Alteryxで作成したワークフローをマクロにして活用する

こんにちは。Alteryxサポートエンジニアとして勉強中のスズです。

今回は過去に作成したワークフローをマクロにしてみます。マクロにすることで、新しくワークフローを作成する際に活用することができます。

ワークフローをマクロにする

合計金額を出力するワークフローをマクロにする

こちらの記事で作成したワークフローをマクロにしてみます。このワークフローでは、取り込んだデータに「値段」と「個数」の項目があり、この項目から計算して合計金額を出力。合計金額の大きい順に並べ替えをしています。

マクロにするには、まずデータを取り込んでいるInput Dataツールを右クリックし、[Convert To Macro Input]を選択します。Input Dataツールだった箇所がMacro Inputツールに変更されました。

Macro Inputツールでは、作成するマクロのためのアイコンを設定することができます。[View]->[Interface Designer]を選択してInterface Designerを表示し、スパナのアイコンを選択します。この画面上にて任意のアイコンに変更できます。今回は標準で用意されているアイコンを選択しています。

また、ワークフローの最後に[Interface]->[Macro Output]を追加します。このワークフローでは最後にSortツールで並べ替えの処理を行っていますので、Sortツールの先にMacro Outputツールを接続します。Browseツールを接続していましたが、こちらは不要なので削除しています。

設定が完了しましたので、[File]->[Save]にてファイルに保存します。マクロの場合、ファイルの拡張子が「.yxmc」になっています。

作成したマクロは、ツールのメニューに追加することができます。[Options]->[User Settings]->[Edit User Settings]の[Macros]タブを開き、プラスのアイコンからマクロの保存場所とカテゴリーの名前を指定します。カテゴリーの名前は、Alteryxの画面上に[Preparation]や[Spatial]などと並んで表示されます。

続いて、作成したマクロを使ってみます。新しいワークフローを開き、[In/Out]->[Text Input]を追加。以下の表を作成しました。マクロの元のワークフローで処理していたデータと同じように、「値段」「個数」という項目名になっています。

先ほど作成したマクロを追加、Text Inputツールと接続します。

実行して結果を確認。合計金額の項目が追加され、金額の大きい順に並べ替えられていることが確認できました。

項目名を列に移動するワークフローをマクロにする

今度はこちらの記事で作成したワークフローをマクロにしてみます。こちらのワークフローでは、複数行からなる項目名を列に移動する処理を行っています。

このワークフローをマクロにする前に、一部設定を修正します。このワークフローでは、以下の画像の通りJoinツールにおいて名前の変更を行っています。

マクロにするにあたり、取り込んだデータによって項目名や項目の数が異なることを考慮し、Joinツールでの名前の変更の設定を消去します。

Macro InputツールとMacro Outputツールを配置し、マクロにして保存します。以下の画像にて「Convert」という名前になっているアイコンが今回作成したマクロです。

作成したマクロを試してみます。新しくワークフローを作成し、Input Dataツールで以下の表を読み込みます。

マクロを追加してInput Dataツールと接続。実行すると、以下の表が表示されます。項目名が列に移動していますが、不要な列が残っています。

仕上げとして[Preparation]->[Select]ツールを追加、列の名前の変更や不要な列の削除を設定します。実行して完成です。

作成したワークフローは以下のとおりです。Input DataツールとSelectツールの間のアイコンがマクロです。

マクロの部分で行われている処理を表現すると、以下の内容になります。

汎用的な処理をマクロにすることで、ワークフロー作成時の手間を削減することができました。

最後に

今回は作成したワークフローをマクロにする方法をご紹介しました。これからもAlteryxの機能をご紹介していきます。

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