RDS for OracleでもPerformance Insightsが利用可能になりました

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大栗です。

RDSでパフォーマンス調査を行うにはPerformance Insightsが助かりますが、使用できるDBエンジンが限られます。今回Oracleが対応したのでご紹介します。

Using Amazon RDS Performance Insights

Performance Insights

Performance Insightsは負荷状況を可視化できパフォーマンスの問題解決に役立ちます。現在は一部のDBエンジンのみの対応になっています。

DBエンジン 対応状況 対応バージョン
Amazon Aurora MySQL互換 1系(5.6互換)で1.17.3以降
Amazon Aurora PostgreSQL互換 全バージョン
MySQL 5.7系で5.7.22以降、5.6系で5.6.41以降
MariaDB
PostgreSQL バージョン10
Oracle ◯ <- New! 全バージョン
Microsoft SQL Server

Performance Insightsを使ったDBの負荷分析については、以下のエントリを参考にして下さい。

パフォーマンスインサイトを利用してWordPressのDB負荷を分析してみた

やってみた

OracleでDBインスタンスを起動します。

DBエンジンでOracleを選択し、エディションはOracle Standard Edition Twoを選択しました。Oracle Standard EditionOracle Standard Edition Oneは新しいバージョンを利用できないので注意しましょう。

ユースケースは検証用途なので開発/テストとしました。

ライセンスは以下のようにしています。

  • ライセンスモデル:ライセンス込み
  • DBエンジンのバージョン:Oracle 12.1.0.2v13

詳細設定の中にパフォーマンスインサイトの項目が増えています。こちらでパフォーマンスインサイトを有効化します。あとは普通にRDSを起動しまう。

起動後にPerformance Insightsのコンソールを確認するとOracleの負荷が可視化されていることがわかります。

さいごに

今回ようやく商用DBもPerformance Insightsに対応しました。一般的にはOracleではOracle Enterprise Manager(EM)を使用すると思います。しかし多数のRDSがある環境では横断的に状況を確認する事ができないので、Performance Insightsが重要になります。

残りの対応していないDBエンジンがMariaDBとMicrosoft SQL Serverだけとなっているので、こちらの対応もお願いしたいなと思います。