Reactアプリにコード自動整形ツールのPrettierを導入する
Reactアプリにコード自動整形ツールのPrettierを導入する方法についてご紹介します。
事前準備
Reactアプリを用意します。今回は以下の記事でご紹介、作成したReactアプリを使用したいと思います。
Prettierを導入する
まず、公式ドキュメントの手順に沿ってインストールします。
$ yarn add prettier --dev --exact
実行後にpackage.json
を開き、以下のように追加されているか確認しましょう。
"devDependencies": { "prettier": "1.19.1" }
次に、package.json
のscripts
にPrettierを実行するコマンドを定義します。
今回は、実行コマンドの名称をformat
としました。
"scripts": { "format": "prettier --write ./src/**/*.{ts,tsx}" },
これでyarn format
を実行すると、srcフォルダ内の.tsファイル
、.tsxファイル
のコードが自動整形されるようになりました。
最後にPrettierの設定ファイルを作成し、プロジェクトに追加します。
Prettierの設定ファイルを.prettierrcという名称で作成し、package.json
と同じ階層に配置しました。
設定ファイルの詳細についてはこちらのページを参照してください。
今回は以下の通りJSON形式で設定しました。
.prettierrc
{ "trailingComma": "es5", "tabWidth": 2, "semi": false, "singleQuote": true }
末尾のコンマ
、タブの文字数
、セミコロンの可否
、シングルクォートの可否
のオプションを指定しています。
その他指定できるオプションについてはこちらのページを参照してください。
設定ファイルの内容でコードが自動整形されるか確認する
yarn format
を実行します。
$ yarn format
srcフォルダ内のファイルのコードが設定ファイル.prettierrc
の設定の通りに自動整形されるか確認しましょう。
実行前
index.tsx
import React from "react"; import ReactDOM from "react-dom"; import App from "./App"; ReactDOM.render(<App />, document.getElementById("root"));
App.tsx
import React from "react"; import { View, Text } from "react-native"; function App() { return ( <View> <Text>Hello React Native for Web!</Text> </View> ); } export default App;
実行後
index.tsx
import React from 'react' import ReactDOM from 'react-dom' import App from './App' ReactDOM.render(<App />, document.getElementById('root'))
App.tsx
import React from 'react' import { View, Text } from 'react-native' function App() { return ( <View> <Text>Hello React Native for Web!</Text> </View> ) } export default App
末尾のセミコロンが除去され、ダブルクォートがシングルクォートに変更されたのが確認できたら成功です! 上記の2ファイルの他にsrcフォルダ内にファイルがあれば、そちらのコードも自動整形されていると思います。
まとめ
Reactアプリにコード自動整形ツールのPrettierを導入する方法をご紹介しました。Prettierを単独で導入することは少ないかもしれませんが、この記事がどなたかのお役に立てば幸いです。