでした。

創業の想いを知ると、何をしたいのかよくわからなかった

Cloudflareの基本使命は、「より良いインターネット環境の構築をサポートする」ということです。 Cloudflare's core mission is to help build a better Internet.

という文章の受け取り方が変わってきます。特に、「より良い」(better)にすべてのインターネット利用者や提供者にとって、「快適である」以外に「安全な」とか「安心できる」などの指向性があるように感じました。

(english)

(日本語)

CDN サービス

CDNサービスは、Content Delivery Network( コンテンツ配信ネットワーク)サービスの略称です。

インターネットが生まれて地球の裏側についてリアルタイムで知ることができるようになりました。情報の蓄積・提供そして消費が急加速して、インターネットも急成長しています。それに伴って、大容量のデータを遠くからダウンロードする場合には、遅延がとても気になるようになりました。プロバイダーの回線増強投資も有限です。アプリケーションプログラムやアップデートの配信にはミラーサーバーを設置して、最寄りのサーバーからダウンロードするという手法も取り入れられました。

そこで、Webコンテンツのグローバル配信を低遅延で実現する「CDNサービス」が生まれました。CDNは、配信元サーバー(オリジンサーバー, origin server)、グローバルネットワーク(配信ネットワーク, Delivery Network, バックボーン, backbone)、エッジサーバー(Edge Server, キャッシュサーバー, Cash Server, リバースプロキシーサーバー, Reverse Proxy Server)で構成され、配信元サーバーのコンテンツを低遅延で配信しています。※Cloudflareの用語解説記事へリンクしています。

脅威インテリジェンス

脅威インテリジェンス(脅威の知能、知性、知力)は、組織が直面する可能性のある攻撃と、その攻撃を検知して阻止する方法に関する情報や知恵です。脅威とは、データの盗難、損失、または、無断で変更される可能性がある悪意のある行為などを指します。

CDNサービス環境下で、配信元サーバーに対する攻撃は、実質的に世界各地に配置されたエッジサーバーに向けて実行されます。世界各地のエッジサーバーで収集した攻撃情報を、分類・分析・統計・特定し、対策をすることができようになるわけです。この「CDN」(配信元サーバーグローバルネットワークエッジサーバー)が、巨大な「Hony Pot」でもあるのかな?

まとめ

Cloudflareは、「より良いインターネット環境の構築をサポートする」という基本使命の元で、快適性(低遅延の実現)を損なうことなく、飛びぬけた脅威インテリジェンスにより、安全・安心なインターネット環境構築に貢献するため、CDNサービスを提供していることがわかりました。

もう少し、深く知ってみたい方は、Cloudflareの公式情報などを参照してみてください。

参考情報、出典

Cloudflare (English)

Cloudflare Japan (日本語)

そのほか

Cloudflare リンク集

Cloudflareに関するメディア掲載記事(Published in an IT magazine)

Cloudflare 報道発表資料(Published in PRTIMES)

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