【新サービス】Amazon QuickSightがついにGA(一般利用可能)となりました!
本日(日本時間2016年11月16日)、長らくプレビュー状態だったAWSのBIサービス『Amazon QuickSight』がこの度ついにGA(General Availability:一般利用可能)なステータスとなりました!
Amazon QuickSight, a fast business analytics service at 1/10th the cost of BI solutions, is now generally available! https://t.co/Wxdm4DQYk9 pic.twitter.com/ShUzb4knAS
— Amazon Web Services (@awscloud) 2016年11月15日
Amazon QuickSight, the new #AWS BI service, now available to all. Folks will love the speed + ease of use + price. https://t.co/p4X1Iwhs69
— Andy Jassy (@ajassy) 2016年11月15日
Spice up your Analytics: Amazon #QuickSight Now Generally Available in N. Virginia, Oregon, and Ireland. https://t.co/fu2sYLo5y6 #aws
— Werner Vogels (@Werner) 2016年11月15日
関連サイトも新しくオープンしているようです!
GAとなった事を告げるAWS公式のブログエントリは以下となります。
情報初公開は『re:Invent 2015』キーノートでした
Amazon QuickSightの名前が一般告知されたのは昨年2015年にラスベガスで開催されたカンファレンスイベント『re:Invent 2015』でした。発表があったキーノートの日付が2015年10月08日(ラスベガス現地時間)でしたので一般利用可能な状態となるまで丸1年以上掛かった事になります。長かったですね...
以下はプレビュー版発表当時の日本語ブログです。
Amazon QuickSightで出来る事(超ざっくり)
Amazon QuickSightの機能について、超〜ざっくりな概要を説明すると、以下のような感じです。これらの作業が全てAWS環境上で、ブラウザを介して行えるようになります。この辺は今後個別にブログエントリでも深掘り、実践してみたいと思います。
- 対象となるデータソースを元に『データセット』を作成する
- データセットを活用するにあたり事前加工等が必要な場合は『データの準備(前処理)』を行う
- データセットを元に『ビジュアル』を作成し、複数のビジュアルを『ダッシュボード』にまとめたり『ストーリー』として加工し、これらを『分析』としてまとめる。
- データセットや分析は共有が可能。
- ユーザーも個別に招待が可能。
その他出来る事は下記FAQにも今後の計画を含め幾つか記載されているようです。将来的にはかなり広範囲な利用ケースが想定されているようなのでアップデートに期待したいところです。
対応データソース
現時点でAmazon QuickSightで扱う事の出来るデータソースは以下の通り。RedshiftやRDB(RDSもしくは外部からアクセス可能なRDBMS)、S3やローカルファイル等も対応しています。
FAQには以下の様な形で対応データソースが記載されています。将来的には対応データソースもより拡大して行くようですね。楽しみです。
Amazon QuickSight はリレーショナルデータストア (Amazon Aurora、Amazon Redshift、Amazon RDS – MySQL、PostgreSQL、MariaDB、SQL server、Amazon EC2 で稼働するカスタム JDBC/ODBC データベース、またはオンプレミス) およびファイルアップロード (CSV、TSV、CLF、および ELF) と統合されています。Amazon EMR、Oracle、Excel 表計算シート、NoSQL データストア (Amazon DynamoDB)、ストリーミングデータソース (Amazon Kinesis および Amazon DynamoDB Streams)、および API ベースのデータソース (Salesforce) などへの対応も計画されています。
専用データエンジン『SPICE』
Amazon QuickSightで注目すべきは何と言ってもQuickSight専用の計算エンジンとなる『SPICE』でしょう。
公式サイトFAQには以下の様な記載でSPICEを紹介しています。データを高速によりアクセス出来る形に変換して利用出来るだけでなく、サードパーティツールからもアクセスが可能となるという事で、AWSデータソースの更なる効率的な活用が見込めるのではないかと期待をしております。
Amazon QuickSight は、超高速でパラレル、インメモリの計算エンジンである「SPICE」を基礎として構築されています。クラウドのために一から設計された「SPICE」は、列指向ストレージの組み合わせ、最新のハードウェアイノベーションによって可能になったインメモリ技術、マシンコード生成、データ圧縮を利用しているので、ユーザーが大規模データセットにインタラクティブなクエリを実行し、すばやくレスポンスを得ることを可能にします。SPICE では充実した計算がサポートされているので、インフラストラクチャのプロビジョニングや管理について心配することなく分析から価値ある洞察を得るのに役立ちます。SPICE ではデータが高可用性のために自動的に複製され、また QuickSight を数千人ものユーザーが多彩な AWS のデータソース全体で高速かつインタラクティブな分析をすべて同時に実行するためにスケールさせることも可能にします。また、ストーリーボード機能を使用して、組織内の同僚と分析を共有することもできます。
利用料金体系
Amazon QuickSightの料金体系は1ユーザー辺りの『SPICE』利用データ領域に対して料金を支払う形となっています。ユーザー作成時に所定のSPICE利用可能領域を割り当てられ、その上限を超えた場合は利用領域を追加・拡張させる形となります。料金体系詳細は以下公式ドキュメントをご参照ください。Standard Edition/Enterprise Editonと2つの利用可能な機能によって2つの体系が用意されており、年単位または月単位での利用が可能です。初期容量10GB/1ユーザー、10ドル〜30ドル程度で始める事が出来るのでまさに『小さく始めて大きく育てる』を実現出来る形となっています。
対応リージョン
公開された公式エントリの内容によれば、本日時点でQuickSightが利用可能なリージョンはヴァージニア・オレゴン・アイルランドの3つとなるようです。
クラスメソッドではAmazon QuickSightを
徹底的に使い倒します!
ようやく一般利用可能という形となりましたので、色々な形でAmazon QuickSightを使ってみて、使い勝手や気になる所等を片っ端から当ブログにてご紹介出来ればと思います。以下特集カテゴリページにてAmazon QuickSight関連エントリを一覧化していますので適宜チェックしておいてください! また、ビッグデータ分析をAmazon QuickSightを絡めて利活用してみたい、Amazon QuickSightに興味があるというお客様がいらしゃいましたらぜひお問い合わせ頂けますと幸いです。