【レポート】Case Study: How Hulu reinvented television using the AWS Cloud #reinvent #CTD302
こんにちは、若林です。 参加中のAWS re:Invent 2017で聴講したセッションのレポートをさせていただきたいと思います。
はじめに
本記事はAWS re:Invent 2017のセッション「CTD302 - Case Study: How Hulu reinvented television using the AWS Cloud」のレポートです。
セッション概要
In this session, learn how Hulu launched a new Live TV service and Cloud DVR platform using Amazon CloudFront, Amazon S3, >Amazon Aurora, and Amazon EC2 to enable the necessary scale for live video ingest, storage, and delivery of content streams. >Learn best practices for geographic redundancy, index and naming challenges, hitting performance targets, optimizing for cost, >and measuring the user experience to ensure smooth playback for when you build your own video streaming solution.
登壇者は以下の2名です。
- Bradley Snyder DevOps Engineer
- Bertrand Darnault Sr Engineering Manager , Hulu
レポート
Huluの概要
サブスクリプションモデルでのオンデマンド配信、HBOやSHOWTIMEといったケーブルテレビ配信に加えリアルタイム配信も行なっている。
2007年のサービス開始以降、唯一無二の体験を提供することにフォーカスしている。(機能追加も多数)
- Huluはテクノロジー企業。
- 2014年に260人だったエンジニアは現在630人まで増えている。
- ほぼ全てを内製
- CMS
- トランスコーディング
- 広告サーバー、ワークフローツール
- ビッグデータ
- 経営状況のレポートツール
- レコメンデーション プラットフォーム
- 課金管理システム
- 購入履歴管理システム
- 電話会議サービス
- Huluは1000以上のチャンネルを統合・データなどの資産をAWSに保存し多くのデバイスに配信している。
- パーソナライズや配信広告のコントロールは、ライブ動画コンテンツの配信において重要な要素。
ライブ動画配信に関して
ライブ動画配信にあたり主に5つのチャレンジをしている。
- リニア広告(本編開始前や配信後に配信される広告)の利用
- DASH形式での大規模ライブ展開
- 複数の取り込み形式
- 500日でのライブ配信サービスの構築
- コンテンツのセキュリティ(商用利用でのデジタル肖像著作権)
動画配信を支えるシステム構成
- HuluはHLS/DASHでの提供を行うために一からライブ配信の仕組みを構築
- ライブ配信のバックエンドを支えるAWS構成(全体像)
- 詳細パート1
- エンコーダーからAWSへの取り込みと加工
- 詳細パート2
- HLSやmp4といったメディアデータはS3
- メタデータなどはElasticache、RDS(Aurora)に保存
- 詳細パート3
- ユーザーへの配信
- まとめスライド
- ライブ配信では後から修正することはできない、それを見越した計画・準備をする
- 負荷試験は端から端まで個々のコンポーネントに実施する
AWSとの連携
- AWS社との連携なしでは成し遂げることができなかった。
- 24時間いつでも相談できるAWSサポート
- コンサルティングを提供するプロフェッショナルサービス
- Trusted Advisorの活用
最後に
日本でも多くの利用者がいるHuluですが、会社の風土やAWS活用の様子がわかるセッションでした。 利用する各AWSサービスの理解が重要と話されていたのが、ほぼ全てを内製している企業として印象的でした。