[レポート] STG201: テープバックアップのシステムを、一時間でクラウドバックアップに変える #reinvent
本記事は AWS re:Invent2018で行われたセッション「Tape Is a Four Letter Word: Back Up to the Cloud in Under an Hour」のレポートとなります。
Tape backups. Yes, they're still a thing. If you want to stop using tapes but need to store immutable backups for compliance or operational reasons, attend this session to learn how to make an easy switch to a cloud-based virtual tape library (VTL). AWS Storage Gateway provides a seamless drop-in replacement for tape backups with its Tape Gateway. It works with the major backup software products, so you simply change the target for your backups, and they go to a VTL that stores virtual tapes on Amazon S3 and Amazon Glacier. Come see how it works.
かつては定番だったテープでのバックアップに代わるソリューションを事例とデモを交えながらのセッションでした。
レポート
今日のバックアップの課題
デジタルデータは肥大しており、2年で倍のペースで増加、試算では2025年には160ZBらしく、ほとんど目にしない単位まで登場。
今までのバックアップはバックアップサーバに格納→テープへアーカイブ→テープを保管という流れだったが、これは大変な労力とコストが掛かるうえ、肥大化するデータに対応していくのは非常に困難で、 多くのメリットがあるクラウドバックアップを検討すべきと述べています。
AWS Tape Gateway について
このセッションではAPI Gatewayでの解決を推している。その理由は以下の通り:
昨年の re:Invent2017 からの差異についても触れており、リージョン・アライアンス・サポート・コンプライアンスなどかなりの更新があります。
Tape Gatewayの動作原理についても触れています。
- 仮想テープ・ドライブ・メディアチェンジャーはバックアップアプリからはiSCSIに見える
- バックアップアプリが仮想テープに書き込むと、AmazonS3に保存される
- バックアップアプリが仮想テープをイジェクトすると、ゲートウェイではテープを読み込み専用にして Amazon Glacierにアーカイブする
対応するバックアップアプリの一覧です、新たに対応するものが増えています。
リストアについても触れています
- 適切なバックアップソフトウェアで既存または新規のゲートウェイを利用する
- 事前にアーカイブされたテープをゲートウェイに復元します
- ゲートウェイは Amazon Glacier から S3にデータを戻す
- バックアップソフトウェアは仮想テープから読み出してリストアが完了
コストについても試算では40%の削減との試算。 特にテープライブラリのメンテナンスやアーカイブサービスの大幅削減が見込めそうです。
価格については、ストレージ、リクエスト、データ転送にそれぞれ課金がなされ、大容量であるほど利用料が安くなっています。
Storage Gateway は仮想マシン、EC2に加えハードウェアアプライアンスも登場、さまざまな構成を選択することができます。
ベストプラクティスについても触れられており、特定要件向けのものもあります。 また、CloudWatch metrics により監視と発火が可能です。
Tage Gateway への移行のメリット纏めを行い締めをとなりました。
- シームレスな移行
- 維持コスト削減
- 低コスト
- セキュリティ
- 堅牢性
- アクセシビリティ
最後に
Tage Gatewayはテープバックアップ装置と同じ動きをするため、単純に入れ替えるだけでクラウドバックアップに早変わりとなります。
運用コストやリスクを抑えるところからクラウドシフトするのもアリですね。