[WWDC18] MusicKit JSを使用してWebページ上でApple Musicの曲を再生する #WWDC18

[WWDC18] MusicKit JSを使用してWebページ上でApple Musicの曲を再生する #WWDC18

MusicKitの機能をWebページに追加するためのJavaScriptのライブラリ「MusicKit JS」を使用してWebページ上でApple Musicの曲を再生する実装を紹介します。
Clock Icon2018.06.08

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

はじめに

こんにちは。モバイルアプリサービス部の平屋です。

本記事では、MusicKit JSを使用してWebページ上でApple Musicの曲を再生する実装を紹介します。

本記事は Apple からベータ版として公開されているドキュメントを情報源としています。 そのため、正式版と異なる情報になる可能性があります。ご留意の上、お読みください。

検証環境

  • macOS High Sierra Version 10.13.4
  • Google Chrome Version 66.0.3359.181

MusicKit JS

MusicKit JSはMusicKitの機能をWebページに追加するためのJavaScriptのライブラリです。

MusicKitの概要については以下の記事で紹介しています。

[iOS 11] Apple Musicとの連携を行うための「MusicKit」について #WWDC17

セットアップ

Developer Tokenを作成する

Developer Tokenを作成するには、以下の記事の「Music IDを作成する」から「Developer Tokenを作成する」までの作業を行います。

[iOS 11] Apple Music APIにアクセスするために必要な作業について #WWDC17

MusicKit JSのスクリプトをページに埋め込む

Scriptタグを追加してスクリプトを埋め込みます。

<script src=“https://js-cdn.music.apple.com/musickit/v1/musickit.js”></script>

初期設定を行う

musickitloaded イベントを購読し、イベント発生時に MusicKit.configure を呼んで初期設定を行います。developerToken 引数には、「Developer Tokenを作成する」で作成したトークンを指定します。

また MusicKit のインスタンスを取得しておきます。

var musicKit;

document.addEventListener('musickitloaded', function() {
    // MusicKit global is now defined
    MusicKit.configure({
        developerToken: 'xxxxxxxxxx',
        app: {
            name: 'My Cool MusicKit App',
            build: '1'
        }
    });
    musicKit = MusicKit.getInstance();
});

ログインを実装する

ボタンがクリックされたタイミングなどで authorize() を呼び、ログイン処理を行います。

authorize() を呼ぶと、Apple IDのログインページが別ウィンドウで開きます。処理が最後まで完了すると、コールバックが呼ばれます。

document.getElementById('authorize-button').addEventListener("click", function() {
    musicKit.authorize().then(function() {
        console.log('did authorize')
    });
});

再生キューにアルバムを追加する

アルバムURLを使用して再生キューにアルバムを追加するには次のように実装します。

let url = 'https://itunes.apple.com/jp/album/love-is-dead/1348616259';
musicKit.setQueue({ url: url }).then(function(queue) {
    // Queue is instantiated and set on music player.
    console.log('did set queue by url')
});

また、アルバムIDを使用してアルバムを追加することもできます。

musicKit.setQueue({ album: '1348616259' }).then(function(queue) {
    // Queue is instantiated and set on music player.
    console.log('did set queue by id')
});

曲の再生/一時停止/停止を行う

曲の再生/一時停止/停止を行うには、MusicKitplay() pause() stop() を使用します。

musicKit.play()
console.log('did play')

musicKit.pause()
console.log('did pause')

musicKit.stop()
console.log('did stop')

さいごに

本記事では、MusicKit JSを使用してWebページ上でApple Musicの曲を再生する実装を紹介しました。

ドキュメントを大雑把に見てみましたが、iOS標準のミュージックアプリと同等の機能をWebページに組み込むことができそうです。今後、コンテンツ検索やユーザー固有のデータ取得なども試してみたいと思います。

これからMusicKit JSを触ってみようと思っている方の参考になれば幸いです。

参考資料

関連セッション

以下のセッションでMusicKit JSの紹介があるようです。

MusicKit has enabled the creation of new, compelling, and engaging Apple Music powered app experiences. With the introduction of MusicKit on the web, as a developer, you can now bring Apple Music powered experiences to the web. Learn how to use declarative markup or javascript to enable Apple Music on your website.

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