Amazon Lumberyard クイックスタート #1 Level の作成
Amazon Lumberyard Quick Start
先日発表されたゲーム開発ツール Amazon Lumberyard (以下、Lumberyard)。
本ブログでは、Amazon GameDev Tutorials で公開されている Quick Start Reference に沿って、Lumberyard に触れていきたいと思います。
- Level の作成 (今回)
- カメラの配置
- Lumberyard オブジェクトの配置
- Terrain の作成と編集
- 光源の配置
- ゲーム・スクリプティング
今回は「Level の作成」です。
「Level」とは?
3Dゲームの世界における Level は、いわゆる「主人公のレベル」とかのレベルではありません。そもそも Level には「平らな」「平坦な」「水平の」と言った意味があります。Lumberyard での「Level」は、世界やマップなどのような、ユーザーが利用可能な領域のことを指します。
Quick Start は、まずプレイヤーが存在することのできる世界を作るところから始まります。
Level の作成
それでは Level を作成しましょう。Lumberyard を起動すると、下図の画面が最前面に表示されます。この画面の左上にある「New Level」をクリックします。
まず Level の設定を行います。「Name」は初期値の「temp_level」のままでは作れませんので、任意の名前にする必要があります。ここでは「MyFirstLevel」と入力します。フォルダの設定もここで行います。
次は Terrain の設定です。なお、Terrain は「地形」のことです。ここでは初期値のまま「4096 x 4096」にします。つまり、Level の地形の大きさは 4096 x 4096 に設定されます。
これでひとまず設定は終わりです。広大な大地が表示されました。
Lumberyard の画面構成
Lumberyard の画面構成を見てみましょう。
1. Main menu
いわゆるメニューです。すべての機能、そして設定にアクセスすることができます。
2. Editor toolbar
よく使うツールやエディタにアクセスすることができます。もっとも使う機会が多いでしょう。
3. Viewport header
編集対象のオブジェクトを見つけるための検索バーと、 Perspective Viewport の表示設定を行うことができます。
4. Perspective Viewport
Level を 3D で表示します。
5. Viewport controls
選択中のオブジェクトの操作と Viewport の設定を行うことができます。
6. Console
エディタとゲームデータの入出力を行います。
7. Rollup Bar
オブジェクト・エンティティへのアクセスや、Perspective Viewport 上のコンテンツの構築と管理を行うことができます。
Perspective Viewport の操作
Level を表示できる Perspective Viewport の操作方法は、他の 3D モデリングツールと同様、FPS (ファストパーソンシューティングゲーム *1) のように操作します。
アクション | 操作方法 |
---|---|
複数オブジェクトの矩形選択 | 左マウスボタン |
回転 | 右マウスボタン |
パン | ミドルマウスボタン |
ズーム | 右+ミドルマウスボタン または マウスホイール |
平行移動 (前) | W キー |
平行移動 (後) | S キー |
平行移動 (左) | A キー |
平行移動 (右) | D キー |
FPS のゲームをやったことのある人や 3D モデリング経験者の方は馴染み深い操作方法だと思います。初めて覚える方は、いろいろと操作を試して慣れておきましょう。
まとめ
Perspective Viewport の操作はよく行うことだと思うので、いまのうちから慣れておきましょう。
次回は「カメラの配置」を行います。
参考
脚注
- 初期 DOOM 好きでした! ↩