Tableau 2018.1 新機能紹介:CreatorライセンスでTableau Serverをインストール #tableau

Tableauの新バージョン『2018.1』から、ライセンス体系についても大幅な変更がありました。当エントリではその中でTableau Serverに於けるCreatorライセンスでのインストール手順、及び従来バージョンのライセンスとの相違について見ていきたいと思います。
2018.05.04

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Tableau製品は現在バージョン2018.1が最新バージョンとなっています。

当エントリでは、『CreatorライセンスでのTableau Serverのインストール』についてその内容を見ていきたいと思います。

v2018.1リリースに合わせて、ライセンス体系がリニューアルされました

先月4月24日、Tableauの新しいバージョン『v2018.1』登場に合わせて、ライセンス体系がこれまでの内容から一新されました。

詳細については下記エントリにまとまっていますので合わせてご参照ください。

Tableau Serverインストール実践

では、CreatorライセンスでのTableau Serverインストールを試してみましょう。

...と言っても、手順が何か変わるという訳ではありません。従来発行されていたTableau Server用プロダクトキーの形から、Creatorライセンスとして払い出されたTableau Serverのプロダクトキーを利用・登録する形となります。然るべき手続きを経て必要なプロダクトキー("TS"で始まるもの)を準備しておいてください。

サーバー管理者用の情報を入力したらインストール完了です。表向きは従来のインストール手順と何ら変わることは無いので安心ですね。

新ライセンス体系で利用可能なユーザーの種類

v2018.1から適用される新ライセンス体系に関する概要は以下ヘルプに記載がありました。

上記ページの「User-based licenses」の項に、ライセンス毎の主な権限に関する説明が記載されていましたのでざっくり読み解いてみます。

Tableau Server活用の際には利用用途を見極めて必要なライセンスを整えておく必要があります。

Viewerライセンス
Tableau ServerまたはTableau Online:ワークブックの表示・操作
Tableau Mobile:Mobileでのアクセス及びMobileでの諸操作(ワークブックにコメント追加、ワークブックをpng又はpdfでダウンロード、ワークブックのサマリデータをダウンロード、サブスクリプション&アラートの作成、既存アラートに自分自身を追加)
Explorerライセンス
従来のTableau Server及びTableau Onlineで利用可能なユーザーベースのTermライセンスに相当
Viewerで提供される機能を含む
ユーザーの「サイトでの役割」に応じてWebブラウザを使用したワークブックの編集及び一連のコラボレーション機能を利用可能
Creatorライセンス
Tableau Desktopの利用
Tableau Prepの利用
Tableau Server及びTableau Onlineの様々な機能を利用可能
  • Tableau Serverのサーバ管理者権限
  • Explorerライセンスで利用可能な全ての機能
  • その他以下の操作も可能
    • 新しいデータソースを作成し、ワークブックを作成・パブリッシュ
    • [データ]ペインでの埋込データソースの編集
    • 新しいデータ接続の作成・パブリッシュ
    • "Dashboard Starters"を使った新規ワークブックの作成(Tableau Onlineのみ)

ライセンス管理情報の比較

ライセンス形態が変更となるという事で、Tableau Serverで管理するライセンス情報についても管理方法が変わります。

既存ライセンス体系(〜v10.5)の場合

従来の形がこちらです。Tableau ServerのInteractor権限で25ユーザー分のライセンスを登録した時の見え方です。

新ライセンス体系(v2018.1〜)の場合

そしてこちらが新ライセンス体系での登録状況。Creatorライセンス5ユーザーを含むプロダクトキーで登録した形のものです。例えばここにExplorerライセンス30、Viewerライセンス100をそれぞれ購入した場合、対応するプロダクトキーがそれぞれ発行され、発行されたプロダクトキーをServerに登録する事で該当するユーザーを作成・展開できるようになる流れになると思われます。

作成出来るユーザー(ロール)の違いについて

新ライセンス体系となった事で、当然の事ながらServer上で作成出来るユーザーの種類も異なってきます。

既存ライセンス体系(〜v10.5)の場合

こちらは従来のライセンス体系バージョン。以下のロール(権限)を持ったユーザーを作成する事が可能です。

  • サーバー管理者
  • サイト管理者
  • パブリッシャー
  • インタラクター
  • ビューアー
  • ライセンスなし

ロールの詳細は以下ヘルプ(v10.5版)をご参照ください。

新ライセンス体系(v2018.1〜)の場合

そしてこちらが新ライセンスバージョン。従来のバージョンよりも設定出来るロールの種類が増えています。よりキメ細やかな分類が出来そうですね。

  • Creatorライセンス
    • Server Administrator
    • Site Administrator Creator
    • Creator
  • Explorerライセンス
    • Site Administrator Explorer
    • Explorer(can publish)
    • Explorer
    • 読み取り専用
  • Viewerライセンス
    • Viewer
    • ライセンス無し

新バージョンのロール詳細、及び既存バージョンとのライセンスの対比については以下公式ヘルプをご参照ください。(このトピックについてはエントリを改めて深掘りをしてみたいと思います)

まとめ

以上、Tableau Serverの新ライセンス版プロダクトキーでのインストールに関するご紹介でした。

インストール自体の手順については「全く同じ」なのですが、若干の見え方・機能の違いとユーザーのロールに関する構成・設定が変更となっている部分には注意が必要です。特に後者はこれまでの(ユーザー・ロールの)制御やコンテンツ毎のパーミッション等にも影響してくる部分なのでより慎重に確認・注視していく必要があると思われます。

新ライセンス体系が発表されてまだ日も浅く、理解度が不十分なところもあるかと思いますが、この点については新たな公式情報・詳細情報が出て来たタイミングで改めて理解度を深めるべく触れて行こうと思います。