ElastiCacheの概念が変わる!?re:Growth 2019で登壇した資料を共有!! #reinvent
こんにちは(U・ω・U)
AWS事業部の深澤です。
2019年12月11日に弊社主催セミナーでElastiCacheの2019年アップデートについてお話させて頂きましたので資料を公開します。
資料
[slideshare id=204729547&doc=reinvent2019whatsnewwithamazonelasticache-191212023309]
登壇で話せなかったアップデートについて
登壇では時間の制約上、以下のアップデートについてはお話しすることができませんでしたので、この場にて触れさせていただこうと存じます。
M5タイプとR5タイプの最適化と拡張I/O
- 重要なポイント
- 最大170 TBのメモリ内容量まで拡張可能
- AWS Nitro Systemを採用した専用ハードウェアおよび軽量ハイパーバイザーによるパフォーマンスの向上
- 最大3.1GHz Intel Xeonスケーラブルプロセッサ
- I/Oを強化するため、動的ネットワーク処理を追加
T3ノードのサポート
- 重要なポイント
- エントリーレベルの小規模および中規模のAmazon ElastiCacheワークロードに最適
- T3は、バーストCPU使用を処理する能力を備えており、短時間のベースライントラフィックに対して1秒あたり3倍のリクエストのトラフィックスパイクを処理可能
- RedisおよびMemcachedのT2ノードよりも最大36%優れたベースラインパフォーマンスと価格/パフォーマンス
- T2からT3へのオンラインスケールアップ
- T2と同じく無料利用枠の対象であり、T2と同じ価格
上記2つのアップデートに関してはElastiCacheの基盤もNitroに対応したことが大きいです。Nitroについてはre:Growthにて弊社の渡辺聖剛も触れていました。資料が公開されておりますので、宜しければ併せてご覧下さい。
[資料公開] Nitro インフラストラクチャの進化、あるいは如何に AWS が Nitro を大切に思っているかという話を re:Growth 2019 TOKYO で話してきました #reinvent #cmregrowth
Redis5.0.5対応 & Memchached 1.5.16
こちらはそのままですね。ElastiCacheのミドルウェアバージョンが上がりました。
認証トークンを変更(Redisのみ対応)
- 重要なポイント
- 認証トークンとはクライアントがコマンドを実行する際にトークン (パスワード) を要求する仕組み
- この機能の前は、作成時に認証トークンが一度だけ設定され、変更ができなかった
- 今回のリリースでトークンのローテーションを許可された
- 認証トークンなしセットアップしてしまったクラスターに新しいトークンを追加することも可能(転送中の暗号化がクラスターで有効になっている場合)
- 転送中の暗号化がクラスターで有効になっていて、かつRedis 5.0.5以降でサポート
顧客管理のマスターキー
- 重要なポイント
- AWS Key Management Service(KMS)の顧客管理CMKを使用した保存時の暗号化
- 暗号化キーを使用してAmazon S3に保存されたサービスバックアップを含め、ディスク上のすべてのデータを暗号化
- カスタムマネージドCMKは、AWSアカウントのCMKであり、独自に作成して管理する
あれ、ほとんどRedisのみ対応
そうなんです。やはりRedisの方がMemcachedと比較し機能が豊富なため、実現できるサービスが多くなる傾向にあります。MemcachedはMemcachedでそのシンプルさを活かした特徴がありますので、その辺りについては先日自分がElasticCacheにおけるRedisとMemcachedの比較ブログを上げておりますので是非参考にしていただければと存じます。
ElastiCacheはMemcachedとRedisのどっちを選ぶ?
以上、深澤(@shun_quartet)でした!