Tableau Serverアップグレード手順(分散環境:既存コンテンツを維持)

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こんにちは、城内です。

2、3日前は肌寒かったのに、急に蒸し暑くなりましたね。皆さま、体調を崩したりしていませんでしょうか?
夏は嫌いではないですが、唯一汗をかくのが嫌ですね。つまりは、わいはーに行きたいですっ!ということですね。

はじめに

今回は、直近で皆さまも実施する機会があるのではないか *1と思われる、Tableau Serverのアップグレード作業について、簡単に手順を記載しながら、ハマりポイントなどを説明できたらいいかなと思います。

すでに以下のような記事がありますので、今回はまだ挙がってパターンの、分散環境での手順をご紹介したいと思います。

作業の流れ

簡単な作業の流れは以下の通りです。

  1. アップグレード対象のインストーラーのダウンロード
  2. 対象サーバのバックアップ
  3. 事前チェック作業の実施
  4. 既存のTableau Serverのアンインストール
  5. アップグレード対象のTableau Serverのインストール
  6. バックアッププライマリのセットアップ
  7. アップグレードの確認

単一サーバ構成とそれほど変わりませんが、ワーカーでの再インストールやバックアッププライマリでの作業が増えています。

作業手順

では、実際の作業手順を記載していこうと思いますが、細かなオペレーションについては、以降で記載するKBや上記の記事を参照してもらえれば十分な情報が載っていますので、今回は補足メインでいきたいと思います。

1. アップグレード対象のインストーラーのダウンロード

以下のサイトより、アップグレード対象のインストーラーをダウンロードします。
プライマリ用(TableauServer-XXbit-9-X-X.exe)とワーカー用(TableauServerWorker-XXbit-9-X-X.exe)がありますので、それぞれをダウンロードしておきます。

2. 対象サーバのバックアップ

Tableau Serverのアップグレードはプロダクトの再インストールになるので、かなりシンプルな作業だとは思いますが、念のため、サーバのバックアップ(EC2のイメージ取得)を実施しておくのが吉かと思います。

3. 事前チェック作業の実施

以下のKBを参照し、事前チェック作業を行います。

ここでちょっとしたポイントですが、まず、Tableau Serverに格納されているデータ量に応じて時間が掛かります。私の経験では、バックアップファイルが13GB弱くらいになるデータ量で、20分程かかりました。

次に、バックアップファイルの出力先ですが、おすすめはCドライブ(Tableau Serverをインストールしたドライブ)以外になります。
理由としては、この後にTableau Serverのアンインストールを行う際、処理の中で同様なバックアップ処理が実行されます。その際に、(Tableau ServerをインストールしたドライブがCドライブの場合)C:\ProgramData\Tableau\Tableau Serverフォルダにバックアップファイルが作成されるため、同じドライブにバックアップファイルを置いてしまうと、ディスクフルが発生してしまう可能性が高くなります。

ちょっとしたことですが、データ量が多い場合はアンインストール処理の時間も長くなるため、ディスクフルでエラーになると、再実行かとげんなりしてしまうと思いますので、参考にしてもらえればと思います。

4. 既存のTableau Serverのアンインストール

ここからは、以下のKBを参照し、アップグレード作業を行います。

まずは、Tableau Serverのアンインストールから実行するのですが、ここでのポイントは、先にも記載したように、このアンインストール処理の中でバックアップが取得されることです。

バックアップファイルは、(Tableau ServerをインストールしたドライブがCドライブの場合)C:\ProgramData\Tableau\Tableau Serverフォルダのuninstall-9.X.tsbakファイルになるのですが、ハマりポイントとしては、以前のバックアップファイルが残っている場合、同じフォルダ内に別途一時ファイルが作成され、処理が終わり次第切り替えられるという処理フローであるという点です。
要するに、過去のバックアップファイルサイズ+今回のバックアップファイルサイズ分の容量は消費されることになるので、データ量が多い場合は、かなりの空き容量が必要になります。この点は、ぜひ注意してもらえればと思います。

5. アップグレード対象のTableau Serverのインストール

Tableau Serverのインストールですが、こちらはKBの手順通りに実行してもらえれば問題ないかと思います。

プライマリとワーカーの順番は、特に指定がないようですが、私の経験からプライマリのインストールはワーカーの後が良いかと思います。
理由としては、たいして重要ではないと思いますが、インストール後にTableau Serverが一連の流れで起動してくるので、そのタイミングでワーカーのアップグレードが完了していた方が、バージョンの整合性が取れて良いかなというくらいです。

あとは、バックアッププライマリについては、次の手順でインストールも行いますので、このタイミングでは対象外としてください。

6. バックアッププライマリのセットアップ

次に、アップグレード作業の最後として、バックアッププライマリのアップグレードを行います。
こちらについては、KBに手順は記載されていませんが、以下のような手順を実行します。

  1. Tableau Serverのアンインストール
  2. サーバ(EC2)の再起動
  3. Tableau Serverのインストールフォルダ削除
  4. アップグレード対象のTableau Serverのインストール
  5. 初期セットアップ手順「バックアップ プライマリの作成」の実行

2.で再起動を行うのは、ロックファイルを解放する目的です。
3.の対象フォルダは、以下の2つになります。
(Tableau ServerをインストールしたドライブがCドライブの場合)

  • C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server
  • C:\Program Files\Tableau\Tableau Server

5.の手順は、以下のマニュアルを参照してください。

7. アップグレードの確認

最後に、アップグレードの確認については、Tableau Serverの画面にアクセスし、右上のインフォメーションアイコンより[Tableau Serverについて]というメニューから、バージョンを確認できます。

さいごに

以上のような感じでしたが、作業自体は再インストールなので、本当に簡単です。
ただし、バックアップファイルによるディスク容量の圧迫には、十分注意してください。それ以外は、そんなにハマるポイントはないと思いますので、基本はKBに従って作業を実施してもらえればと思います。

脚注