「チラシの裏ブログ記事」の脱却ライフハック

2018.10.12

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▲わさび入りパンがハズレ枠のロシアンルーレットパンが話題になってましたが、正直当たりだと思います

リモートワークの良い所は、昼からニンニク入りのご飯が食べられる所なのでは無いかと気付いてしまいました。 毎度しょうもない話で申し訳ありません。AWS事業本部のしろたです。こんにちは。 さて、そんな中タイトルを見て「またしょうもない話が始まるぞ」と思われた方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。その方はズバリ勘が鋭いです。「ポエム特集」と言うカテゴリ内での私は無敵なのです。かっ飛ばします。 ただ、そうは言ってもここは技術者の梁山泊ブログ、Developers.IO。 見に来て下さる方々も同じようなエンジニアだと言う方が多いと思います。 そこで、今回は「ブログの技術」のお話をしていきたいと思います。

「ブログの会社」でブログを書くと言う事

クラスメソッドは、「ブログの会社」としてこの業界では名前を知られている事が多いのでは無いかと思います。 事実、ブログ記事の爆速アップ速度は凄まじいものですし、隣の席にいるあの人も真向かいにいるあの人も、バリバリ仕事をこなしながらブログをバンバンアップしています。 何故こんなに発信していくのか、と言う事は既に読み易いエントリが世に解き放たれておりますので、そちらをご参照頂ければと思います。

なぜ技術ブログを書きまくるのか? 『Developers.IO』のクラスメソッドが伝える、エンジニアの成長サイクル

企業のソーシャル活用ノウハウ、公式アカウント運用からTwitter拡散のお話 DevRel Meetup in Tokyo #35 〜ソーシャル〜 ツイートまとめ #devreljp

↑こちらはとあるイベントで、弊社のハマコーさんがお話されていた様子のツイートまとめです。むっちゃ良い感じのハマコーさんのスライドが載ってました

また、その発信されるものはどれもとても読みたくなり、「読み易い」記事が多いと思います。 自分が気になるジャンル然り、全く知見の無いジャンル然り。 つまり、共通項が無いように見えて、何らかの共通項を持っている可能性が高いのではないか?と私は考えました。

個人的には、この共通項は「フィードバックの得やすさ」に繋がってくるものなのではないかと思います。

私はブログを書いていく上ではまだまだ未熟な部分が多いのですが、度々、色々な人から有り難いお言葉をかけて貰えます。 技術の話をしたブログで、「技術は全く分からないんだけど、全部するっと読めた」と非エンジニアの友人に言って貰えた事が直近では一番嬉しかった事です。同列一位に、初めてのLTに関する嬉しいフィードバックを貰えた事が挙げられます。 実際にこういったものから、技術的に未熟な面に関して指摘を頂ける事もあり、様々なフィードバックから「成長したい!成長していってやる!」と思えるようになりました。 こういったフィードバックを貰う為には、まずはそこに相手が居ないといけません。 多くの人に見て頂く機会が手に入る、と言う地の利を得る事に関しては「クラスメソッドは良いぞ!」の一言に尽きます。(絶賛仲間募集中です!) この上で、「私が」にはなってしまいますが、ブログを書く際にフィードバックを得やすく(人に見て貰えるように)なるような「共通項」であるだろうものの話をここからはしていきます。

「チラシの裏」を避ける為に意識してやっている事

インターネット上では、自分の日記とかに書けばいいような独りよがりの発言、どうでもいい書き込みなどに対して、 「チラシの裏にでも書いておけ」という言い回しがなされる。略されて「チラ裏」と書かれる事も。特に匿名掲示板サイト2ちゃんねるで多く使われた表現の一つ。

俗に言う「チラ裏」って奴ですね。ニコニコ大百科の「チラシの裏」記事から引用させて貰いました。 クラスメソッドでは「チラ裏」を避けるよう意識して記事を書く土壌が育っているように感じます。 「ポエム特集」と言った、思いのたけを叫ぶ為のカテゴリも用意されてはいますが、これも「クラスメソッドの人はこう言う思考を持っているんだなぁ」と言う事を伝える発信力を持った記事が集まっています。(精進します!) ここで、きっと他の人もそうかもしれない!と私が考える「チラシの裏記事にならないように意識している事」を見ていきましょう。

「誰か」には刺さるような内容を意識する

これは、ぶっちゃけ誰でも良いです。正確には、「クラスメソッドのブログを読んでくれる誰か」ではある必要がありますが。 私が技術ブログを書く時は、自分と同じ目線の人に刺さる文章を書こう!と意識しています。 具体的に要素を挙げると、

  • エンジニアなりたて(IT業界に入って間もない)の人
  • AWSに興味はあり、個人もしくは仕事で少しばかり触れ始めたと言う無料枠大歓迎の人
  • 現在検索しても引っかかりづらい、でも初心者がハマりやすい落とし穴情報を得たい人

更に要約してしまうと、「今のクラスメソッドの充実した知見たっぷりの記事には意外と無いようなテーマの記事」を欲しがっている人が居ると信じて、その人達をターゲットにブログを執筆しています。 ポエムは会社のブログ水準を下げないようにしつつギリギリまで自分を晒す事を攻めています。あわよくば誰かしらは刺す

三段論法を意識してスッキリ思考を収納する

三段論法は正確に理解しようとすると、ここでブログに戻ってきてくれる人が減ってしまいそうなので割愛します。 簡単に説明すると、

  1. ブログで一番言いたい事を簡潔に纏める
  2. 一番言いたい事の肉付け(検証や言いたい事に到るまでの思考を図示・言語化する)
  3. 肉が程良くついたところで、改めて言いたい事のアピール

まずはタイトルや1.で「俺の話を聞いてくれ!」のインフラをスピーディーに築きあげます。これが無いと、どんなにそこから良い話をしても聞いてもらえません。 2.が一番文字数的にも聞き手の時間を消耗する部分なので、家の前でうだうだーと話すよりは、家の中に招いて椅子に座って貰って、お茶でも飲みながらゆったりした気持ちで話を聞いてもらう事が相手にも自分にも優しくなれます。 また、上記のように「個人的にこれ聞いて欲しい!どや?」って部分を強調等の技巧で推しておくのも良いのではないでしょうか。(終始強調し過ぎると、相手の耳(目)も頭も疲れますし、こちらの喉も枯れます) そうして、長々と語ってしまうと本来の目的を忘れてしまう事も多々ありますので、改めて伝えたい事をズバッと伝えましょう。 話し終えた自分の思考の整理にもなるし、話を聞いてくれた相手も「今日は何の為に来たんだっけ……」と言った目的の忘却を防ぐ事が出来ます。

ポジティブもネガティブも、フィードバックは今後の糧になる

勿論、一番嬉しいフィードバックはポジティブなものだと思います。自分が掛けた労力がこれ一つで報われます。 でも、ネガティブなフィードバックもそれと同じくらい有り難いものなのです。 何故なら、ネガティブなフィードバックは今のブログをより良いものにしていく事が出来る材料だからです。 分岐的には、

  • 刺したい相手に刺さった!→ガッツポーズ→次のブログを書くモチベーションになる
  • そうでなかった!→どうしてそうなったかを考える→次は刺してみせるぞ!→モチベーションになる

こう書くとスーパーポジティブ人間に見えますね。実際そんな事はありません。 「刺さんなかったー……うおー……やっぱそうか……いやでもいけるかと思って……」と10分くらいはのの字を書いてます。スマホのタッチスクリーンとかに。

ただ、ここでふと考えます。「そもそも、フィードバックが来る時点で凄いんだよな?」と。

フィードバックが来たという事は、誰かがその記事を読んでくれたという事です。 その記事を読んだきっかけは、少なからずタイトルに惹かれたからではないでしょうか。 結果はさておき、人の気持ちを自分の土俵に引きつける事に成功しています。

そもそも、誰かに何らかの思考を生み出させるような文章を生み出したという行為が、0→1の活動なので凄いのです。 好きの反対は嫌いではなく無関心である、という言葉を聞いた事があります。 「好き」も「嫌い」も相手に感情を生み出させるという行為という共通項があり、「無関心」はそもそも相手に感情を生み出させる事すら出来ないという事から、このような対義語の話が存在しているのでは無いかと思います。

そう、自分が何かを生み出した事が凄く、それにレスポンスを生み出させられたらそれはもっと凄い事なのです。 これ、SNSにせよブログにせよ、何らかの形で発信をした事がある方なら分かって貰えるのでは無いかなぁと私は思います。

満たそうぜ、承認欲求とか!

さて、今回は「チラシの裏ブログ」にならないように私が意識している事をお話して来ました。 元々意識はしてここまでの人生を歩んで来たのですが、改めてこの会社に入ってからはこれを心の芯に据えて文章を書く機会が増えたように感じます。 余談ですが、「チラ裏」を避けるに当たってはどうしても避けられない「承認欲求」というものが存在しています。 チラ裏が良いなら承認欲求は発生しません。だって見せないのだから承認も何も無いのです。

この会社に入って3ヶ月、沢山のフィードバックを貰いました。ポジティブもネガティブも、それこそ色々な。

めっちゃ満たされます。承認欲求。

綺麗な話をいっぱいして来ましたが、こういう良さもあるので良かったらバンバンチラシの裏以外に言葉を発信していって下さい。 もっともっと広く深く、技術話のキャッチボールをしていけるような発信をしていけるように精進していきます!語彙力もカモン!