[レポート] VMware Cloud on AWS: Expanding to New Frontiers ~ VMware Cloud on AWS で拓かれるクラウドの未来 ~ #AWSSummit

[レポート] VMware Cloud on AWS: Expanding to New Frontiers ~ VMware Cloud on AWS で拓かれるクラウドの未来 ~ #AWSSummit

Clock Icon2018.05.30

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はじめに

中山(順)です

こちらはAWS Summit2018で行われたセッション「VMware Cloud on AWS: Expanding to New Frontiers ~ VMware Cloud on AWS で拓かれるクラウドの未来 ~」のレポートです。

レポート

ビジョン

従来型のアプリケーションもあれば、クラウドネイティブなアプリケーションも存在する。 また、アプリケーションが求める要件によってクラウドへの移行アプローチは変わってくる。 例えば、柔軟性が重要な場合もあれば、セキュリティが最も重要な場合もある。 IT部門が抱える様々な課題に対してVMwareは応えていきたい、とのこと。

(かなり意訳しているので、正確な表現は公開される(かもしれない)動画や資料でご確認ください。)

VMware Cloud on AWS

VMware Cloud on AWSは既存のデータセンターとAWS(主にVPCやDirect Connect)をシームレスに連携させ、拡張することができます。 併せて、その他のAWSサービスにアクセスすることが可能です。 具体的には以下のような特徴があります。

  • VMware SDDCのフルセットをAWSで利用できる
    • AWSのベアメタル上で実行される
    • オンプレミスのvCenterとの連携
    • ESX
    • vSAN
    • NSX
  • VMwareからサポートが提供される
  • コンテナと仮想マシンのサポート
  • オンデマンドでキャパシティーの追加・削除が可能(リザーブドによるディスカウントもある)
  • 従来の運用スキルやツールを利用できるので、これまでと一貫した運用性を維持できる
  • 移行とハイブリッド運用が容易である
  • AWSの可用性(アベイラビリティーゾーンなど)を実現できる
  • AWSネイティブサービスへのアクセスが可能

マイルストーン

これまでのVMware Cloud on AWSの歩みと今後について紹介されていました。

  • 2017.8
    • オレゴンリージョンでのローンチ
    • SDDCをホスト4台で構成可能
    • Hybrid Linked Modeのサポート
  • 2017.11
    • バージニアリージョンでのローンチ
    • SDDCをホスト32台で構成可能
    • 1年および3年のホストサブスクリップション(リザーブドインスタンスのようなもの?)
    • Amazon Direct Connectとの連携
    • VMware SiteRecoveryのサポート
    • VMware HCXのサポート
  • 2018.3
    • ロンドンリージョンでのローンチ
    • マネージドサービスプログラム(パートナープログラム)
    • クレジットカード決済(アメリカのみ)
    • vSANでの重複排除と圧縮
  • 2018.6
    • フランクフルトリージョンでのローンチ
    • マルチAZのサポート
    • マルチSDDCのサポート
    • シングルホストのSDDCのサポート
    • 柔軟なDRS
    • ホストアフィニティのサポート
    • VMware Horizon 7のサポート
  • 今後
    • 東京およびシドニーリージョンでのローンチ
    • GovCloudでのローンチ
    • vSANとEBSの連携
    • NSX-T
    • マイクロセグメンテーションなど?
    • vSAN暗号化
    • 小規模なSDDCのサポート

最新情報

VMwareとしても今後も短いサイクルで新しい機能をリリースしていくとのことです。

ここでは直近のリリース内容をご紹介しています。 マイルストーンと少し重複しています。

  • フランクフルトリージョンでのローンチ
  • 各種第三者認証の取得
    • ISO 27000
    • SOC 1, 2, 3
    • GDPR
    • HIPPA BAA
    • CSA
  • Stretched Cluster
    • HAの機能をベースに可用性を向上
    • マルチAZ対応の可用性
    • アプリには影響なし(インフラレイヤーで機能を実装してる)
    • HA/DRSネットワークの拡張
  • Horizon 7のサポート
  • vCenter Cloud Gateway
    • オンプレ用のプライアンス
    • オンプレミスおよびAWS上のSDDCを統合管理できる
  • シングルホストSDDCのスターター構成
    • 1台から利用開始できる
    • 可用性を高める機能は利用できない
    • 30日で削除される(あくまでも検証用途と思われます)
  • ログの管理
    • (聞き逃していましたがおそらくLog Intelligenceのことかと思います)
  • Developer Center
  • Infrastructure as Code
    • CloudFormationテンプレートの提供
    • Terraformテンプレートの提供

パートナープログラム

パートナープログラムについても紹介されていました。

総合的なソリューション提供を行うパートナー向けのプログラムおよびマネージドサービスを提供するパートナー向けのプログラムの2種類があるようです。 このほかにも、ネットワークやセキュリティなど専門分野別のパートナーもいるとのことです。

デモ

最後に、、駆け足でしたがデモも行われました。

まず、AWS上にSDDCを作成するデモです。 以下のステップで簡単に作成できていました。

  • サインアップ(WMware on AWSの有効化)
  • SDDCの作成
    • リーションやホスト台数を指定
    • AWSアカウントを指定
    • VPCやサブネットを選択

このほかにも、以下のような機能やツールの紹介が行われていました

  • API
  • コンソールのテーマ変更
  • SDK
  • コードサンプル
  • ネットワーク構成の可視化
  • トラブルシューティング
    • ハイブリッド環境におけるネットワーク接続性を確認するなどが容易に可能
    • オンプレミスにあるDNSサーバー・Actice Directory(Domain Controller)・ESX・vCenterなどと一括で疎通確認できる(すごく便利そう!)
  • チャットサポート
    • ボットではない

まとめ

時間課金で利用できるうえにシングルホストにも対応したことでより気軽にトライアルできるようになったのはとても素晴らしいと思います。 また、運用性が変わらないことで移行に伴う学習コストを抑えることができるので、心理的なハードルも非常に低いものとなるのでしょう。 このようにクラウド移行を検討する際に問題となりがちな点は払拭されつつあり、クラウドのメリットである可用性や柔軟性も手に入れることができるVMware Cloud on AWSは組織によっては「あり」な選択肢だと思います。

とはいっても、まずは触ってみないとなんとも言えないと思いますのでご興味のある方はシングルホストで使ってみるところから始めてみるとよいのではないでしょうか。 まずは行動を起こしていきましょう。 できない理由は、ほとんどないはずです。

現場からは以上です。

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