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Ubuntu on WSL ユーザーのためPC移行ガイド

2021.07.07

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

今日はクラスメソッドの創立記念日なので、ブログを書かなければいけないという無言の圧力があります。

あまり時間も確保できなかったので、簡単に書けそうなネタをチョイスしました。

といっても以前新しいPCに交換した際に行った作業の備忘録です。

まえおき

私は開発用PCとして普段WindowsOSを利用していますが、実際はUbuntu on WSLでほとんど完結するようにしています。(個人PCもUbuntuOSを利用しています。)

というのも、残念なことに弊社ではUbuntu Desktopの利用に関するオフィシャルサポートがないからです。

なにが言いたいかというと、ここで紹介するのは通常のWindowsの移行ではなく、あくまでUbuntu on WSLユーザーにフォーカスした移行ガイドということです。

また、私はUbuntuユーザーだということです。

WSLのExport/Import

WSLにはディストリビューションをtarファイルにExport/Importする機能があります。

https://docs.microsoft.com/en-us/windows/wsl/reference#arguments-for-managing-windows-subsystem-for-linux

これを利用することにより、別PCのWSL間で簡単にデータ移行をすることができます。

  • コマンドプロンプトから状態を確認
C:\Users\old> wsl --list
Linux 用 Windows サブシステム ディストリビューション:
Ubuntu-20.04 (既定)
docker-desktop-data
docker-desktop
  • エクスポート
C:\Users\new> wsl --export Ubuntu-20.04 <file-name>.tar

時間がかかるのでしばらく待ちます。 自分の場合は2, 3時間ぐらいで終わりました。

  • 移行先PCでのWSLの有効化

公式ドキュメントを参考にしてください

  • インポート

作成されたファイルを新規PCに移行してImportします。

C:\Users\new> wsl --import <name> <file-name>.tar
  • 確認

成功すると以下のように表示されます

C:\Users\new> wsl --list
Linux 用 Windows サブシステム ディストリビューション:
Ubuntu-20.04 (既定)
docker-desktop-data
docker-desktop
  • wsl.confの移行

忘れがちですが、Windows側にwsl.confを作成している場合はファイルを移行しましょう。

以上、とても簡単でしたね。

デスクトップアプリ系

普段利用しているデスクトップアプリです。

すべて移行先のPCで新規インストールしました。

Chrome

Chrome側でGoogle Accountと紐づけてデータ同期してくれるので特にやることなかったです。

Notepad ++

普段使いしているテキストエディタです。

キーボードショートカットを設定していましたが、大した数ではなかったので新規に追加しました。

Screenpresso

キャプチャや動画をとっていい感じに編集できるツールです。

Drawio

構成図やユースケース図などを書くのによく使っています。

編集可能なPNGファイルに出力してくれるので重宝しています。

Notion

社内で使っているWiki的なツールです。

Slack

社内で使っているコミュニケーションツールです。

Windows Terminal

Windows Terminalでいろいろ設定している場合は、設定ファイルの移行が必要です。

大したサイズではなかったので、内容をコピー&ペーストしました。

ターミナル「設定」 -> 「JSONファイルを開く」 で確認できます。

VSCode

コーディング用です。

設定ファイルを移行する必要があります。

以前までは、拡張機能のSettings Syncを使っていましたが、VSCodeから公式のSettings Syncが提供されていたので今回はこちらを使いました。

Docker Desktop for Windows

こちらからインストーラーがダウンロードできます。

Sharp Key

キーボードバインドをカスタマイズするためのアプリです。

「Save Key」/「Load Key」 があるので、これを利用して設定ファイルを移行します。

ちょっと特殊なことをやっていて、CapsLockをIMEの「かな変換」に割り当ているので、下記はその設定ための参考です。

起動時のアプリ設定

スタートアップアプリの設定

バックグラウンドで実行されるアプリの設定です。

起動時にアプリを表示させる設定

公式ドキュメントが参考になります。

Windows ロゴ キー+ R キーを押下 -> shell:startupと入力 -> フォルダにアプリのショートカットを追加

フォントのダウンロード

コーディングなどに便利なリガチャー(合字)をダウンロードしておきます。(各種アプリで使うには別途設定が必要です。)

自分はMicrosoftが提供しているCascadia Code PLを使っているので、GitHubからダウンロードします。

壁紙を変える

間違われないように壁紙を変えておきます。

こちらから好きな壁紙を選んで設定しておきましょう。

Beautiful!

まとめ

いかがだったでしょうか。

ほぼ自分用のメモ書きでしたが、どなたかの役に立つと幸いです。