(レポート) CMP402: Amazon EC2 Instances Deep Dive #reinvent
日本にいます西澤です。続々と新サービスが発表され、目移り激しくなりがちなところですが、公開された資料を読んでみました。
EC2 Instance History
先日のAWSブログでも紹介されていましたEC2インスタンスタイプの変遷が見て取れます。どんどん新しいインスタンスが追加されていますね。
パフォーマンス
パフォーマンスについては、以下から判断して最適なインスタンスタイプを選択しましょう。下記のKey Indicatorsに記載の項目に注目すると良さそうです。
仮想化技術
PV on HVMで性能が最適化されたので、最新のインスタンスタイプでサポートされているEBS-Backed HVMを使いましょう。
現行世代のインスタンスタイプでは、clocksourceはTSCを使った方が良いとのこと。あまりいじったことがなかったのですが、探してみると去年のre:InventのNetflixさんの発表にも言及がありました。
C4 Instances
詳細は知識不足ですが、コンピューティング特化したい時には下記に注意が必要とのこと。
- P-State/C-State制御によって、稼働中コアは性能が上がるが、状態遷移には時間を要する
- AVX2を利用した高負荷処理では、性能が劣化する可能性がある
T2 Instances
- 最も安い
- Creditsを貯めてバーストする
- ClouWatchを活用してStealを発生させないように注意
I/O Performance
Split Drive Modelで実装されているとのこと。こういう見えないところの解説は面白いですね。
- kernel 3.8.0以降では、grant poolを介して通信可能
- Amazon Linux 13.09以降
- Ubuntu 14.04以降
- RHEL 7.0以降
IRQ balancing
- kernel 2.6.36以降では、vCPU balancing可能
- irqbalance 1.0.7以降
SR-IOV
- SR−IOVを利用すれば、Driver Domainなしで通信可能
まとめ
EC2インスタンスの性能を確保する上で、注意すべきポイントがまとめられていました。すぐにこのような資料が公開されるのはありがたいですね。この他の公開資料も読み漁ってみようと思います。