
【WWDC25】 現地レポート 2日目 「Special event at Apple park」
はじめに
SBJソリューション部のリルオッサです。
Apple 本社で開催されるWWDC25の現地イベントに参加するために、アメリカ、カリフォルニア州クパチーノにきています。
1日目のレポートはこちら
2日目の現地の雰囲気も写真と共にレポートしていきます。
イベント開始前
Keynoteは午前10時開始でしたが、できるだけ前方の席を確保したかったため、3時間前には到着しました。しかし、すでに長蛇の列ができていました。
長い待ち時間ですが、ドーナツやスナックバー?的なものを提供してくれました。
時間になると、ついにApple社内に入ることができました。見たことあるような建物の形状が見えてきてテンションが上がります。
WWDCのメインステージに到着。前から5列目あたりの席をゲットすることができました。
記念に写真を撮りました。
たとえ前方の席に座れなかったとしても、室内から十分に見ることができたので、あのカリフォルニアの強い日差しを考えると、むしろ室内でよかったのかもしれません…。
朝食
様々な種類の朝食が用意されていました。
Keynote
Keynoteが始まる前に、ティムクックさんとグレッグさん(写真に写っていない)が壇上に登場して挨拶。
Keynoteはドキドキするオープニングから始まり、様々なアップデートがありました。
詳細は動画を見ていただきたいですが、大きな変更点としては、
- Liquid Glassデザイン
- OS番号を年で識別できるように変更
このあたりではないでしょうか。
Liquid Glassについては、ツールバーやその他の標準コンポーネントが、ガラスのような透明感と流動性を兼ね備えたデザインに変更されます。
普段から標準コンポーネントをそのまま使用しているアプリであれば、大きな変更もなくスムーズに対応できそうですが、カスタムコンポーネントを多用しているアプリでは、対応が大変になりそうですね😇
いつどのような変更があるか分からないので、基本的には標準コンポーネントをベースに開発するべきだと、改めて感じました。
OS番号の変更については、2025年なのに26というのがやや覚えにくいですが、全体的な覚えやすさは向上したと思います。
お昼時間
Keynote終了後、Xcode 26 betaの配信が始まるのを、高速でダウンロードできるDownload Stationで待機していました。
Xcode上でAIを統合できる機能は、macOS 26にアップデートしないと使用できないことを知り、今回は断念しました。
また、手持ちのiPhoneが1台しかなく、beta版にアップデートすることができなかったため試すこともできませんでした。
次回は、検証用としてアップデート可能な端末を1台持参したいと思います、、。
お昼はあまり時間がなくて写真を取れなかったですが、朝食同様に沢山のバリエーションがありました。
Platforms State of the Union
Keynoteでも紹介のあった内容やその他のアップデートを開発者向けに紹介してくれました。
色々と気になるアップデートがありました。
- Foundation Models
- Liquid Glass
- Xcode + ChatGPT
- visionOSでWidgetを壁に置ける。アンカー情報も保持できる
Foundation Models
Foundation Modelsは、ちょっと試したい機能を思いついたので今度いい報告ができればと思っております。
Liquid Glass
UIがLiquid Glassに変更される対象としては、下記のようになります。
- アプリをXcode 26で再構築した場合、UIは変更される
- Xcode 16 + macOS Tahoe + iOS 26 の組み合わせでは、UIは変更されない
ただし、Xcode 26でも既存のデザインを引き続き使用できるオプションがある。しかし、このオプションはXcode 27で廃止になる予定。
参考 - Platforms State of the Union (18:29~)
Xcode + ChatGPT
他のAIエージェントを使用する場合、Observationに対応してくれなかったり、Swift Testingをうまく書いてくれなかったりすることが多いように感じます。
そのあたりもスムーズに提案してくれるのか気になるので、次の機会に改めて試してみたいと思います。
visionOSでWidgetを壁に置ける
この機能だけでApple Vision Proが欲しくなったので、もう少し安いやつを出してください🙏
In-person labs
Appleのエンジニアに直接話を聞ける時間です。
カテゴリーごとにエリアが分かれていて、そこに行けば専門の方に話が聞けます。
気になっていた下記2点を聞いてみました。
- Preview Content
- Accessibility Nutrition Labels
Preview Content
困っていた点としては、Preview Contentにプレビュー用のモデルを追加して、そのモデルを#Preview
内で使用した場合にビルドは成功するがアーカイブに失敗してしまうという挙動についてでした。
回答としては、Xcodeのバグなので、対象のモデルをPreview Contentの外に出すか、#Preview
を#if DEBUG
で囲って切り抜けてくださいと言われました😇
Accessibility Nutrition Labels
実際、アプリ側でどんな対応をする必要があるのか聞いてきました。
- 設定はApp Store Connectのページ上でする
- プライバシーの項目と同じ要領で実施 (プライバシーマニュフェストの方ではない)
- アクセシビリティ対応は必須要件ではない
- 対応しないとただユーザーにネガティブなイメージを持たれるだけ
- 実際に各アクセシビリティの項目に対して、アプリの一連のフローが実施できるかの観点で見てチェックしていくといい
とのことでした。
Reception in the inner ring
最後は、Apple Parkで食べ物や飲み物が配られてワイワイする時間でした。
今日もDJがパーティーを盛り上げます。
ここでもまた違った食べ物が出てきました。
例の虹でパシャリ。
おわりに
初めて現地で参加したWWDCは、本当に最高の体験でした。
これまでは自宅で視聴していたため、睡魔との戦いになることもありましたが、現地での参加によって、純粋にWWDCというイベントを楽しむことができたように思います。
イベントを通じて、Appleが開発者に向けて抱いている愛と感謝の気持ちを、ひしひしと感じました。
今回は、Liquid Glassデザインが適用されるという破壊的なアップデートもありましたが、それでも「一生ついて行きます」と思えるほど、心に残る一日となりました。
現地でのWWDCイベントは残り1日となりましたが、最終日も学びを深められるよう、しっかりと取り組みたいと思います。
それでは、おやすみなさい。
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