非技術者が経済産業省改訂の「デジタルスキル標準」を読み解いてみた
クラスメソッド営業統括本部公共ソリューションチームの深田です。
本日は経済産業省が令和6年7月に改訂したデジタルスキル標準について、非技術者の目線で読み解いていきます。
デジタルスキル標準
※引用されている文章および画像は主に上記URLのデジタルスキル標準から抜粋したものです
執筆者背景補足:新卒でセキュリティソフトウェアメーカーに入社。2024年6月にクラスメソッドに入社。新卒から一貫して営業(公共機関向け)。IPA資格はレベル4を1つ、AWS資格はアソシエイトを1つ(SAA)所有しています。
デジタルスキル標準とは?
日本企業におけるDX推進の重要性の高まりに対し、企業がDXを実現するためには、経営層を含めた企業に所属する一人一人がDXの素養を持っている状態、すなわちDXに理解・関心を持ち自分事としてとらえている状態を実現する必要がある。
「デジタルスキル標準」は、ビジネスパーソン全体がDXに関する基礎的な知識やスキル・マインドを身につけるための指針である「DXリテラシー標準」、及び、企業がDXを推進する専門性を持った人材を育成・採用するための指針である「DX推進スキル標準」の2種類で構成されています。
- DXリテラシー標準:全てのビジネスパーソンが身につけるべき能力・スキルの標準
- DX推進スキル標準: DXを推進する人材の役割や習得すべきスキルの標準
DXリテラシー標準策定のねらい
ビジネスパーソンひとりひとりがDXに関するリテラシーを身につけることで、DXを自分事ととらえ、変革に向けて行動できるようになる。
DXリテラシー標準に有用な情報処理技術者試験
- 特に有用:ITパスポート
- 有用:情報セキュリティマネジメント試験
IPA:DXリテラシー標準
DX推進スキル標準の必要性
各社がDXを通じて何をしたいのかというビジョン、その推進に向けた戦略を描いた上で、実現に向けてどのような人材を確保・育成することが必要になるか、適切に設定することが重要であり、「DX推進スキル標準」はそのための参考となります。
デジタルスキル標準概要編ver.1.2
DX推進スキル標準に有用な情報処理技術者試験
IPAのホームページでは人材類型に合わせて有用な試験を定義しています。
例)ビジネスアーキテクト(新規事業開発型)に有用な情報処理技術者試験
- 特に有用:ITストラテジスト試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験
- 有用:システムアーキテクト試験、プロジェクトマネージャ試験、応用情報技術者試験
改訂の考え方
1ビジネスアーキテクトに関する改訂(類似職種プロダクトマネージャーに関する補記)
2生成AIに関する改訂
デジタルスキル標準改定後版ver.1.2
営業というロールで自身は何を目指すのか
ここまでデジタルスキル標準を読んでみて、自身目指す場所を考えてみます。
組織の立場上、DXを推進する立場ではないので「DXリテラシー標準」に該当するスキルを持っていることは必須です。
執筆者はITパスポート、情報セキュリティマネジメント試験は両方所持しているので、DXリテラシー標準に必要なスキルはおおよそ持っていると考えられます。
個人の目標設定
一方、自身が営業活動でお会いする方々は組織の中でDXを推進する立場であることが多く、「DX推進スキル標準」に該当する視座を持っていると考えられます。
そのため、自身もお客様と目線を合わせるために「DX推進スキル標準」、特に「ビジネスアーキテクト」に該当するスキルの習得にチャレンジしてみるのもいいかもしれないです。
以上のことから、私自身はITストラテジスト試験に合格する事を中期目標に設定し、そのために必要な知識・スキルを段階的に習得していきたいと思います!※あくまで個人の目標設定です。