【速報】Amazon EC2にメモリ最適化のR5とコンピュート/メモリ集中のZ1dが登場!

現在開催中のAWS Summit 2018 New Yorkで新しいEC2のインスタンスタイプが発表されました。新世代のメモリ最適化『R5』とコンピュート/メモリ集中『Z1d』の登場です。

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大栗です。

現在AWS Summit 2018 New Yorkが開催されています。KeynoteでAmazon EC2の新しいインスタンス対応がアナウンスされたのでレポートします。

Amazon EC2 Instance Update – Faster Processors and More Memory

メモリ最適化 R5

R5インスタンスはNitro世代のメモリ最適化インスタンスです。今までメモリ最適化で一番大きいインスタンスはr4.16xlargeでvCPU64コア、メモリ488GiBでしたので、CPUで+50%、メモリで+57%と拡大しています。

インスタンス名 vCPU Memory EBS最適化帯域 ネットワーク帯域
r5.large 2 16 GiB 最大 3.5 Gbps 最大 10 Gbps
r5.xlarge 4 32 GiB 最大 3.5 Gbps 最大 10 Gbps
r5.2xlarge 8 64 GiB 最大 3.5 Gbps 最大 10 Gbps
r5.4xlarge 16 128 GiB 3.5 Gbps 最大 10 Gbps
r5.12xlarge 48 384 GiB 7.0 Gbps 10 Gbps
r5.24xlarge 96 768 GiB 14.0 Gbps 25 Gbps

CPUはIntel® Xeon® Platinum 8000 Series (Skylake-SP)を使用しており、最大3.1 GHzで動作します。ENAネットワークでEBS最適化がデフォルトで設定されています。またベアメタルインスタンスも予定しています。

残念ながら現時点では未だ提供されていません。

注意

R5の仮想化タイプはHVMのみで、VPC環境のみデプロイできます。

コンピュート/メモリ集中 Z1d

Z1dインスタンスは今回新たに発表されたインスタンスファミリーで、コアあたりのパフォーマンスが非常に高いインスタンスです。商用RDBMSなどの様にCPUコア辺りのライセンス料が高いプロダクトで使用すると、コストとパフォーマンスの両方でメリットがあります。

インスタンス名 vCPU Memory ローカルストレージ EBS最適化帯域 ネットワーク帯域
z1d.large 2 16 GiB 1 x 75 GB NVMe SSD 最大 2.333 Gbps 最大 10 Gbps
z1d.xlarge 4 32 GiB 1 x 150 GB NVMe SSD 最大 2.333 Gbps 最大 10 Gbps
z1d.2xlarge 8 64 GiB 1×300 GB NVMe SSD 2.333 Gbps 最大 10 Gbps
z1d.3xlarge 12 96 GiB 1 x 450 GB NVMe SSD 3.5 Gbps 最大 10 Gbps
z1d.6xlarge 24 192 GiB 1×900GB NVMe SSD 7.0 Gbps 10 Gbps
z1d.12xlarge 48 384 GiB 2 x 900 GB NVMe SSD 14.0 Gbps 25 Gbps

CPUはIntel® Xeon® Scalable Processorを使用しておりIntel Turbo Boost Technologyで最大 4.0 GHzという高クロックで動作します。ENAネットワークでEBS最適化がデフォルトで設定されています。またベアメタルインスタンスも予定しています。

残念ながら現時点では未だ提供されていません。

注意

z1dの仮想化タイプはHVMのみで、VPC環境のみデプロイできます。

さいごに

最新のNitro世代のEC2インスタンスタイプで使用頻度が高いM5、C5、R5が出てきました。これからはNitro世代のインスタンスを使用すれば良さそうです。

またZ1dという新しいインスタンスタイプが出てきました。最近CPU最適化オプションなどで商用プロダクトの不要なライセンスを削減してコストの最適化を図れるようになってきましたが、例えばOracle等ではCPU最適化オプションを認めていません。Z1dによってライセンス数の最適化も可能になるので、自分のワークロードに合わせてインスタンスタイプを選択することが重要になってきます。

早く利用できるようになってほしいです。